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ホンダ インスパイア歴代モデルの歴史と現在の燃費や評判は?【日本の名車】

1989年、日本がバブル景気に湧いた時代に「ホンダ・インスパイア」は誕生しました。流麗なフォルムとゴージャスな内観で人気を集めたインスパイア。本記事は、インスパイアの歴代モデルの歴史や、燃費、評判まで、インスパイアの魅力を徹底解説しています。

ホンダ・インスパイアが誕生した時代

初代 ホンダ・インスパイア

1989年とはどんな時代?

ホンダ・インスパイアが最初に誕生したのは、1989年です。
1989年とはどのような時代だったのでしょうか?
1989年(平成元年)の日本は、まさに「バブル景気」の入口にさしかかった時代でした。
バブル景気とは、1985年に深刻なドル高・貿易赤字に悩むアメリカ救済のために、当時の先進5か国が揃って市場に「協調介入」するという合意がなされた「プラザ合意」に端を発しています。

プラザ合意により急激な円高となった日本は、政府が内需拡大を目的とした公共投資を増やすとともに、日銀は公定歩合を引き下げ、長期間の金融緩和を実施します。
その結果、景気拡大は実現することになったものの、株式・土地を中心とした投機を引き起こし、実体経済とかけ離れた「株高・土地高騰」を生むこととなりました。
そのことから、この時代の景気を「バブル景気」、この時期を「バブル期」と呼ぶようになったのです。
1989年あたりから1990年代前半を指す「バブル期」には、より高級なもの、より豪華なものが人気を博し、自動車業界にもその傾向が顕著となっています。

インスパイアを販売していたホンダの詳しい歴史についてはこちら

ホンダ車種でのインスパイアの位置づけ

ホンダ ホイール

©everystockphoto.com/ xmatt

1989年当時のホンダ車のクラスとして、フラッグシップモデルとして位置づけられていたのは「レジェンド」でした。
また、ミドルクラスとして位置づけられていたのは「ホンダ・アコード」です。
高級志向に拍車がかかったバブル期、高級セダンのクラスに手薄感のあったホンダは、「レジェンド」と「アコード」の中間にあたる「アッパー・ミドルクラス」として、「インスパイア」を開発・製造することとなったのです。

その後、2012年に「レジェンド」が販売終了になると同時に、「アコード」はホンダ車のフラッグシップモデルに位置付けられ、「インスパイア」は、日本での新型モデル販売は一旦終了となりましたが、海外では「アコード」というフラッグシップモデルに統合される形で販売が続いています。

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ホンダ・インスパイアの名前由来

ホンダ・インスパイアという車名はどのように名づけられたのでしょうか?
インスパイアは、英語「Inspiration(ひらめき)」の動詞形となる「Inspire」と綴ります。
「Inspire」とは、「ひらめきを得る」「ヒントを得る」「やる気が湧く」などという意味合いで使われます。

現在では、カタカナ語として使われることも多く、「~にインスパイアされた」のように使われることもありますよね。
ホンダは、「インスパイア」という言葉の響きのシャープさと、人にひらめきや感動を与えたいという想いから、アッパー・ミドルクラスとして初めての船出となるこの車に「インスパイア」という名前を命名したとされています。

それでは、ホンダ・インスパイアの歴代モデルの歴史や、燃費などをモデル別に徹底分析していきましょう。

【ホンダ・インスパイア 初代】CB5型/CC2型/CC3型

【1989年~1995年】

初代ホンダ・インスパイアの歴史や特徴

1989年、ホンダ車種の中で手薄感のあった、高級セダンクラスの充実化のために開発されることとなった「ホンダ・インスパイア・CB5型」。
バブル景気に沸く市場で「トヨタ・マーク2」、「日産・ローレル」に対抗しうる車として投入されました。

1967年に販売されたホンダ初のFF車「N360」から、長年培われてきたFFのノウハウを生かし、インスパイア・CB5型はFFミッドシップに特殊な「縦置き5気筒エンジン」が搭載されることとなります。
サスペンションは、4輪ダブルウィッシュボーンが採用され、安定した足回りにするとともに、ロング・ホイールベースとショート・オーバーハングのプロポーションは「優雅な8等身」と称されました。

さらに、ウッドパネルに重厚感のある「本木目」を使用し、しっとりと仕上げられた内装は、当時の話題となりました。
また、1992年には3ナンバー仕様となる「CC2型(2.5Lモデル)」、「CC3型(2.0Lモデル)」が新たに追加され、歴代のホンダ・インスパイアの中でも一番の販売台数を記録しています。

初代ホンダ・インスパイアの燃費やスペック

【アコード・インスパイア CB5型 AX-i 1989年9月モデル】
▶燃費(10・15モード):9.3km/L
▶全長×全幅×全高:4,690×1,695×1,355mm
▶ホイールベース:2,805mm
▶車両重量:1,330kg
▶エンジン:水冷直列5気筒SOHC
▶排気量:1,996cc
▶最高出力:160ps/6,700rpm
▶最大トルク:19.0kgm/4,000rpm

【ホンダ・インスパイア 2代目】UA1型/UA2型/UA3型

【1995年~1998年】

2代目ホンダ・インスパイアの歴史や特徴

初代から6年後の1995年、ホンダ・インスパイアはフルモデルチェンジがなされ、2代目となるUA1型となります。
2代目ホンダ・インスパイアは、車体の大きさは初代とほぼ同じであるにもかかわらず、ホイールベースをさらに長くすることで室内空間が広くなるように設計されています。

2代目インスパイアが室内空間の広さにこだわったのには、アメリカでの市場ニーズが大きく関係しており、アメリカでセダンとして認知され、売れるためには、室内の居住性アップがかかせなかったからだとされています。
当時、アメリカでは、ホンダの高級ブランドとして「アキュラ」がありました。
居住性向上をはかった2代目ホンダ・インスパイアは、「アキュラ」から「アキュラTL」として販売されています。

「UA1型(2.0L)モデル」に加え、「UA2型(2.5L)モデル」、1995年にはエンジンがV型6気筒となった「UA3型(3.2L)モデル」も発表されています。
日本では、この時期「バブル景気」が終焉をむかえ、ホンダ・インスパイアにもコストを削減し、価格帯を抑える必要も出てきた時代となりました。

2代目ホンダ・インスパイアの燃費やスペック

【アコード・インスパイア UA2型 25G 1995年2月モデル】
▶燃費(10・15モード):10.2km/L
▶全長×全幅×全高:4,840×1,785×1,405mm
▶ホイールベース:2,840mm
▶車両重量:1,380kg
▶エンジン:水冷直列5気筒SOHC
▶排気量:2,451cc
▶最高出力:180ps/6,500rpm
▶最大トルク:23.0kgm/3,800rpm

【ホンダ・インスパイア 3代目】UA4型/UA5型

【1998年~2003年】

3代目ホンダ・インスパイアの歴史や特徴

2代目インスパイア発表から3年後となる1998年に、フルモデルチェンジされた3代目ホンダ・インスパイア「UA4型」が発表されました。
初代・2代目とも「ホンダ・狭山工場」で製造されていたインスパイアは、この3代目を「アメリカ・オハイオ州・メアリズビル工場」での製造としています。
この背景には、当時日本とアメリカの間で懸案となっていた「日米自動車・貿易摩擦」が関係しており、アメリカで自動車を販売するための策として、日本メーカーが対処しなければならなかったことに由来しています。

3代目ホンダ・インスパイアの最大の特徴は、それまで引き継がれた「FFミッドシップ・縦置き5気筒エンジン」が廃止され、「V型6気筒エンジン」が採用されたことだといえます。
また、外観も先代の「ロー・ワイド」な独特の印象から、大衆受けするやわらかな印象の外観へと変化しています。
2001年には、それまでの「UA4型(2.5Lモデル)」に加え、「UA5型(3.2Lモデル)」が発表されています。

3代目ホンダ・インスパイアの燃費やスペック

【アコード・インスパイア UA5型 32V 1998年10月モデル】
▶燃費(10・15モード):9.3km/L
▶全長×全幅×全高:4,840×1,785×1,420mm
▶ホイールベース:2,745mm
▶車両重量:1,520kg
▶エンジン:水冷V型6気筒SOHC
▶排気量:3,210cc
▶最高出力:225ps/5,500rpm
▶最大トルク:30.0kgm/4,500rpm

【ホンダ・インスパイア 4代目】UC1型

【2003年~2007年】

4代目ホンダ・インスパイアの歴史や特徴

2003年に発表された「4代目ホンダ・インスパイア」は、3代目が製造された「オハイオ州・メアリズビル工場」から、従来の「ホンダ・狭山工場」での製造に戻る形で生産が開始されました。
外観は、3代目を継承しつつも、よりシャープな印象となるよう、フロント・リアとも鋭角的なデザインに変更がなされています。

また、4代目ホンダ・インスパイアの最大の特徴として掲げられるのは、エンジンの「可変シリンダー・システム(VCM)」と、最上位グレードとなるアバンツァーレに「追突軽減ブレーキ(CMS)」、「車線維持・車速/車間制御システム(HiDS)」が搭載されたことでしょう。
可変シリンダーシステムとは、車の走行に応じてシリンダーの燃焼を「6気筒」、「3気筒」に切り替えることで、燃費低減に大きな効果を発揮するシステムです。

また、今では多くの車に搭載され始めた「追突軽減ブレーキ」も、この4代目ホンダ・インスパイアが世界で初めて搭載したのです。
このあたりは、デザインにこだわりつつも、システム開発は怠らないという、ホンダならではという感が覗えますよね。

4代目ホンダ・インスパイアの燃費やスペック

【アコード・インスパイア UC1型 アバンツァーレ 2003年6月モデル】
▶燃費(10・15モード):11.6km/L
▶全長×全幅×全高:4,805×1,820×1,455mm
▶ホイールベース:2,740mm
▶車両重量:1,560kg
▶エンジン:水冷V型6気筒SOHC
▶排気量:2,997cc
▶最高出力:250ps/6,000rpm
▶最大トルク:32.0kgm/5,000rpm

【ホンダ・インスパイア 5代目】CP3型

【2007年~2012年】

5代目ホンダ・インスパイアの歴史や特徴

2007年、4代目インスパイアより大幅にサイズアップし、全体的にシャープな面構えにフルモデルチェンジされた「5代目ホンダ・インスパイア」。
排気量も3,500CCとなり、従来のトヨタ・マーク2、日産・ティアナに加え、トヨタ・クラウン、日産・フーガにも対抗しうる車として、名乗りを上げる形となりました。

外観としては、何といっても前後ドアに沿うように引かれた「深いプレスライン」が特徴的で、このプレスラインが5代目インスパイアの印象をグッと引き締めて、堂々たるセダンという風格となっています。
また、エンジンは低位置へマウントされ、旋回する際の傾きを制御することによって、自然なステアフィールとなるような配慮がなされています。
4代目インスパイアから取り入れられた「可変シリンダー」による燃費低減システムは、6気筒⇔3気筒に加え、5代目インスパイアでは新たに4気筒が追加されています。

その他にも、エンジン振動を軽減する「アクティブ・コントロール・エンジンマウント」や「アクティブ・ノイズ・コントロール」など、ホンダらしい最新技術が多彩に盛り込まれているのです。
しかし、日本の車に対するニーズが、SUVやミニバンなど「小回りの効くファミリーカー」へと移行したこともあり、販売は思うように伸びず、ホンダ・インスパイアはアメリカで「アコード」に統一される形での販売のみとし、日本での販売は2012年を最後に終了となってしまったのです。

5代目ホンダ・インスパイアの燃費やスペック

【アコード・インスパイア CP3型 35iL 2007年12月モデル】
▶燃費(10・15モード):9.8km/L
▶全長×全幅×全高:4,940×1,845×1,475mm
▶ホイールベース:2,800mm
▶車両重量:1,610kg
▶エンジン:水冷V型6気筒SOHC
▶排気量:3,471cc
▶最高出力:280ps/6,200rpm
▶最大トルク:34.9kgm/5,000rpm

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平均価格 47.2万円
本体価格 8〜139.8万円
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ホンダ・インスパイアのリアルな評判

それでは、ホンダ・インスパイアの評判について、リアルな声をいくつかご紹介してみましょう。

ホンダ・インスパイアの評判 【1】

ホンダ・インスパイアの評判 【2】

ホンダ・インスパイアの評判 【3】

ホンダ・インスパイアの評判 【4】

ホンダ・インスパイアの評判 【5】

ホンダ・インスパイアは人を奮い立たせるセダン

5代目インスパイア エクステリア・イメージスケッチ

ホンダ・インスパイアの歴代モデル、燃費、評判についてご紹介してきました。
ホンダの発表するセダンは、少し地味ではあるものの、技術力の高さとセンスの良さで、際立っていましたね。

インスパイアも然りです。
知人が初代インスパイアに乗っていたこともあり、実際の乗り心地や性能の良さを知っている者としては、日本での販売が終了してしまったことは、残念の限りです。
いつか復活することもあるのでしょうか?
ぜひ、そうして欲しいと思っている一人として、街でインスパイアを見かけた時は、ぜひエールを送ってあげて下さいね。

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