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【誰が悪い】玉突き事故の責任や過失割合から損害賠償や保険についても

時折ニュースなどで見る、複数台の車が追突に遭う玉突き事故ですが、厄介なのは事故における責任の所在がわかりにくいということです。今回は、玉突き事故において「誰が悪いのか?」といったことや、損害賠償・保険について触れつつ、紹介していきます。

玉突き事故とは?

事故

出典 :©Shutterstock.com/ Freedom_Studio

玉突き事故とは、後方から追突した車の反動で、前方の車が次々とその前方の車に追突していく、複数車両による事故のことを指します。
行楽シーズンや帰省ラッシュの際に高速道路で発生することが多く、玉突き事故のニュースを目にすることは少なくありません。
事故原因としては、後方車の前方不注意や、前方車の急ブレーキなどが挙げられます。
何よりも恐ろしいのは、1対1の衝突事故どころではなく、連鎖的に被害が拡大する点にあります。

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玉突き事故の責任は誰が負うのか?

交通事故

玉突き事故の光景を少し具体的に想像すると、後ろから追突してきた車の勢いで、追突された車がさらにその前の車に追突、といったことが続きます。
一見すると事故の先頭にいる車両を除き、全ての車両が加害者となる状況になります。
玉突き事故で厄介なのは、「この事故では一体誰が悪いのか?」という部分がわかりづらいというところです。
事故が発生した責任が明確にならないと、過失割合やそれに伴う慰謝料や損害賠償金の振り分けも難しくなります。
そこで玉突き事故の責任は、1対1の追突事故の責任をベースに考えられています。
つまり、後方から追突した車両が全面的に責任を負うことになるのです。

この考え方は、「前方の車と車間距離を空けて安全に走る」という努力義務が、運転者に期待されていることを前提としています。
「車間距離を空けろ」という言葉は、自動車の教習所でよく耳にしたと思いますが、これは追突事故を防ぐための意識なのです。
玉突き事故のように連鎖被害が起きようと、起点となった追突車両が一番悪いということになります。

玉突き事故の過失割合はどう求まる? ~原則編~

天秤

過失割合というのは、事故の当事者の間における責任の割合のことを言います。
過失割合に応じて、損害賠償金や慰謝料の負担割合も決定されるため、重要な要素となります。

玉突き事故は、後方の追突車両が全責任を負うということを先程説明しましたが、ここで具体例を挙げてみましょう。
先頭からA車・B車・C車という順番に車が並んでいるとします。
このとき、B車が普通に走行、または停車していた際にC車が追突し、その勢いでB車がA車に追突しました。
この場合、過失割合は「A : B : C = 0 : 0 : 10」となります。(B車に過失がない走行において)
確かに、A車とB車は何の過失もなく走行していたところ、急に後方車に追突されたのですから、責任が追求されるのは筋が通らないのも納得です。

過失割合の詳しい解説についてはこちら

玉突き事故の過失割合はどう求まる? ~例外編~

刑事処分 裁判

玉突き事故では、例外的に前方の車両にも責任が求められることがあります。
いくつか例外ケースを挙げていきます。

高速道路上で駐停車していた車両に追突したケース

高速道路上で、渋滞などやむを得ないとき以外に駐停車することは、道路交通法で禁じられています。
つまり、法律上停車してはいけない場所で停車していたところ、後方から追突された場合には、被害者にも過失があり、事故に対する責任が認められることがあります。
もちろん、渋滞で停まっている場合は前方車両に責任はなく、追突車両である加害者の過失割合は100%です。

前方車両が夜間に無灯火であったため、追突したケース

同じく道路交通法は、「日没時から日出時まで」車両のライトを灯火することを義務付けています。
考えるだけでも恐ろしいことですが、暗い中でライトも点けずに走行している車には、かなり接近しないと気づくことが難しいでしょう。
前方車両が無灯火で、気づかずに追突してしまった場合にも、当然前方車両には責任が発生するのです。

前方車両が急ブレーキをかけたため、追突したケース

先頭でA車が信号待ちで停車しているとします。
その後ろのB車が急ブレーキをかけて、その結果C車から追突され、その勢いでB車もA車に追突する、といったケースがこれに当たります。
いくらC車が前方に注意していたも、不用意なタイミングでB車が急ブレーキをかければ、追突を回避することが難しいこともあるでしょう。
こういったケースの過失割合は、A車の過失は依然0ですが、ある程度B車にも過失が認められることがあります。
やはりどうしても、追突を回避する義務がC車のような後部車両に求められるため、C車の責任が一番重くなってしまいます。

玉突き事故による損害賠償の計算や保険はどうなる?

自動車保険 査定

出典 :©shutterstock / Monkey Business Images

一般的に、事故による損害賠償の内訳は以下のようになっています。
・治療費や入院費
・看護料
・入通院慰謝料
・後遺障害慰謝料(後遺障害の階級によって変動します)
・入院中の雑費や通院に使う交通費
・逸失利益(もし事故に「遭わなかったら」失わなかったはずの収入などの利益)
もちろん、損害の程度によって額の大きさにはかなりの振れ幅があります。

ちなみに、損害賠償の金額は「損害額全て×(1-自分の過失割合)」で求めます。
例えば自分の過失割合が3割だった場合、損害額が1000万円なら、「1000万円 × 0.7 = 700万円」となり、これを被害者に支払うことになります。
玉突き事故の場合は被害者が複数いるため、負担額は被害者の数だけ膨れ上がります。

玉突き事故における保険金の動き

追突された前方車両における修理代やケガの治療費などは、追突側の加入している対物・対人賠償保険で補償することになります。
また、追突された車両の損傷や搭乗者のケガについては、自らが加入する車両保険・搭乗者傷害保険・人身傷害補償保険などから、契約内容に応じて保険金が支払われます。

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玉突き事故は事故前後の行動が大事!

交通事故 正面衝突

出典 :©shutterstock / Anna Baburkina

ここまで、玉突き事故の責任や損害賠償について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
玉突き事故は、一番後ろから追突してきた車両が直接の原因となりますし、追突を回避する義務もあるため、責任が重くなります。
しかし、前方車両に責任が発生するような例外も存在します。
まずは追突事故を未然に防ぐための安全運転を心がけ、事故発生時はドライブレコーダーなどで事故状況を客観的に把握したり、弁護士に相談するなど、自身の責任を明確にできるようにしましょう。

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この記事の執筆者

小真太郎この執筆者の詳細プロフィール

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