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【トヨタマークXジオは隠れた名車?】実燃費やカスタムの評価について

トヨタ・マークXジオといえば、かつてトヨタ自動車が販売・製造していた自動車です。しかし、コンセプトが迷走しているとの事で人気が低迷し、生産終了となってしまいました。今回は、そんなトヨタマークXジオの真実を探求してみましょう!

トヨタマークXジオってどんな車?

トヨタ マークXジオ 外装

現在でもトヨタ自動車のラインナップとして名をはせている、4ドアセダン型高級車、トヨタマークX。
そのトヨタマークXの派生モデルとして2007年に彗星の如く現れ、大々的に広告を打たれる形でマークXジオは登場しました。

しかし、販売開始からわずか7年で、あっけなくその歴史は閉ざされてしまいました。
かたや、高級車として有名で、中古車であれば若者でも手が届く渋いセダンとして、CMには佐藤浩市さんを起用しました。
そのCMを下記に載せていますが、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

カッコいい男性が乗る車としてイメージ戦略に成功し、トヨタの中枢を担う車の派生モデルが、どうしてあっけなく生産終了に追い込まれてしまったのでしょうか。

トヨタ マークX/XジオのCM集

トヨタマークXジオが生産終了になった最たる理由は、トヨタファンを始め、ユーザーにとってとにかくわかりづらかったコンセプトと、はっきりしなかった方向性だといわれています。
しかし、そんな酷評を受けながらも、評価に値するという声が聞こえるのも事実です。

それは一体どうしてなのでしょうか。
本記事では、そんな疑問を踏まえながら、トヨタマークXジオについてまとめてみました。さっそくご覧ください!

マークXジオを販売したトヨタの詳しい歴史についてはこちら

トヨタ マークXジオの概要

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

2006年の東京モーターショーにて発表されたコンセプトカー「FSC」を前身とし、月間販売台数目標は4000台。要するに、既に市民権を得ていたマークXの派生モデルという事で鳴り物入りで登場したマークXジオ。

ミニバンとステーションワゴンの中間に位置するとし、トヨタ広報はそれを「新コンセプト」として大々的に宣伝活動を行い、発表されました。

のちに、その「新コンセプト」はなかったこととされ、いつの間にか「ワゴン」のカテゴリに追いやられますが、最後まで「ミニバン」という位置づけにはなりませんでした。

トヨタ マークXジオの試乗動画

派生モデルといっても、マークXのベーシックモデルから継承されたデザインコンセプトではなく、実際は、同社から販売されていた「マークIIブリット」の後継車主として投入されたマークXジオ。

マークXの方は、Nプラットフォームを採用したFRセダンだったのに対し、ジオは当時新型のMCプラットフォームを採用したFFでした。駆動方式からして、ほぼ"別物"だったわけですね。

駆動方式のみならず、内外装のデザインやエンジンラインナップも完全に異なっており、「なぜマークXの冠が付いているのか?」と、トヨタユーザーやマークXファンも疑問を払拭できないものとなってしまっていました。

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

また、登場時のタイミングが悪く、同クラスとなるイプサムが好調な販売台数を示していた為、マークXジオからすればやけに肩身の狭い販売のされ方だったことも否めません。
発表当時の「新コンセプト」の中のひとつとして、「4+Free」という機能があり、独立4座+セダンモード・ワゴンモード・ミニバンモードの3種類のシートアレンジが可能とされていました。

マークXジオはセダンでは不可能な部分を活かしてマイナーチェンジをされ続けました。

7人乗り仕様に改良されたり、使用性・安全性を向上させるためにドアミラー一体型サイドターンランプやステアリングオーディオスイッチを装備してみたり、2.4L・4WD車のエンジン、トランスミッション、オルタネーターの制御改良により、燃費を向上させたりと企業努力が垣間見える変化を遂げていきました。

しかし、ある意味で、この機能はマークXにない機能なので、とどのつまりは「マークXの冠をつけた実験車」という位置づけが本質といえるでしょう。

その証拠に、最初の1ヶ月は、先にも記載した販売目標台数4,000台を突破する5,117台を売上げ、一応同社ないでは仕様が全く異なっていながらも同一車名とされている「マークX」の売り上げに差し迫る勢いを見せたものの、3ヶ月目の販売台数は1,649台と急落。

販売当初から、トヨタユーザーの間では「コンセプトが解りづらい」との声が上がっており、それが仇となり、迷走を続けることになります。

トヨタ マークXジオの販売の重なる不運

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

好みがはっきり別れるスタイリングや、3列目のシートがやたら窮屈であるなど、なんとか試乗をしてもらってもなかなか売れていかないマークXジオ。

そもそものコンセプトがはっきりしなかったことに加え、この時期のマークXジオと同クラスの自動車市場規模は縮小の一途を辿っており、ライバルとされていたホンダ「オデッセイ」ですら、販売不振になるほど苦戦を強いられてしまいます。

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

その後、スタイリッシュで上質な内外装を目指しつつも、装備を一部厳選するなどしてベース車よりも価格を抑えた特別仕様車を販売したり、5人乗り仕様の新グレードなどをリリースし、エンジン・トランスミッション・オルタネーター等の制御改良により燃費が向上されました。

また、「平成22年度燃費基準+25%」を達成したり既に適合されている「環境対応車普及促進税制」における自動車取得税と自動車重量税の減税額がこれまでの50%から75%に引き上げられるなどしています。

見た目だけではなく中身も、なんとか危機を挽回すべく進化を続けてきましたが、その後も販売台数は伸びず、2013年には生産終了となってしまいました。

首都圏では個人タクシーとしても広く愛されているマークXと、どうしてここまで差がついてしまったのでしょうか。

以上の点を踏まえ考察すると、トヨタ社の失敗は大きく2つあったといえます。

1.マークXの冠をつけて販売してしまったこと。
2.コンセプトがとにかく中途半端だったこと。

ジオのつづりは「ZIO」であり、「Zone in One」。つまり、一台で様々な空間を持つ、という意味があります。

マークXの名前は外し、「ジオ」という名前で販売され、「新コンセプト」として全く新しい自動車の登場を謳わずに、その多機能性と空間を重視して販売していれば、もしかしたら独立した人気モデルになっていたのかもしれません。

トヨタ マークXジオのカスタム

トヨタ マークXジオのダウンサス

ダウンサスという車の車高を下げるカスタムです。
車高を下げることで重厚感があります。

トヨタ マークXジオのエアロパーツ

ダウンサスのカスタムとはまた違った味が出るのがエアロパーツです。
エアロパーツを取り付けすることでエッジの聞いたシルエットになっています。

トヨタ マークXジオのスペックと評価

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

マークXジオは、少ない歴史ながらも、とてつもなく多くのグレードが販売されていました。
先に記載したように、マークXという冠は名ばかりで、シャーシをはじめ、ほぼすべてが全く別物の実験車とされていたマークXジオは、実にコストパフォーマンスも悪かった車として知られています。

以下に一覧を記載します。

240シリーズ

排気量:2,362㏄
ドア数:5
シフト:CVT
駆動方式:FF/フルタイム4WD
燃費:12.2~13.2km/L
価格:2,470,000~2,820,000円

240Gシリーズ(特別仕様車含む)

排気量:2,362㏄
ドア数:5
シフト:CVT
駆動方式:FF/フルタイム4WD
燃費:11.6~13.2km/L
価格:2,770,000~3,189,000円

エアリアルシリーズ

排気量:2,362㏄
ドア数:5
シフト:CVT
駆動方式:FF/フルタイム4WD
燃費:12.2~13.2km/L
価格:2,660,000~2,890,000円

350Gシリーズ

排気量:3,456㏄
ドア数:5
シフト:6AT
駆動方式:FF/フルタイム4WD
燃費:9.8~10.2km/L
価格:3,400,000~3,819,000円

上記のデータを見ると、お世辞にも燃費は良いとは言えないことがわかります。

居住性について

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

マークXジオは、そもそものターゲットが「人生のベテラン世代」(50代半ば以上)を狙ったといいます。
3列目シートは窮屈と前頁で記載しましたが、運転席などは、むしろ高級感たっぷりで、高級セダンからの乗り換えも不満が出ないほどの質感です。

2列目シートにおいても、快適性が非常に高く、高い満足感が得られるものとなっています。

50代ユーザーが1~2人で乗るならまだしも、3列目シートまで家族を乗せて移動するには、3列目シートの存在は有難迷惑のような存在になってしまっていたのです。

走行性能について

エンジンは、さすがトヨタといったところで、2.4リッター4気筒エンジンとCVTは非常に静寂性が高く滑らかに動いてくれます。

マークXに劣らなかったのはこのハンドリング部分といっても過言ではなく、かなりスピードを出してコーナリングしても安定性が高く、耐久性を重視したダンパーを使いながらも、サスペンション取り付け部の補強をされ、乗り心地としてもやはり上質な造りとなっています。

スペック紹介の項目で、ひときわ異彩を放ち、その他のグレードと一線を画している350Gシリーズに至っては、3.5リッターV6エンジン搭載ゆえ加速力が半端ではなく、静寂性・クルージング共にさらにレベルの高い作りとなっています。

とにかく残念だった要素

以上の事柄を踏まえると、「あれ?そこまで悪くない、むしろ良い車じゃん」と考えられるはずですが、生産終了まで追い込まれるに至った、どうしようもない要素があったことも事実です。

それはずばり、背がそれほど高い訳ではない3ナンバーサイズのミニバン市場が縮小の一途を辿り始めていたタイミングで、「どこが良いかいまいち説明できない」と当時の専門家が評価を下したほどの、全体的なバランスの悪さが首を絞めたといえるでしょう。

トヨタ・マークXジオの最新中古車情報はこちら


240G
150.0万円
本日の在庫
308
平均価格
90.8 万円
本体価格
22 ~ 239 万円

マークXジオについての本当の評価とは?

トヨタ マークXジオ 外装

出典:https://ja.wikipedia.org/

マークXジオについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
マークXジオが人気が低かったのは、あくまで新車であればの話でした。

デザインやコンセプトの半端さに目を瞑れば、むしろミニバンとしては良評価なマークXジオは、その人気の低さから、むしろ中古車市場では安く購入できるとされ、むしろ人気を獲得しています。

スペック一覧を見れば、けして価格も安いとはいえませんが、中古車になれば半額以下、運が良ければ30万円ほどで手に入れる事が出来ます。
もし、中古車市場で見かけたら、上質な乗り心地と、滑らかなコーナリングが味わえるセダン並みのミニバンが格安で手に入るという事で、チェックしてみるのもいいかもしれません!

是非、この記事があなたのお役に立てたら幸いです。

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