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【珍百景】農免道路(農免農道)の意味や注意点とは?

農村部を車で走っている時に「農免道路」、「農免農道」と書かれた標示板を見たことがあるでしょうか。一体どんな種類の道路なのでしょうか。走行時の注意点などは何かあるのでしょうか。見慣れない人は突然のことに戸惑うかもしれません。この記事ではそんな謎に満ちた農免道路について解説していきます。

農免道路を見たことはありますか?

農免道路(農免農道の場合もあります)と聞いて分からない人の方が多いかもしれません。
道路の種類の一つではありますが、地域によってはまったくありませんし、運転免許取得の学科試験などに出てくるものでもありません。
しかし、意味は知らなくても、見覚えがある人はいるかもしれません。
標示板で「農免道路」と表示されている道路は一体、どんな道路なのでしょうか。

農免道路の意味とは

農道

農免道路は、農業用道路(農道)の中の一つです。とは言っても、道路の使用目的や機能による分類、構造や形式による分類ではありません。
この道路が作られた理由や財源(道路を作ったときの建設費用)によるものです。
農免道路とは正式に言うと、「農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業」による農道ということになります。
農林漁業用揮発油税を免除するという意味からこのように呼ばれています。

農免道路が作られた理由とは

疑問

問題はガソリン税(揮発油税)にありました

一般的に、道路の建設のためには様々な財源がありますが、ガソリン税(揮発油税)も道路整備の財源として重要なものの一つでした(道路特定財源制度)。
車に乗る人は、ガソリン代を支払うということはそこに含まれている税金を同時に支払い、その税金で道路を整備されているということになります。
道路を使う人がその費用を負担しているという考え方です。

税金

ガソリンは農業のためにも使われている

農業用トラクター

しかし、ガソリンは普通の自動車だけに使われるだけではなく、農業用の機械(トラクターなど)、林漁業でも使います。
道路を使っていないのにガソリン税を支払っていることになるため、その税金が道路に使われてしまうのは不公平であるという考え方が出てきました。

そのため、農業用の機械でガソリンを消費する時には道路特定財源としてのガソリン税は免除するとしたいのですが、ガソリン購入時の用途によってガソリン税も免除することができません。
そこで出来たのがこの制度でした。農業用の機械に使われた分のガソリン税の分で、農業のために必要な道路(農道)を整備することにしたというのが農免道路です。
ただし、農道は一般の自動車等の通行を制限するものではありませんし、地域の交通網を担う役割も兼ねています。

農免道路の注意点と普通の道路との違いは?

疑問 ポイント

農道の中で、農免道路だけを特別に区別することはありません。農道と普通の道路の違いを理解しておけば問題ないでしょう。

農道は走行時に特に注意すべき適用される規制やルールなどはありません。他の道路と同じと考えて問題ありません。
農道も道路交通法が適用される道路です。

ただし、その性質上、作業機やトレーラーなど農業用の車両が走行していたりするので気を付けることや、信号がない交差点などが多くあるので、より慎重になった方が良いでしょう。

農免道路は新しくは作られない?

農道

農免道路の意味や注意点などについて紹介しました。
実は、農免道路はもう新しく作られることはないと考えられます。
なぜなら、平成20年度で農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業は終了してしまったからです。
その背景には、道路特定財源の一般化があります。ガソリン税は道路以外の費用にも使われるようになったということです。

もう新しく作られる道路でもありませんし、滅多に見かけけることもないという意味では要注目の道路と言えるかもしれませんね。

また、珍しいからといって、農免道路の標示板に見とれてうっかりよそ見運転にならないように気をつけましょう!

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この記事の執筆者

EightHoursADayこの執筆者の詳細プロフィール

書籍の編集者が本業でライターもやっています。 好きな車は欧州の大衆コンパクトカーやステーションワゴンなどの実用車やマイナーな国産車。 人気がなく、一般的に日の目を見ない車などにも光を当てていきたいです。 車だけではなく道路や交通法規ネタなんかも好きです。...

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