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牽引免許とは?費用や取得の流れ&条件から試験の難易度の真相まで

牽引免許があれば大きめのキャンピングトレーラーも牽引できる! 牽引免許を取得するための費用や取得の流れ、難易度を詳しく紹介します。免許取得試験の難易度は高めですが、仕事では収入UPに繋がることもあり、プライベートではアウトドアなどにも使える免許なのでおすすめです。

仕事以外にも使える! 牽引免許とは?

トレーラー

牽引免許は運送業などで働く人以外はあまり耳慣れない免許かもしれません。
しかし、仕事で使う貨物トレーラーの運転以外にも、人気のキャンピングトレーラーも大きめのものを牽引できるようになります。
この記事ではビジネスでもプライベートでも使える牽引免許について紹介します。

牽引免許の種類は3つ!

牽引免許は大きく分けて3種類あります。

牽引(けん引)自動車免許

大型トラック

牽引免許は750kg以上の貨物トレーラーや台車に載せた荷物などを乗用車に連結させて移動させるために必要な第一種運転免許です。
牽引免許というと、この免許を指すことが多いですね。

牽引(けん引)第二種免許

お客さんを乗せて走るトレーラーバスなどを運転するときに必要な第二種運転免許です。
トレーラーバスは、電車のように車両を連結させていますが、普段あまり見かけることはありません。
日本の路線バスでは、東京都西多摩郡日の出町にある「生涯青春の湯 つるつる温泉」とJR五日市線 武蔵五日市駅を結ぶ、西東京バス「青春号」があります。

第一種運転免許と第二種運転免許の違いについてはこちら

日本で唯一のトレーラーバス・西東京バス「青春号」

牽引小型トレーラー限定免許

通称「ライトトレーラー免許」と呼ばれる免許です。
750~2,000kg以下のトレーラーに限定して牽引できます。
自分の所有する小型トレーラーがあるときは、「限定条件付きのけん引免許」というのも1つの選択肢です。
ただし、取得には以下のような注意点があります。

・自動車教習所での講習、試験は受けられない(牽引第二種免許と同じ)
・試験を受けるときは運転免許試験場に前もって連絡する
・試験車両を持ち込む。
※受検者は運転できないので、すでに牽引免許を持っている人に運転してもらい、持ち込むことになる

取得を検討しているときは、住んでいる地域の運転免許試験場に問い合わせをしてみるとよいでしょう。

牽引免許が役立つ場面は?

仕事のスキルアップ【牽引免許が役立つ場面】

タンクローリー

運送業など、荷物を運ぶ仕事で活躍できます。
大型免許は既に取得済みという人は多いですが、牽引免許まで持っていると仕事の幅も広がります。
会社によっては収入も上がることがあるため、チャンスがあれば取得を考えてみてはいかがでしょうか。

アウトドア【牽引免許が役立つ場面】

ボートの牽引

キャンピングカーで旅をしたい、ボートを所有したいという夢を持っている人もいるでしょう。
1~2人用で750kg以下のキャンピングトレーラーであれば牽引免許は必要ありませんが、家族で長旅であれば750kg以上の大きいキャンピングトレーラーでゆったり過ごしたいですね。
また、本格的なボートの運搬もできるので、アウトドアでは牽引免許が役立ちます。

トレーラーに関するおすすめ記事はこちら!

免許証を自慢できる【牽引免許が役立つ場面】

免許証

免許証の種類欄に「け引」「け引二」と記載されます。牽引免許を持っている人は多くないため、自慢できます。
フルビット(免許証の取得車種をすべて表示させること)を目指すこともできますね。

ただ、先に「けん引自動車第二種免許」を取得してしまうと、その下位免許である「けん引自動車免許」が表示されなくなってしまうため、注意しましょう。

牽引免許を取得できる条件

書類 チェックリスト

牽引免許(第一種運転免許)の取得条件

牽引免許を取得するためには、以下の条件が揃っている必要があります。

必要な免許:大型免許、普通免許、大型特殊免許のいずれか
年齢:満18歳以上
視力:両眼で0.8以上(1眼で各0.5以上)であること
色彩識別能力:赤・青・黄色の識別ができること。
深視力: 2.5メートルの距離で3回検査し、その平均誤差が2㎝以下であること。
聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえるものであること。(補聴器により補われた聴力を含む)

牽引第二種免許の取得条件

牽引第二種免許を取得するためには、以下の条件が揃っている必要があります。
人を乗せて報酬を得る営業運転ができるため、牽引免許より条件が厳しくなっています。

必要な免許:第一種運転免許(大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許)のうちいずれかを取得後通算3年以上であることと、けん引第一種免許を受けていること。
または他の第二種運転免許を受けていること。
年齢:満21歳以上
視力:両眼で0.8以上(1眼で各0.5以上)であること
色彩識別能力:赤・青・黄色の識別ができること。
深視力: 2.5メートルの距離で3回検査し、その平均誤差が2㎝以下であること。
聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえるものであること。(補聴器により補われた聴力を含む)

牽引免許だけじゃない! 大型免許取得にも必要な「深視力」とは

上記の中で、「深視力」は聞いたことがない、という人も多いでしょう。
深視力とは、遠近感や立体感を感じる能力のことです。
人間の左右の目は、同じものを見ていても、右目と左目の位置の違いにより微妙にズレがあります。
このズレがあることで、両目で見たときに距離感を感じることができます。

深視力を使う場面は、車の運転では、駐車時に車を寄せる距離の把握や、カーブを曲がるときに接触するかどうかの判断のような、普段から意識せずに行っていることです。

駐車場

©iStockphoto.com/Chesky_W

深視力の測定は、「深視力測定器」という機械で行います。2本の固定された棒の間に、前後に動く棒が1本あり、その棒を動かして3本の位置が全て揃ったと感じたらボタンを押し、誤差を測定するものです。これを2.5m離れた場所から行います。
3回測定して、誤差が平均2cm以下であれば合格です。

乱視や弱視、斜視、左右の視力が大きく違う場合などは深視力のテストへの合格が難しい場合もあります。
気になる場合は、眼科などに相談するとよいでしょう。

牽引免許取得の流れ

自動車教習所 自動車学校

牽引免許を取得するには大きく分けて2つ方法があります。

一発試験で合格【牽引免許取得の流れ】

<牽引免許(第一種免許)の場合>
直接免許試験場に行き、技能試験を受けます。
合格後、適性検査も通れば、牽引免許が取得できます。

<牽引第二種免許の場合>
自動車教習所での教習や技能検定は行われていません。
運転免許試験場での一発試験に合格する方法のみです。

直接免許試験場に行き、学科試験(免除あり)、技能試験を受けます。
合格後、適性検査も通れば、牽引第二種免許が取得できます。

教習所に入校して卒業検定に合格【牽引免許取得の流れ】

<牽引免許(第一種免許)のみ>
まず、教習所に入校し、適性検査と12時限の技能教習を受け、最後の卒業検定に合格します。
その後、運転免許試験場で適性検査を受けて合格すれば、牽引免許証が交付されます。

もっと効率よく取得したいときは、合宿に参加することで短期間で取得できます。

牽引免許取得にかかる費用

価格 お金 費用 税金 維持費

運転免許試験場で技能試験を受ける一発試験の場合、費用は約7,000円です。

教習所に通う場合にかかる費用は約10~15万円、合宿だと約12~16万円が相場です。

運転免許試験場で技能試験を受ける「一発試験」のほうが、費用も時間もかかりません。
しかし、牽引免許(第一種運転免許)の方は、教習所での技能講習で操作方法のコツを教わることができます。
スムーズに合格することができる上に、免許取得後の運転もしやすくなることは大きなメリットとなるためおすすめです。

牽引免許の試験内容

100点 試験

牽引免許(第一種免許)の場合

牽引免許は、大型免許や普通免許などを所持していることが条件にあるため、基本的に学科試験はありません。

実技試験では、中型トラックを使って、右折、左折、目標物に合わせた停車、踏切での一時停止と発進、指示速度での走行、S字走行、方向転換といったような項目をチェックします。
普通自動車の免許と同じく、100点満点からの減点方式で採点、70点以上で合格となります。

牽引第二種免許の場合

他の第二種運転免許を取得済みの場合は、学科試験は免除されます。
学科試験を受ける場合、合格点は90点以上で、難易度も高く、第二種運転免許に関する問題も多く出題されます。

技能試験は牽引免許と同様の内容ですが、合格点が80点以上で、採点の基準も厳しくなっています。

牽引車の方向転換やバックはコツが必要です。
思い通りに運転できるように練習を重ねて、免許取得を目指しましょう!

牽引方向変換合格ビデオ

牽引免許の難易度は?

悩む女性

「牽引免許を取得したい! でも、難易度が気になる!」という方もいると思います。

警察庁の「運転免許統計」によると、2016年(平成28年)に牽引免許試験を受けた人数と合格者数は以下のとおりです。

牽引免許(第一種免許)の合格者数

受験者数:27,484人
合格者数:22,628人
合格率:82.3%

統計によると教習所で試験を受けて合格した「指定教習所卒業者数」も発表されています。
教習所で牽引免許の試験に合格した人数は「18,907人」となっています。
確実に免許の取得をしたいときは、教習所がおすすめですね。

牽引第二種免許の合格者数

受験者数:1,840人
合格者数:433人
合格率:23.5%

約5人に1人は合格しますが、難易度は高いと言えます。
自動車教習所での講習などがないこともあり、地道に勉強することが大切ですね。

牽引免許を取得して仕事もプライベートも充実させよう!

キャンピングトレーラー

牽引免許を取得することで、仕事の幅が広がりドライバーとしてのキャリアアップや、アウトドアなどのプライベートでも活躍する機会があることがわかりました。

免許の取得は簡単ではありませんが、合格したときに喜びは大きいでしょう。
また、周囲からも「すごい!」と言われること間違いなしです!

一発試験や教習所に入校するなど、自分に合った方法を選んで牽引免許を取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者

あかねこの執筆者の詳細プロフィール

自動車部品メーカーで庶務をしていましたが、車の勉強は始めたばかりです。 愛車はダイハツ・ムーヴラテ、憧れの車はトヨタ・S-FR。 スポーティでかわいい顔立ちの車が好きです!...

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