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【ホンダエレメントは海外育ち】実燃費やカスタムと車中泊の評価など

2001年にホンダは北米モーターショーに発表された「モデルX」をは地上高が高く、室内スペースも広く取ったSUVとミニバンをあわせたような車でした。2003年、このコンセプトカーは日本へ輸入され「エレメント」と名付けられ販売が開始しました。今回はこの希少な「エレメント」をご紹介します。

ホンダ・エレメントとは?

ホンダ エレメント 2003 外装

ホンダから異色の車「エレメント」が発売されたのは今から10年以上前の事です。
北米モーターショーで当時のカーマニア、報道関係者を驚かせました。

デザインと開発はホンダではなく、アメリカ合衆国のHonda R&D Americasがデザイン、Honda of Amerisa Mfg.,Incのイーストリバティー工場(オハイオ州)が生産を行いました。
日本へはアメリカから輸入する形で販売されていました。

デザインコンセプトが面白く、ライフセーバーが詰めるライフガード・ステーションをイメージして作られており、車の全長は10フィートのサーフボードが積めることを条件に設計されています。

アメリカ生まれのSUVが日本に逆輸入される事で話題になりましたが、観音開きのドアとデザインセンスが日本にはないものであまり支持が得られず、2年少々で輸入販売が打ち切られた経緯がある車です。

ホンダの歴史についてはこちら

ホンダ・エレメントの外装はタフ

ホンダ エレメント 2003 外装

アメリカンサイズのSUVの特徴は乗員の乗り心地や室内の快適さを求めている日本と違い、「とにかく物が積めること」と「移動の手段」としての色合いがどうしても強く、このエレメントの外装デザインもアメリカ国内の実用性を考えて作られた車だったため頑丈そうにデザインされていました。

ベース車両になったのは北米でも支持の高かったCR-Vでシャーシ、エンジンは共用ながらバンパーやフェンダー、サイドシルにはオリジナルのクラウディングと呼ばれる無塗装の樹脂素材が採用されました。

アメリカでは支持された個性的な車体

ホンダ エレメント 2003 外装

アメリカ国内では観音扉のドアを持つSUVが豊富にありましたが、日本には当時そのような車種はなく、物珍しい車として認識されていました。

そして、アメリカ国内ではこの仕様が非常に高く評価され、個性的でポップなデザインと相まって2002年から2011年生産終了までの比較的長い間販売されていまいした。

ホンダ エレメント 2003 外装

開口部の広いトランクを開けると、そこには広い室内空間が広がっています。
長いサーフボードを積むためのデザインと仕様になっていたため、外観は箱に近い形状で、非常に使い勝手がよくできていました。

気になるスペックは以下の通りです。

【スペック】
▶全長:4,300mm
▶全幅:1,815mm
▶全高:1,790mm
▶車重:1,560kg

エンジンはK24型、2.4L 直4DOHC i-VTECのみの設定で、駆動方式はFFと4WDトランスミッションは5速マニュアルと4速AT、5速ATの設定がありました。

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ホンダ・エレメントの内装はシンプル

ホンダ エレメント 2003 内装

前記したとおりアメリカ国内での使用を前提としていますから、内装は非常にシンプルかつ大胆に作り込んであります。

装備されているシートは全て防水処理されていて、汚れても簡単に拭き取ることができる撥水シートが好評でした。
シート以外も全て防水処理されて、サーファーやアウトドアを楽しむ若年層、車中泊で小旅行を楽しむ年齢層にも支持されていました。

ホンダ エレメント 2003 インテリアメーター

メーター類は見やすい独立3眼メーターを採用しています。
日本仕様にはスピードメーター表記がkm/hとMPHの併記がされいています。

コーンシェイプのユニークな形をしていて、立体的なプリントメータ-が見やすく、必要最低限の情報を配置していました。

ホンダ エレメント 2003 内装

インパネ回りも非常にシンプルかつ効率的に配置してあります。
センターコンソールにエアコン、シフトノブを配置、どうしても狭くなる足元は直線的にデザインされたグローブボックスの配置により非常に広く作られています。

ホンダ エレメント 2003 シートアレンジ
ホンダ エレメント 2003 シートアレンジ

前席から後席にかけて床には突起物がなく、後席の作りは非常にシンプルな独立式のベンチシートを採用しています
また後席は床にシートを固定するタイプではなく、壁からヒンジを伸ばしシートを固定する特異な物を採用していてアレンジ次第で片側のみ跳ね上げたりすることができました。

ホンダ エレメント 2003 シートアレンジ

カーゴスペースは後席を跳ね上げ壁へ固定することで非常に広い室内空間が出現します。
後席を固定するヒンジがなく、フロア全体がフラットに作られている上、防水処理を施された床は、多少の汚れ物も気兼ねなく置けてしまいます。

リアハッチの開口部も広く、まるでトラックの荷台のような作りで、アメリカ本国ではこの仕様が非常に好評でした。
日本国内ではカーゴルームが広大で突起物も少ないことから車中泊用のやぐらを組むユーザーもいました。

燃費を向上させる裏技についてはこちら

ホンダ・エレメントの実燃費と評価は?

ホンダ エレメント 2003 外装

日本での登録台数が2,000台だったエレメントの実燃費はいかほどだったのでしょうか?
口コミを集めてみました。

ちなみにメーカー発表の燃費は10.15モードで10.6km/Lとなっています。

燃費は9km位でした。元々が大きな車なので妥当な値でした。

出典:http://review.kakaku.com/

2.4Lのエンジンだけど車体が重いのか燃費はあまり良くありません。街乗りで8kmくらいです。

出典:http://review.kakaku.com/

高速ドライブで安定した走りを見せてくれます。燃費はよく伸びて9km位でした。

出典:http://review.kakaku.com/

流石に登録台数が少ないのかあまりレビューがありませんでした。
価格コムの口コミではデザインが気に入っているユーザーさんが多く、あまり燃費を気にして乗っていないとの声もありました。

ただしこの車はホンダが新開発したi-VTECエンジンの車で、メーカー発表の燃費計測値と口コミの燃費の開きが少ないように思えます。
購入を検討する際、一度試乗してから購入されることをおすすめします。

エレメントのカスタムカーを集めてみました

ホンダ・エレメントは本場アメリカで非常に多くのカスタマイズをされています。日本国内ではローダウン+スムージングにフロントバンパー回りにグリルを追加するカスタマイズが多く、カスタムメーカーもこれらのパーツを販売しています。

こちらは恐らく車中泊用のキットです。
アメリカではエレメントをキャンパー仕様に改造するユーザーもいます。

こちらは後席を取り除き、フラットの車内にシンクやベンチシートを追加したキャンパーカスタムです。
ホンダ・エレメントの人気を伺えるカスタマイズですね。

注目して欲しいのは後席の倒立ヒンジを残して固定用のフックとしてカスタマイズされている点です。
アメリカ国内は広く、1日の移動距離が何千キロになることも珍しくないのと、オートキャンプ場が整備されていてこのようなキャンパー仕様の車に最適な設備が揃っています。
日本もこれくらいのカスタマイズが出来れば車中泊も楽しくなりますね。

車中泊に便利なフルフラットになる車についてはこちら

ホンダ エレメントで車中泊

ホンダ エレメント 2003 シートアレンジ

エレメントは前席から後席まで、ヘッドレストを取り除くとフルフラットになります。
前席センター部にパーキングブレーキやシートベルトホルダーがありますが、大人2人なら十分寝れる広さを確保できます。

また上述のように後席を畳めばカーゴルームに広大なスペースが産まれます。
このスペースを利用したカスタムを紹介します。

ホンダ・エレメントの中古車はいくらなのか?

ホンダ エレメント 2003 内装

日本国内で正規ディーラーから売られたホンダ・エレメントは発売からわずか2年半ほどで輸入が打ち切られてしまいました。
登録台数が2,000台ほどしかなく、中古市場では人気車種のため値段が崩れていません。

今でこそトヨタFJクルーザーやアメリカ車を求めるユーザーが増えてきましたが、当時はエレメントの使い勝手の良さが伝わりきらなかったのでしょう。
2017年2月現在、400,000~2,000,000円で取引されていて、人気のある車です。

ホンダ・エレメントの現在の中古車価格はこちら


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ホンダ・エレメントは海外でも色あせない

ホンダ エレメント 2003 外装

ホンダ・エレメントの実燃費からカスタム例や車中泊の評価などについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?

ホンダは現在、車のデザインを現地法人に任せて作る車が多くあります。
もちろん生産も現地で行われるのですが、これらの車が日本に輸入されることはあまりありません。

並行輸入でアキュラシリーズを見ることはありますが、正規のルートを介して海外生産の車が売られたのはこのエレメントしか無かったです。
北米や欧州ではエレメントの他にも魅力的なホンダ車がたくさんあります。
エレメントのように日本に輸入され販売される日も遠い未来ではないでしょう。

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