初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

マツダ ファミリア歴代モデルの歴史と現在の評価は?【日本の名車】

ファミリアといえば、その昔1963年高度経済成長期にデビューし時代の移り変わりとともに人々を支えた、20世紀を代表する小型自動車で、現在は日産からOEMモデルとして供給されています。今回は、そんなマツダ・ファミリアの歴史と現在の評価について解説していきます。

マツダ・ファミリアとは

ファミリア

マツダ・ファミリアは、かつてマツダが40年に渡り製造・販売をしていた小型自動車です。

公式HPにも記載されているように、マツダの歴史と共に、多彩な歴史を歩んだ、自他ともに認めるマツダを代表する車種のひとつといっても過言ではないでしょう。

CMにもあるように「家族揃ってドライブを」をキャッチコピーに、名前にも「家族」を彷彿とされ、高度経済成長期に誕生したマツダ・ファミリアはバンからコンパクトスポーツへと様々に形を変え、人々に親しまれてきました。

実に多くのファンを生み、今でも中古車市場で姿を見るファミリアは、レトロ車としても人気の一台です。

さっそく、そんなマツダ・ファミリアの歴史を紐解いてみましょう。

現在は、日産自動車からOEM(要するに日産がマツダブランドを代行のような形で製造し)供給されていますが、本記事では、あくまでマツダ時代のファミリアのみを取り上げていきます。


初代 マツダ・ファミリア

SSA/SPA/MPA/MSAP/BSAVD/BSBVD/BPAV/BSA55/BPA55型(1963年〜1968年)

初代 ファミリア

1963年、時代は高度経済成長期でした。今でこそ、トラックは4輪ですが、オート三輪がまだ主流だった時代です。

まだ、当時はマツダも社名が東洋工業という名前で、国内では軽自動車や小型トラックなど商用車が売れていた事もあり、同じく商用車という事でライトバンとして開発されたのが、ファミリアの原型になりました。

当時としてはかなり先鋭的なビジュアルで、イタリアを彷彿とさせるデザインと800(782㏄エンジン)が話題を呼び、大ヒット。

商用車の成功により、すぐさま乗用タイプが開発され、「ファミリアワゴン800」「ファミリアセダン800」「ファミリアクーペ1000」と、ファミリアの冠がついた別タイプのグレードが次々に発表され、やがて市民権を得ていきます。

初代 ファミリア

当時の首脳陣は、デザインこそ自動車の魅力のひとつに今後なっていく、と判断し、会社の発展のためにも斬新なアイディアが欲しいとし、従来のデザイナーではなく入社したての若手デザイナーの案で勝負に出た事が、結果として功を奏した結果となったのです。

初代マツダ・ファミリアのスペック

販売期間:1963年10月〜1968年2月
ボディタイプ:
・2 / 4ドアセダン
・2ドアクーペ
・3ドアライトバン
・3ドアステーションワゴン
・2ドアピックアップトラック
駆動方式:FR
サスペンション:
・前:ダブルウィッシュボーンコイル
・後:半楕円リーフ
全長:3,700mm
全幅:1,435mm
全高:1,385mm
ホイールベース:2,190mm
車両重量:720kg
データモデル:4ドアセダン 4速コラムMT
先代:マツダ・キャロル600

2代目 マツダ・ファミリア

SPB/STA/STB/SPC/M10A/BPBV/BTAV/BTBV/BPCV/BPB55/BTA65型(1967年〜1978年)

2代目ファミリア

1967年、ファミリアにとって初のモデルチェンジが行われ、丸みを基調にデザインされ、三角窓が廃止となり、マツダ・ファミリアとしては最後のトラックモデルも風貌が一新されました。

当時の言い方を用いれば、「大衆車」。すなわち、個人所有の自動車が増加し始めたころで、戦略的にマツダもファミリアも投入されています。

ちなみにマツダ・ファミリアはモデルチェンジの度に、その時その時の流行に敏感に反応しデザインが変わる傾向にあったようです。

最小装備の低価格モデルを打ち出したことで、その人気を確かなものとしたマツダ・ファミリアは、その後、ますます進化を遂げていきます。

2代目ファミリア

また、ユーザーそれぞれが必要な好みの装備をフルチョイスできるカスタムサービスを採用したことで、既にマツダが現代に通ずるようなニーズの多角化を意識していたことがうかがえます。

2代目 マツダ・ファミリアのスペック

販売期間:1967年11月〜1978年1月
セダン/クーペ 1967年11月〜1973年9月
バン/トラック 1967年11月〜1978年1月
乗車定員:5人
ボディタイプ:
・4ドアセダン
・2ドアクーペ
・3ドアライトバン
・2ドアピックアップトラック
エンジン:2ローターロータリーエンジン
駆動方式:FR
最高出力:100ps/7,000rpm(グロス値)
最大トルク:13.5kgm/3,500rpm(グロス値)
サスペンション:
・前:マクファーソンストラットコイル
・後:半楕円リーフ
全長:3,830mm
全幅:1,480mm
全高:1,345mm
ホイールベース:2,260mm
車両重量:805kg
データモデル:2ドア ロータリークーペ 4速MT

3代目 マツダ・ファミリア

FA3型(1973年〜1977年)

3代目 ファミリア

1973年、国内ではオイルショックの影響を受け、人々の生活は不安の一途を辿っていました。

そんな中、マツダをはじめ自動車メーカーは、安全問題と当時問題視されていた排ガス規制問題、低燃費化といった自動車産業全体の課題をマツダ・ファミリアも課せられていました。

車幅が従来より拡大され、ヘッドランプも変更になり、大幅なモデルチェンジがされたマツダ・ファミリアは、そんな問題もなんのその。

ファミリーカーとして着実に市民権を得ながらも確かな地位を確立していくのです。

3代目 マツダ・ファミリアのスペック

販売期間:1973年9月〜1977年1月
乗車定員:5人
ボディタイプ:4 / 2ドアセダン or 2ドアクーペ
駆動方式:FR
サスペンション:
・前:マクファーソンストラットコイル
・後:半楕円リーフ
全長:3,855mm
全幅:1,540mm
全高:1,385mm
ホイールベース:2,260mm
車両重量:800kg
データモデル:2ドアクーペ 1300GF 4速MT

4代目 マツダ・ファミリア

FA4型(1977年〜1985年)

4代目 ファミリア

当時の欧州小型車の動向に合わせる形でモデルチェンジが行われたマツダ・ファミリアの4代目。

当時、主流になりつつあったFF駆動方式を採用せず、FR駆動であり続けました。

また、オイルショックもほとぼりがさめ、ようやく世間が景気回復の兆しを見せた時期でした。

4代目 ファミリア

日本の自家用車は普及台数は1700万台を超え、普及率は50%といわれるほど、自動車は普及していました。

そんなマツダ・ファミリアは、ただでさえ3代目で多様化しつつあったニーズに応えていたにも関わらず、「新しい感覚」「多用途性」「経済性」「高品質」を一気に一台に当時の最先端技術で集約されていたのです。

ここからファミリアを始めとして、現在のコンパクトカー、ミニバンブームの黎明ともいえる小型車旋風が巻き起きるのですが、それはもう少し先の話になります。

4代目 マツダ・ファミリアのスペック

販売期間:1977年1月〜1985年12月
乗車定員:5人
ボディタイプ:
・3 / 5ドアハッチバック
・3 / 5ドアライトバン
エンジン:1.3L 直4 SOHC/1.4L 直4 SOHC
駆動方式:FR
全長:3,835mm
全幅:1,605mm
全高:1,375mm
ホイールベース:2,315mm
車両重量:820kg
データモデル:3ドア GF 5速MT
別名:欧州:マツダ・323

5代目 マツダ・ファミリア

BD型(1980年〜1985年)

1979年に、やっと以前のオイルショックが終わったかと思いきや、今度はイラン革命によって第二次オイルショックが起きました。それにより、日本は石油が輸入できずに困窮していました。

そんな時に発表されたのが、この5代目ファミリアでした。

時代背景を読んでか、それまで多様なボディタイプ、グレードを販売していたマツダ・ファミリアでしたが、3ドアと5ドアのハッチバックのみの販売となりました。

若かりし頃の北大路欣也さんがキャラクターになったCMも放送され、このころから自動車のCMはテレビ広告になくてはならない存在となっていきます。

1982年には、シリーズ累計100万台を達成し、小型自動車ブームの先陣を切ったのもこの5代目でした。姉妹車の「フォード・レーザー」も販売され始めました。

5代目 マツダ・ファミリアのスペック

販売期間:1980年6月〜1985年2月
乗車定員:5人
ボディタイプ:
・3 / 5ドアハッチバック
・4ドアセダン
エンジン:
・E5型 直4 1.5L EGIターボ/EGI/キャブ
・E3型 直4 1.3L キャブ
駆動方式:FF
変速機:
・3速AT
・5速 / 4速MT
サスペンション:
・前:マクファーソンストラットコイル
・後:ストラットコイル
全長:3,955mm
全幅:1,630mm
全高:1,375mm
ホイールベース:2,365mm
車両重量:815kg
データモデル:5ドア 1500XE 5速MT
別名:欧州:マツダ・323
プラットフォーム:マツダ・BDプラットフォーム

マツダの新型車に関する情報はこちらの記事

次のページ