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車のローンの審査に通らない時に確認するべき3つの重要事項!審査基準や対策について

自動車のような高額商品を購入時に便利な「自動車ローン」は、自動車メーカー系のファイナンス会社が自動車購入資金を融資する金融商品です。しかし、契約者のローンの利用実積によっては審査に落ちることもあり、最近は「審査基準が厳しくなった」との声もあります。今回はローンの審査基準に通らない時に確認するべき重要事項について解説します。

自動車ローンとは

価格 お金 現金 費用 税金 維持費

自動車ローンは一般に「オートローン」と言い、信用販売の商品のひとつで自動車の購入に対するローンのことを指します。
自動車クレジット商品としては、銀行・信用金庫・JAバンク・労働金庫などの預金金融機関が「マイカーローン」や「自動車ローン」の商品名で、主に個人ユーザーを対象に自動車購入資金を融資する商品として取り扱っています。
自動車ローンは新車の購入だけでなく、中古車の購入や車検・修理、オートバイの購入にも利用できる大変使い勝手の良い金融商品です。

ここで解説するのは狭義の意味での自動車ローンのことで、総合信販会社や自動車メーカー系列のファイナンス会社(ノンバンク)が提供する自動車購入の際の分割払いのこととします。

自動車ローンの歴史

自動車ローンで販売された20年代のシボレー490

自動車ローンが世界で初めて登場したのは1920年代の米国で、低所得のユーザーでも中級・高級車が買えるようにGM(ゼネラルモータース)やクライスラーが導入しました。
一方、当時世界最大の自動車メーカーだったフォードは、創業者のヘンリー・フォードが借金に対して否定的な感情を持っていたことから自動車ローンに導入に慎重となり、その間に自動車ローンを武器に販売面で躍進を見せたGMにシェア1位の座を奪い去さられるという事態が発生しています。

シボレーについては、以下の記事を参考にして下さい。

日本ではプリンス自動車から導入

プリンス自動車を代表する2代目グロリア

日本では他社に先駆けてプリンス自動車(66年に日産に吸収合併される)が自動車ローンを導入。
80年代には各ディーラーは販売促進のために月々の返済額を抑える割賦販売方式を積極的に導入して行きます。
この方式は2者間契約(購入者が代金を分割して払う契約をディーラーと結ぶ)による手形販売の一種で、ディーラーは多額の資金を用意する必要があり、また不渡りが発生した場合にはディーラーの損失となるため、現在ではほとんど見られません。

現在の自動車ローンが始まったのは80年代中盤以降で、もともと中古車向けローンの取り扱いを通じて信販会社が自動車ローン市場に参入したことがきっかけで急速に広まって行きました。

プリンス自動車のグロリアが気になる方は、以下の記事もご覧ください。

自動車ローンの審査に通らなかった経験

YSPディーラー

出典:copyright©️ 2017 山崎龍 All Rights Reserved.

ところで、みなさんは自動車ローンの審査に落ちたことがあるでしょうか?
じつは筆者はあります。

一昨年、愛用していたバイクが故障したため、YSP(ヤマハの正規販売店)で新車のヤマハYZF-R25を購入しようとローンを申し込んだところ、見事に審査に落ちてしまいました。
けれども、仕事でも使うのでバイクを諦め切れなかった筆者は、YZF-R25はローンの利用限度額をオーバーしたのだろうと考え、今度は購入金額の安い中古車にターゲットを変更。
たまたま知人の店で20年落ちの中古バイクが乗り出し30万円で売りに出されていたので購入を決め、さっそくオートローンを申し込むことにしました。
ところが、ここでも審査がなかなか通りません。
大手信販会社A社にハネられ、B社も落ち、ダメ元で申し込んだC社(現在所有する中古のアルファロメオの購入時に利用。現在も支払いを続けている信販会社)がようやくローンを通してくれました。

そのときにYSPの店長も知人のバイク店の店主も口を揃えて言っていたのが、「最近はローン審査が厳しくなっているみたいで、ウチでも通らない人が多くて困っているんですよ」ということでした。

ヤマハの自動車産業に関する記事はこちら

自動車ローンの審査とは

車 購入 商談 ディーラー

自動車ローンの審査は、さまざま要素から判断されて結果が出されます。
以前、筆者は複数の信販会社に電話取材を試みたことがありました。
その際の回答は以下の通りです。

「ローン審査については信販会社各社とも独自の基準で行っております。
ですので、弊社で審査が通らなかった方が、他社で通るということは十分にありえることです。
与信につきましては、お客さまの利用実積やさまざまな情報に基づいて、弊社独自に行っています。」(信販会社A社)

「巷間でよく言われる“ブラックリスト”のようなものは存在せず、信販会社各社がお客さまの情報を共有しているわけではありません。
ローンやキャッシングを利用されるお客さまの個人情報は[信用情報機関](全国銀行個人信用情報センターとJICC、CICなどが主)に登録されており、信販会社は契約している信用情報機関からお客さまの情報を入手して独自に審査を行っています。」(信販会社B社)

「審査内容につきましては詳細を言えませんが、お客さまのさまざまな情報に基づいて厳格に審査しております。
職業や勤続年数、住宅の自己所有の有無、居住年数は審査の材料として考慮することはあっても、それで融資の可否が決まるものではありません。
ましてや職業によって差別的な審査をするようなことはけっしてありません。」(信販会社C社)

自動車ローンの基本的な情報はこちら

自動車ローン利用時に確認すべき重要事項1:【審査基準】

中古車

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過去の金融事故とローン支払いの延滞

上記の信販会社のコメントからもわかる通り、ローン審査は「信用情報機関」からの情報に基づいて各社が独自に行っています。
ローンやクレジットの返済中の事故は「返済事故」として信用情報機関の個人データに記録され、審査の判断材料とされます。

主な金融事故は下記の通りです。
①長期延滞(ローンの支払いを2〜3ヶ月延滞)
②債務整理(任意整理や破産などの借金を減らす手続き)
③代位弁済(保証会社が支払いを肩代わりさせた)
④強制解約(契約者の過失により金融業者から契約を打ち切られた)

ローンの延滞は数日程度の延滞が2〜3回程度なら問題にはならないようですが、それ以上の延滞は審査時のマイナス材料となります。
また、同居している家族が金融事故を起こしていた場合も審査に落ちる可能性があります。

なお、金融事故の記録は永久に残るものではなく、長期延滞は延滞解消後1〜5年、債務整理は1〜5年(破産の場合は最長10年)、代位弁済と強制解約は発生後5年で記録は抹消されます。

返済負担比率と年間返済金額

「返済負担比率」とは、年収に占めるローンやキャッシング、クレジットカードの分割払い・リボ払い、携帯機種代金の割賦払い、奨学金の返済の割合です。
「年間返済額」とは、ローン契約者が支払っている年間の返済額の合計のことです。

例えば、年収400万円の人が住宅ローンに毎月8万円(年間96万円)、バイクのローンに3万円(年間36万円)、クレジットカードのリボ払いに毎月1万円(年間12万円)を支払っている場合、年間の返済額は144万円になり、返済負担比率は36%になります。

一般的に返済負担比率が35〜40%を超えると新規のローン契約は難しくなります。

また、返済負担比率がそれ以下のパーセンテージでも年収に占める年間返済額が課題と判断される場合はローンの審査に落ちることがあります。
年収200万円以下の人は注意が必要です。

虚偽申告、その他

勤続年数や居住年数は長ければ長いほどローン審査時に有利となります。
しかし、すでに退職済みの勤務先を申告した場合は、在籍確認時(金融業者の担当者が勤務先に電話をかけて本人が在籍しているかどうかを確認します)にウソがバレて問答無用で審査に落ちてしまいます。

また、金融業者は「職業による差別はしない」とコメントしていますが、アルバイトや非正規雇用者、自営業者が高額商品を購入する場合は、審査は慎重となるようです。
職業的にまず審査に通らないのは、反社会的勢力(暴力団関係)の構成員で、本人はもちろん、家族や同居人が反社会的勢力に関係している場合でもNGになります。

自動車ローン利用時に確認すべき重要事項2:【審査に通らなかったらどうする?】

VWディーラー

出典:copyright©️ 2017 山崎龍 All Rights Reserved.

自動車ローンの審査に落ちた場合でも、自己破産した人や直近で金融事故を起こしたばかりの人を除き、クルマの購入を諦めてしまう必要はありません。
ここからは自動車ローンに落ちた場合の対処法を紹介して行くことにします。

1:保証人をつける

自動車ローンを申し込んで、そのままでは審査結果が通らない場合でも、保証人をつければ審査をパスする場合が多々あります。
この場合、金融業者から保証人を求めることが多いようです。
他人を保証人に立てることは難しいですが、親や兄弟などの血縁関係者に相談してみると良いでしょう。

また、保証人がどうしても立てられない場合は、基本的に保証人がいらない銀行のマイカーローンを利用するのもひとつの方法です。

2:契約条件を見直す

返済負担比率と年間返済金額が理由でローン審査に落ちてしまった場合は、支払い条件を見直すことで審査に通ることが多いようです。
具体的には頭金を増やせば、借入金が少なくなるためローン審査に通りやすくなります。
以前、筆者は総額250万円の中古車を購入する際に、頭金が60万円では審査をパスできず、90万円に増額したところローンに通った、ということがありました。

また、新車を諦めて中古車にする。
車格を落として中型車からコンパクトカーにするなど、クルマ選びから考え直しても良いかもしれません。

3:ローンを申し込む信販会社を変える

信販会社がコメントしている通り、金融業者は契約している「信用情報機関」から個人情報を入手して独自に自動車ローンの審査を行っています。
しかしながら、同じ信用情報機関からの情報でも金融業者によって重視する項目が異なるため、A社ではローン審査が落ちたのに、B社ではローン審査が通った、ということが往々にして発生します。
筆者の場合、某J社の審査はなぜかいつも通らないのに、O社はほぼ審査が通るという経験をしています。

また新車の場合、信販会社の自動車ローンよりも自動車メーカー系列のファイナンス会社のほうが、比較的審査が通りやすいようです。
自動車メーカー系列のファイナンス会社は、さまざまなローン商品を販売する信販会社とは異なり、そのメーカーのクルマが売れてナンボの世界となるため、審査基準が幾分甘めに設定されているようなのです。
ただし審査が緩くなる分、金利は信販会社系よりも高めに設定されることが多いようです。

4:リボ払いの借入金額を減らす

リボ払いの借入金額が多過ぎて自動車ローンの審査に通らないということもよくあるようです。
その場合はボーナスを使って一括返済してしまえば、借入金がなくなるため、ローン審査が通ることがあるようです。

以下の記事は比較的購入しやすい車の紹介以外にも、勤続年数が短い人がローンを組みたい場合について説明しています。
参考にして下さい。

自動車ローン利用時に確認すべき重要事項3:【自分の信用情報を確認してみよう】

中古車販売

出典:©Shutterstock.com/izzet ugutmen

信用情報機関に開示請求すれば、自分の信用情報を確認することができます。
わが国には3つの信用情報機関があります。
開示手数料は500〜1,000円と安価ですので、信用情報を確認する意味でも、1度開示請求をして確認してみても良いでしょう。

なお、開示方法は各信用情報機関のホームページに記載されています。

自動車ローンが途中で払えなくなったときの対処法はこちら

携帯会社の乗り換えが自動車ローンの落とし穴に…

携帯電話

自動車ローンについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか?

最近、ローン審査で落とされる理由で意外と多いのが、携帯電話の未払いです。
公共料金の支払いについてはローン審査に影響はありませんが、割賦で買う携帯電話については融資ということで審査に影響することがあります。
携帯を他社から乗り換えた際にうっかり最終回だけ支払い忘れると、それが信用情報機関で事故情報として記載されてしまうのです。
金額も小額ですし、携帯会社もあまりしつこく取り立てをしないので、そのまま忘れてしまう人が多いのですが、携帯会社の変更の際には注意が必要です。

一度審査に落ちたからといって諦める必要はありません。
本記事で紹介した対策をぜひ実行してみてください。

自動車ローンに関連する情報はこちら

カーリースの情報はこちら

この記事の執筆者

山崎 龍この執筆者の詳細プロフィール

1973年1月東京生まれ。自動車専門誌の編集を経てフリーライターに。自動車専門誌を中心に、航空、ミリタリー、映像作品、オタクカルチャー、政治などの 様々なジャンルに寄稿する雑文ライター。 著書に『最強!連合艦隊オールスターズ』『萌えだらけのクルマ選び』(共にイカロス出版)、『「...

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