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駐車灯とは?ハザードランプとの違いは?最近見なくなった理由とは?

駐車灯は、ある程度の年齢の方でなければご存知ない装備になりつつあるかもしれません。今回は駐車灯について、その目的や保安基準、ハザードランプとの違いについて解説します。最近の車では駐車灯を見かけなくなったのはなぜか?という疑問にもお答えします。

駐車灯とは?

駐車灯とは、その名前の通り夜間や視界不良時に路上で駐停車する際、他車による衝突を防ぐ目的で点灯させるランプです。

ランプが点く場所は車幅灯(ポジションランプ)や尾灯(テールランプ)とほぼ同じですが、番号灯(ナンバー灯)やメーターパネルといった車内のイルミネーション照明は点灯しない構造になっていて、多くの場合、ダッシュボードやハンドルコラムなどに専用のスイッチが取り付けられています。

エンジンを止めた状態で夜間点灯し続けてもバッテリーの負担が減るように、車種によっては消費電力の小さいランプが別に装着されていたり、左右どちらかの駐車灯だけを点灯させられるようになっているものなどもあります。

近年では駐車灯を装備した車が少なくなってきているので、実際に使用している状態を見かけることもあまりないかもしれませんね。

駐車灯の保安基準

車を点検している様子

道路上を走る自動車は「道路運送車両の保安基準」を満たしていなければなりません。
駐車灯を関する規定をまとめると、以下のようになります。

■取り付け位置
前面と後面は左右対称に取り付けられていること
車体の最外側から400mm以内

■色・明るさ・大きさ 
前面は白色、後面は赤色。両側面に備える場合は自動車の進行方向が白色、後退方向が赤色
(側方灯またはウインカーと兼用のものについては橙色でも可)
夜間に前方、後方それぞれ150mの距離から点灯を確認できること
光源は3W以上30W以下
照明部の大きさは10cm2(平方センチメートル)以上

■見通し範囲
駐車灯の上方および下方15°、外側45°までの範囲で見通せること

■点灯状態
点滅しないこと
エンジンを停めていても点灯でき、自動的に消灯しないこと
前面の駐車灯は後面の駐車灯が点灯している場合のみ点灯できること
普通車の後面の駐車灯は左右どちらかのみ点灯できる構造でも可

駐車灯とハザードランプの違いは?

ハザードランプ

出典:http://www.everystockphoto.com/

車を駐車する際にはハザードランプ(非常点滅表示灯)も利用されることがありますが、駐車灯とハザードランプにはどのような違いがあるのでしょうか。

大きな違いの1つに、点灯させた時の状態があります。
ハザードランプには故障などの非常時には昼夜を問わず使用することもあるため、全てのランプが同時に点滅して注意喚起を促します。
駐車灯は、夜間や視界不良時に駐車している車の存在を知らせて衝突を防ぐために使用し、車幅灯や尾灯と同様にランプが点滅してはいけないことになっています。

またランプの色も異なり、ハザードランプは橙色であるのに対して、駐車灯は前面は白色で後面は赤色(側方灯やウインカーと兼用のものを除く)という違いがあります。

点灯状態や色の他にも、ハザードランプはウインカーの規定を準用しているため、明るさや大きさなどの保安基準が異なっています。

ハザードランプの基礎知識はこちらで確認!

駐車灯を最近見なくなった理由とは?

出典 :©Shutterstock.com/ Georgii Shipin

夜間の駐車時に使う目的の駐車灯ですが、特に国産車では近年ほとんど見かけることが無くなりました。

その理由は、現在では独立した駐車灯を装備することが義務ではなくなっているからです。

自動車の前面及び後面の両側又はその両側面には、駐車灯を備えることができる。

出典:道路運送車両の保安基準第37条の3(駐車灯)

2 車幅灯の機能を駐車灯として用いる場合にあっては第45条第1項の基準、尾灯の機能を駐車灯として用いる場合にあっては第50条第1項の基準に適合するものであればよい。

出典:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第52条(駐車灯)

このように、駐車灯は「備えることができる」という任意の装備で、車幅灯や尾灯と兼用とすることもできるので、わざわざ車内配線などのコストをかけてまで取り付ける必要がないのです。

駐車灯が任意のものとなった背景には、駐車時にハザードランプなど他のランプを使用することが一般的になったことや、特に都市部では路上駐車できる場所が減り、街路灯や建物の照明によって夜間でも明るい場所が増えたなど、車を取り巻く環境の変化によって駐車灯が使用される頻度が少なくなった、ということもあるかもしれませんね。

駐車灯は他の灯火で代用されるようになった

リヤコンビランプ

出典:https://pixabay.com/

駐車灯について、その目的や保安基準、ハザードランプとの違いなどをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

以前は必須とされていた駐車灯ですが、現在では任意の装備となっているので見たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に車を駐車する時に、ハザードランプが使用される場面も一般的に見かけます。
取り巻く環境の変化や製造にかかるコストに応じて、車の装備に求められるものも変わっていくということの1つの例といえるかもしれません。

欧州車などでは最近の車にもまだ駐車灯が備えられている車種もありますので、夜間そのような車に乗る機会があった際には、どのようなものか1度ご覧になってみるのもよいのではないでしょうか。

駐車灯同様いつからか見なくなったあのライトの意外な理由とは?

駐車灯のようなランプに関する基本知識はこちらで確認!

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