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【三菱コルトはコスパ最高?】実燃費や内装&試乗の評判・中古車価格について

通称「Zカー」の開発ネームで始まった三菱自動車とダイムラー・クライスラーの共同開発小型車「コルト」は、2000年初頭のリコール隠し問題から脱却するために三菱自動車が社運を掛けたコンパクトカーです。「コルト」のネーミングそのものは三菱自動車が新型コルトを発売する30年前に絶版にしたネーミングで、多くの三菱ファンにはコルトの復活が手放しで喜ばれました。今回はこの「コルト」の歴史的背景を追いかけてみました。

三菱コルトとは?その特異な車の歴史を追う

三菱コルトアイキャッチ用 (2)

2002年6月、リコール隠しの不祥事に揺れる三菱自動車から新たにコンパクトカーが発売されました。「コルト」と名付けられたコンパクトカーは当時三菱支援に名乗りを上げたダイムラー・クライスラーとの共同開発で、同時に三菱自動車の社運を掛けた車となりました。

販売後すぐにダイムラー・クライスラーはオランダの三菱自動車子会社ネッドカーで同車を生産、欧州に販路のなかった三菱ブランドでの展開となり、ランサーエボリューションがWRCで活躍していたこともあり一定の評価を受けました。

日本では販売後すぐにグッドデザイン賞を受賞、販売方法も「カスタマーフリーチョイス」というユーザーが内装や外装、装備の組み合わせを決めれる独特の販売方法で売上を順調に伸ばしていました。

FM-seedsが三菱を変えた!

三菱 コルト ブルームエディション フロントイメージ

「コルト」販売から1年後、1stアニバサリー特別仕様車を販売、好評を得ます。同年5月、三菱自動車社内の女性スタッフで作るグループ「FM-seeds」が社内コンペでコルトの改造車を出展します。

これが三菱社内のコンペティション大賞を獲得、FM-seedsの提案したコルト改良車は「Bloom Edition」として8月に販売が決定します。

三菱は矢継ぎ早にコルトの特別仕様車を販売、そしてある計画が社内に持ち上がります。

コルトRの開発!WRCプロジェクト

コルト販売当時、三菱はランサーエボリューションでWRCに参戦していました。三菱はスバル、プジョー、フォードと激しいチャンピオン争いを繰り広げ、やがてスバル VS 三菱のラリーカー競争が始まります。

社内ではセダンタイプのランサーエボリューションでは2003年以降のWRCでは勝利が遠く、ラリー専門部門のラリーアートからC型ハッチバックで300馬力オーバーのラリーカー製作の要望が強く出ていました。

三菱開発陣はコルトのホイールベースを伸ばした試作車を何機か試作し、モンテカルロや三菱自動車岡崎でテストを繰り返していました。

1.6LMIVECエンジンの開発

三菱 コルトR エンジンイメージ

三菱自動車エンジン開発部門は1.5LのMIVECエンジンを改良した1.5L 新型MIVECエンジンの開発に成功します。しかしその出力は160馬力程度で、とてもラリーアートからの要望に答えられないばかりか、載せる車がないというジレンマに陥っていました。

開発陣は何度か岡崎工場を訪れ、コルトに新型エンジンを載せテストを行いましたが、とてもラリーに耐えられる車ではないと判断されてしまい、一度は暗礁に乗り上げます。

2003年、コルト試作車をモンテカルロでテスト走行を開始、弱点だった足回り、ボディー剛性を徹底的に改良し、テストの舞台をニュルブルクリンクに移します。

開発陣も驚いたことにニュルブルクリンクでコルトはランサーエボリューションを上回るタイムを残します。こうして「コルトラリーアートエディション」は社内コードを「コルトR」として開発が進みました。

【WRC断念 】コルトRは市販車になる

WRCにおける日本車の活躍は目覚ましいものでスバル・インプレッサ、三菱・ランサーエボリューションは世界中にその名を轟かせました。

しかし他社も黙ってはおらず、2003年の1車種1メーカーのレギュレーション変更後、スバル、三菱共にWRCでの勝利は遠いものとなってしまいました。また、景気の後退もありスポンサーの獲得が思うように進まず、三菱はWRCから撤退を決めます。

こうしてコルトRはWRCで一度も出走することなく、開発陣は不本意な形で幕を閉じます。

しかし三菱は2006年、開発名コルトRをベースに市販車として販売します。これが「コルトVersion-R Special」で、これ以降毎年200~300台限定で販売され、非常に好評を得たのです。

三菱コルトの外装・内装とスペックは?

三菱 コルト(2004年式)

三菱 初代 コルト 2004年

2002-2003年度のグッドデザイン賞を受賞するだけあってコルトの外装デザインは当時のコンパクトカー群からは革新的なデザインでした。しかしホンダから登場したフィットが爆発的に売れた事もあり、販売は苦戦を強いられていました。

2008年以降、欧州モデルのコルトは現行の三菱デザインの代表でもある「ジェットファイターグリル」に変更され清潭になっていますが、日本仕様は旧モデルのまま販売されていました。

三菱コルトの内装は?

三菱 コルト Standardインパネ
三菱 コルトStandardシート

内装は顧客が装備や内装色を選べる「カスタマーフリーチョイス」が好評でした。ハンドル周りもシートアレンジも当時のコンパクトカーからは考えられないくらい広く使いやすく作り込まれており、ダイムラー・クライスラーの内装デザインの流れを強く組んでいます。

また社内女性スタッフから作られたブルームエディションに装備された機構の一部は標準化が進み、年式を重ねるごとに使いやすく改良されて行きました。

三菱コルトの評判と実燃費は?

三菱 コルト 走行風景

三菱コルトの実燃費は一体どのくらいだったのか?また評判は?気になる口コミを集めてみました。ちなみにメーカー発表の10・15モード燃費は16~21km/Lとなっています。

流石にエボほと車重も無かったため高速走行をしていた時はかなり燃費も良かったです。
(14km/L位はありハイオクを使用していたためとても助かりました)

出典:http://www.goo-net.com/

日常ユースで12km/Lを常に超える燃費。
エコランしながら東北一周したら、トータルで19km/Lまで伸びました。

出典:http://www.goo-net.com/

口コミの評判はユーザーの皆さん、満足されているようです。流石に三菱が社運を掛けて世に送り出した車だけはあります。

ただし燃費はメーカー発表より開きがあります。中古で検討される場合、気にしたほうが良い項目のひとつです。

三菱コルトの中古車は?気になる価格を調査!

三菱コルトの平均中古車価格は45.1万円となっています(2017年2月現在)。中古車は10万円以下のものから100万円を超えるものまで様々です。

これは特別仕様車を台数限定で販売していたためで、台数が限られているためRエディションなど今後も値崩れが起きそうにありません。

しかしラリーアートのような特別仕様車を除き、基本的には中古車市場では不人気車種となっているためかなり安価で購入することが可能です。


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三菱コルトの派生車種を紹介

三菱コルトには特別仕様車を含め様々な派生車が誕生していました。その中でも異彩を放つ車がラリーアートバージョンのコルトで、三菱自動車は社運を掛けて本気でコルトをWRCに参戦させようと計画していまいた。

尚、日本国内で一定の成功を治めた三菱車の多くは海外へ生産拠点を移転し、海外向けの生産を合弁会社や現地法人に任せます。コルトも例に漏れず、現在この車は台湾、中国で生産され、マレーシアアなどアジアの新興国に輸出されています。

三菱自動車はエンジンの供給のみ日本から輸出していて、特に中国国内の自動車メーカーは三菱自動車からエンジンを購入することが多いのです。

国内の自動車販売に活路を見出すのではなく、エンジンというハードを輸出する、三菱らしい販路拡大です。

三菱コルトプラス

↓日本仕様

三菱 コルトプラス 2005年
三菱 コルトプラス 2005年

↓台湾仕様(後期)

三菱コルトをベースににリアを300mm延長して荷室を広くしたコンパクトワゴンです。コルトプラスは同クラス初の電動リアゲートが全車標準装備されていて、好評を得ていました。

日本の他に台湾でも販売されており、日本国内では1.5LのMIVECエンジンを、台湾仕様は1.6L仕様車も販売されていました。日本国内では2012年に販売が終了しましたが台湾で販売されているコルトシリーズは現行モデルも販売され続けています。

2004年のコルトのマイナーチェンジと同時期に発売されたコルトプラスは5グレードを用意していました。

台湾での販売は2007年からで、こちらは三菱と台湾の合弁会社、中華汽車が現地生産と販売を請け負っていました。三菱はエンジン提供のみでした。

販売から数度のマイナーチェンジと特別仕様車を販売、2012年に日本国内での販売を終了し、コルトとともに台湾での生産、販売に切り替わります。「コルト」の商標とエンジンは国内販売が終了しても台湾、中国、マレーシアなどアジア新興国で販売され続けています。

【スペック】
全長:4,185mm
全幅:1,680mm
全高:1,550mm
車重:1,080-1,150kg


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三菱コルトRALLYART Version-R

小型ハッチバック「コルト」をラリーアートがラリー仕様に改造、販売していた特別仕様限定車です。こちらはコルトよりも人気があり、未だに中古市場でも活況なモデルです。

三菱自動車の凄いところは、このような小型ハッチバックのフレームも高出力エンジンに耐えられる強度がある事です。コルトラリーアート仕様は市販のコルトのフレームをそのまま使っています。

ただしただエンジンを載せ替えただけではなく、エンジンルーム内のフレームにタワーバーを設置して強度を上げ、その上で高出力エンジンを載せるという荒業だったのですが、これに伴い足回りもコルト仕様からガラリと変更して、エンジン出力に見合ったセッティングがされています。

試作車のテストは岡崎工場とドイツ・ニュルブルクリンクで行われました。C型ハッチバックのどの車よりも早く、当時ランサーエボリューションがWRCに参戦していたこともあり、次世代車はコルトも参戦させる予定でしたが計画が頓挫、特別仕様限定車という形で市場に送り出した経緯がある車なのです。

この車に搭載したエンジンは今では世界中でエンジン単体のみ採用されていて、三菱のグローバル戦略に一役買っています。

【スペック】
全長:3,925mm
全幅:1,695mm
全高:1,535mm
車重:1,110-1,140kg

姉妹車 スマート 初代フォーフォー

スマート フォーフォー

2001年のフランクフルト国際モーターショーで発表された4人乗りのコンセプトモデル「スマート フォーフォー」は開発段階から三菱コルトとプラットフォームを共用していました。

欧州での生産はオランダ・ボルンにある三菱自動車の子会社であったNedCarに委託され、生産されていました。欧州メインで販売されていましたが、販売不振のため3年という短命で終わります。

エクステリアはツーフォークーペと同じくツートンカラーを基調とした樹脂パネル製、エンジンはダイムラー・クライスラーと三菱自動車が共同設立したドイツのMDCパワー製で、1.3Lと1.5Lの直4DOHCエンジンを搭載していました。

トランスミッションはメルセデス・ベンツウニモグで用いられた技術を応用したクロール機能付き電子制御6速ATを搭載していました。

モデルのラインナップは「フォーフォー1.3」と『フォーフォー1.5」でした。

【スペック】
全長:3,790mm
全幅:1,685mm
全高:1,460mm
車重:1,030ー1,060kg


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コルト欧州バージョンを紹介!

三菱 コルト 欧州仕様車 2008年

三菱コルトは現行モデルで欧州仕様車や台湾で未だに生産されています。これは三菱自動車のグローバル戦略の中にある小型車の重要精を示す戦略であり、欧州(特にオランダ)では三菱コルトは絶大の人気を誇っています。

また、コルトに積んでいたMIVECエンジンは中国を始めとした新興メーカーが次々に採用していて、三菱自動車における車の輸入はRV車両を覗いてほぼないものの、一定の需要がエンジンあり、トヨタやホンダ、日産といった日本メーカーとは一線を画する世界戦略を展開しています。

中国国内ではコルトの他にも日本国内で生産が終了した車が多数、現地自動車メーカーのネームがついて売られています。これらのエンジンは全て三菱製のエンジンで、三菱の強かさが垣間見れる瞬間なのです。

意外と深いコルトの歴史

コルト600(左)とコルト(右)

三菱 コルト600 (左)コルト(右)

本記事では三菱コルトの開発経緯から性能や実燃費、口コミについて解説させていただきました。かつて大ヒットした三菱のコンパクトカーの深い歴史と、モータースポーツとの関連性をご理解いただけましたでしょうか。

2017年2月現在、三菱コルトは中古車市場でかなり手頃な価格から販売されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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