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日本車とは?歴史や全ての日本車メーカーの代表車種と世界の評価&シェア情報も

日本車とは?

国産吉田式 “タクリー号” (日・1907) 模型

「日本車」とは、「日本メーカーが製造する自動車」です。
世界初の自動車は蒸気式で1769年に誕生し、ガソリン車は1885年のベンツでした。

日本に自動車が初上陸したのが1898年で、T型フォードが発売される1年前の
1907年に、ようやく初の純国産初のガソリン車、タクリー号が登場しました。
(画像はトヨタ博物館の1/5スケールのモデル)
日本車の歴史は、世界から大きく遅れてスタートしたのです。

戦後、1949年の「GHQから自動車の生産制限」の解除で、本格的な日本車の歴史が始まりました。
純国産主義のトヨタ以外は、いすゞがヒルマン(英)、日野がルノー(仏)日産がオースチン(英)と提携しての、ノックダウンからスタートしました。

本格的なモータリゼーションは、1958年のスバル360登場以降です。
3種の神器(新3C=Car、 Color TV、 Cooler)の1つとして自動車が挙げられ、自動車オーナーになる憧れを「マイカー」と表現しました。

スバル スバル360 1958年型

日本車と外車の違いや特徴

「外車」を大別すると、アメリカ車とヨーロッパ車になります。

アメ車の代表車の1つ「キャデラック」

キャデラック セビル 2代目 1980年
出典:https://www.flickr.com/ Author:dave_7 CC BY-SA 2.0

アメリカの車の特徴は、広い国土とその道路事情を反映したものとなっています。
・大きなボディ
・大排気量・大馬力のエンジン
・長距離高速巡航運転向きのソフトなサスペンション

ヨーロッパの代表車「フォルクスワーゲン・ゴルフ」

フォルクスワーゲン ゴルフ

ヨーロッパ車の特徴は、狭い国土とその道路事情を反映したものとなっています。
・狭い市街地に適したコンパクトボディ
・課税馬力制度の関係で小排気量エンジン
・コーナリング性能重視の設計

対する日本車は5ナンバー(小型車)枠は、4,700×1,700×2,000、2,000cc以下。
日本のインフラに適合したサイズ設定です。
全幅1,700は、一間幅(1,800mm)の門をくぐれる基準に決まったと言われます。
また、日本独自の「軽自動車」3,400×1,480×2,000、660cc以下が存在します。
「日本車」が急速に「外国車」に追いつけた要因として、欧米の部品メーカーとは違う、日本の部品メーカーの開発陣との緊密な連携姿勢があります。

日本車の主要メーカー8社と代表車種を紹介!

©Andrey Popov/stock.adobe.com

ここでは現在も自社で製造を行っている主要自動車メーカー8社の歴史と代表車をメーカーシェアランキング順に最多販売台数の車種とともに紹介します。
登録車の乗用車と軽を合算したデータを利用し、代表車は登録車は2016年(1~12月)、軽自動車は2015年度(2015年4月~2016年3月)データを基に選定しました。

販売台数ランキングの詳細はこちら!

【日本車メーカーシェア:第8位】三菱自動車株式会社

三菱 ekワゴン G 2017年

三菱とはどんな自動車メーカー?

三菱重工業の自動車部が、1970年に三菱自工業株式会社として独立しました。
2016年日産自動車が筆頭株主となり、今後三菱自動車は、ルノーと日産のグローバルなアライアンスの一員となります。
2015年、三菱の国内での軽を含む乗用車シェアは2.2%、登録車のみでは1.1%でした。

2016年三菱で最も売れた代表車「三菱 eK」

2001年に軽セミトールワゴンとして誕生し、3代目のeKは、2013年日産自動車と日本国内での軽自動車事業に関わる合弁会社として設立したNMKVが両社向けに商品企画・開発を行った新型軽自動車です。
三菱の最量販車であるeKは43,297台でした。

【日本車メーカーシェア:第7位】株式会社SUBARU

スバル インプレッサG4 2016年型

SUBARUとはどんな自動車メーカー?

1953年に富士重工業が設立され、1958年にスバル360で市場参入しました。
商品名と社名を統一する為、2017年、社名を株式会社SUBARUと改称しました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは3.5%、登録車のみでは4.5%です。
近年、米国でのスバルの評価が高まり、2016年の米国シェアは3.5%あります。
因みにベンツ2.1%、フォルクスワーゲン1.8%、BMW1.8%、アウディ1.2%です。

2016年富士重工で最も売れた代表車「スバル インプレッサ」

初代インプレッサは1992年に登場し現在の5代目は2016年に登場しました。
2016の販売台数は年42,423台です。

【日本車メーカーシェア:第6位】マツダ株式会社

マツダ デミオ XD ツーリング L パッケージ 4代目

マツダとはどんな自動車メーカー?

東洋工業株式会社が1984年にマツダ株式会社と改称しました。
1960年にR360クーペで四輪乗用車に進出しました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは5.3%、登録車のみでは6%です。
2016年の米国シェアは1.7%で、フォルクスワーゲン1.8%、BMW1.8%と互角です。

2016年マツダで最も売れた代表車「マツダ デミオ」

初代は1996年に登場し、2014年に登場した4代目です。
この4代目からディーゼル搭載モデルも登場しました。
2016年の登録台数は57,320台です。

【日本車メーカーシェア:第5位】日産自動車株式会社

日産 ノート e-POWER 2016年

日産とはどんな自動車メーカー?

日産自動車株式会社は1966年にプリンス自動車工業株式会社と合併。
1999年にはルノーと資本提携して傘下に入り、「ルノー・日産アライアンス」となりました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは13.4%、登録車のみでは13.6%です。
2015年の世界シェアは、「ルノー・日産アライアンス」としてのデータでしか公表されておらず、その数値では4位の852.8万台、12.5%でした。

2016年日産で最も売れた代表車「日産 ノート」

ノートは2004年に初代が登場し、2012年に2代目となりました。
2016年11月に投入された「e-Power」はエンジンを発電のみに使う電気自動車で、ノート拡販に貢献しています。

【日本車メーカーシェア:第4位】ダイハツ工業株式会社

ダイハツ タント 2016年

ダイハツとはどんな自動車メーカー?

1951年にダイハツ工業株式会社に商号変更しました。
現在はトヨタの傘下です。
ダイハツ製の車を「トヨタパッソ」、「トヨタルーミー」としてOEM供給し、軽から撤退したSUBARUには、「スバルブランドの軽」をOEM供給しています。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは13.1%、登録車のみでは0.3%です。

2016年ダイハツで最も売れた代表車「ダイハツ タント」

2015年度軽乗用車市場で155,768台と、ホンダN-BOXに次ぐ2位を占めたトールワゴンです。
ダイハツには他にもトールワゴン系のウエイク、37,350台があります。

【日本車メーカーシェア:第3位】スズキ株式会社

スズキ アルトエコ

スズキとはどんな自動車メーカー?

1990年に現在のスズキ株式会社となりました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは13.8%、登録車のみでは3.5%です。
2015年の自動車メーカーの世界シェアランキングでは288万台で10位に登場しています。
インドでのシェアは、2016年12月のデータでは首位のスズキが37.8%を占めています。

2016年スズキで最も売れた代表車「スズキ アルト」

アルトは初代が1979年に登場、8代目のモデルです
2015年度はアルトの販売台数は106,852台でした。

【日本車メーカーシェア:第2位】本田技研工業株式会社

ホンダとはどんな自動車メーカー?

1948年に本田技研工業株式会社として設立、1963年軽トラックのT360で四輪業界に参入しました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは15.8%、登録車のみでは14.2%です。
2015年の世界シェアは7位で471万台、シェア9.8%でした。

2016年の米国シェアは9.3%で、GM、フォード、トヨタ、FCAに続く5位。
ベンツ、フォルクスワーゲン、BMW、アウディの4銘柄合計でも6.9%ですから立派です。

2016年ホンダで最も売れた代表車「ホンダ N-BOX」

2015年の軽自動車市場で一番売れたのがN-BOXで、172,614台でした。
尚、ホンダの一番売れた登録車はフィットが105,662台です。

【日本車メーカーシェア:第1位】トヨタ自動車株式会社

トヨタ プリウス

トヨタとはどんな自動車メーカー?

トヨタ自動車販売株式会社とトヨタ自動車工業株式会社が1982年に合併し、現在のトヨタ自動車株式会社となりました。
国内での軽を含む2015年の乗用車シェアは32.8%、登録車のみでは56.8%です。
2015年の世界シェアは首位で1015万台、シェア14.9%でした。

2016年トヨタで最も売れた代表車「トヨタ プリウス」

初代プリウスは1997年に登場しました。
プリウスの2016年の販売台数は、2位前年比78%だったアクアの168,208台に対して、前年比194.9%と台数を伸ばし、248,258台と軽を含めても全車種でトップでした。

海外での日本車のシェア

アメリカ市場

現在のアメリカ市場で、旧ビッグ3のシェアは、GM17.3%、フォード14.8%、FCA12.8%です。
それに対する日本車はトヨタ14.0%、ホンダ9.3%、日産8.9%、スバル3.5%、マツダ1.7%です。
参考までにメルセデスが2.1%、BMW1.8%、フォルクスワーゲン1.8%、アウディ1.2%ですから、日本車は健闘しています。

北米国際自動車ショーに登場した「トヨタカムリ」は、「MADE IN AMERICA CAMRY」と米国産をアピールしていました。
カムリの累計販売台数は1,800万台を超え、「米国乗用車セグメント15年連続ナンバーワン」を記録しました。

ヨーロッパ市場

ドイツがヨーロッパ市場の代表格と考えられます。
古いヨーロッパの市街地と、アウトバーンの存在は、車の発展に大きな影響を与えました。
ドイツのマーケットシェア上位6社は、ドイツ勢が占めます。
①フォルクスワーゲン25.1%②アウディ9.7%③BMW9.6%④メルセデス8.9%⑤オペル7.8%⑥フォード7.1%です。
対する日本勢は⑫日産2.0%⑬トヨタ1.6%⑭マツダ1.4%です。
EU圏内のフランスとイタリアメーカー、⑩ルノー3.3%⑪フィアット2.1%に比較しても、健闘していると云えます。

アジア市場

アジアを代表する市場としては、インドと中国があります。
中国では先行した日産が若者向けの中国専用車「LANNIA」を投入する等の積極的な市場戦略で台数を伸ばしています。
特筆すべきはスズキのインドでのシェアです。
2016年12月のデータでは、首位のスズキは37.8%を占めています。

世界からの日本車の評価は?

車 交通
©Shutterstock.com/ All About Space

高度精密機器を「純国産」で生産可能な国は、アメリカ、ドイツ、日本だけだと言われています。
世界からの「日本の高度な技術」に対する信頼は絶大です。
日本車は、単に性能面や耐久性に優れているだけではなく、輸出先の生活や自然環境に溶け込んでいます。
販売国の環境や文化に適合した、心配りの行き届いた車造りで、日本車は高く評価されています。

日本車は世界の自動車産業のリーダー的存在に

ホンダ NSX

戦後の「日本車」は「外車」の技術水準から見ると大きく遅れていました。
日本の自動車工業技術発達とともに、風土・環境にマッチした「日本車」は、「外車」の水準を凌ぐまでになりました。
販売する国の風土にマッチした設計と、高度な技術水準で、信頼性、耐久性に優れた「日本車」は、海外市場でも高い評価を得て、シェアを確保できたのです。

今や「日本車」は、海外でもステータスになっています。
画像は2016年に登場した新NSXで価格は2,370万円!
3,500cc V6DOHCツインターボと3モーターに9速デュアルクラッチトランスミッションを搭載した次世代のスーパーカーです。
日本車にはこんな車種まであります。
燃料電池自動車ハイブリッドクリーンディーゼルと、先進技術で今や「日本車」が世界の自動車産業をリードする時代になりました。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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