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【トラクターを知る】免許や耕し方と人気メーカーは?新車・中古での価格相場も紹介

モビーの読者の方でトラクターに乗ったことある方はごく少数であると思います。そこで日本で使われているトラクターがどのようなメーカーがあり、乗車に必要な免許、トラクターを用いた田や畑の耕し方、新車・中古車の価格などトラクターのさまざまな事を動画も交えて紹介したいと思います。

トラクターとは?



トラクターは、農作業や土木工事などで使う牽引車 (けんいんしゃ)です。トレーラーや農業機械を牽引したり、土工板をつけブルドーザーとして使用したりする。

もっと、ざっくりとした言い方をすれば、トラクターは牽引車であり動力源を供給する装置です。よって、海外ではトラクターをさまざまな用途で用いることがあり、我々が認識している以外で普段目にする乗り物もトラクターと言われるものです。

ブルドーザー

トラクター ブルドーザー

ホイールローダー

トラクター ホイールローダー

バックホウローダー

トラクター バックホウローダー

トラックトラクター

トラックトラクター
トラックトラクター

フロントエンドローダー

トラクター フロントエンドローダ

©iStockphoto.com/gmattrichard

トーイングトラクター

機関車トラクター

スペースシャトル運搬用のトラクター



このようにさまざまなトラクターが存在します。実際にトラクターと認識せずに見ているものが多く、トラクターという定義は言葉上では広い意味でも、実際に我々が意識しているのは農業や酪農で用いられるトラクターです。
ではここからは、農業用トラクターについていろいろと見ていきましょう。

どのようなトラクターメーカーがあるか?

トラクターはどのようなメーカーが販売しているのでしょうか。トヨタ、日産といった大手自動車メーカーはトラクターは製造していないので、あまり知られていないメーカーがトラクターを製造・販売を行っています。ここでは、いくつかの国内外のトラクターメーカーをピックアップしてみたいと思います。

メーカー説明
ヤンマー日本・大阪府発動機、農機、建機、小型船舶の製造・販売を行っているブランドで、業界においては世界的に大手メーカーです、
Deere&Company
(ディア・アンド・カンパニー)
アメリカ世界最大の農業機械メーカー。ブランド名John Deere(ジョン・ディア)として販売しており、ヤンマーが日本の輸入販売を行っています。
クボタ日本・大阪府国内トップメーカーであり、世界でも3位の販売台数です。
三菱マヒンドラ農機日本・島根県クボタ・ヤンマー・井関農機に次ぐ国内4位んお農業機械メーカー。インドの自動車メーカー・マヒンドラ&マヒンドラ社と協業後、三菱農機株式会社から今の社名に変更されました。
IHIシバウラ
(IHIグループ)
日本・長野県重工業の製造会社IHIのグループ会社。エンジン、農業用機械、医療機器、
消防ポンプ等の防災関連機器を製造販売しており、現在はヤンマーと
業務提携をしています。
ランボルギーニイタリアスポーツカーブランドとして有名ですが、創業当時はトラクター製造から事業を開始しています。自動車と同様に日本の総代理店はコーンズ・エージーです。
DEUTZ FAHRドイツランボルギーニと同様にコーンズ・エージーが日本の総代理店として販売しています。
MasseyFergusun(マッセイファーガソン)カナダ農耕用トラクターの著名なブランドである。西欧州諸国第1位の農業メーカーです
NewHolland(ニューホランド)アメリカ日本における総代理店・日本ニューホンランドが販売していますがクボタから小型トラクターのOEMを受けてニューホランドブランドとして販売も行っています。

トラクター操縦にどのような免許が必要か?

トラクターを操縦する際は、私有地内を運転する場合、免許は不要です。しかし公道を走行する場合は、小型特殊免許または大型特殊免許がトラクターの大きさによって必要になります。
また、小型特殊免許は普通自動車運転免許を持っていれば取得する必要はありません。

小型特殊自動車・新小型特殊自動車・大型特殊自動車の区分け

区分/車体等小型特殊自動車新小型特殊自動車大型特殊自動車
農耕車以外農耕作業車
全長(m)4.7以下4.7以下制限なし制限なし
全幅(m)1.7以下1.7以下制限なし制限なし
全高(m)ヘッドガード高さ2.8以下で
ヘッドガードを除いた部分
は2.0以下
2.8m以下制限なし制限なし
最高速度(km/h)15以下15以下35未満60未満
総排気量(cc)1,500以下制限なし制限なし
車検不要不要必要
自賠責保険農耕作業車は不要
それ以外は必要
農耕作業車は不要
それ以外は必要
必要
運転免許小型特殊免許、又は
普通免許等の上位免許
大型特殊免許大型特殊免許

また特殊車両に関して道路運送車両法施行規則第二条の別表第一にて説明されています。
大型特殊自動車については

一 次に掲げる自動車であつて、小型特殊自動車以外のもの
 イ ショベル・ローダ、タイヤ・ローラ、ロード・ローラ、グレーダ、ロード・スタビライザ、スクレーパ、ロータリ除雪自動車、アスファルト・フィニッシャ、タイヤ・ドーザ、モータ・スイーパ、ダンパ、ホイール・ハンマ、ホイール・ブレーカ、フォーク・リフト、フォーク・ローダ、ホイール・クレーン、ストラドル・キャリヤ、ターレット式構内運搬自動車、自動車の車台が屈折して操向する構造の自動車、国土交通大臣の指定する構造のカタピラを有する自動車及び国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車
ロ 農耕トラクタ、農業用薬剤散布車、刈取脱穀作業車、田植機及び国土交通大臣の指定する農耕作業用自動車

 二 ポール・トレーラ及び国土交通大臣の指定する特殊な構造を有する自動車


とされています。

小型特殊自動車については

一 前項第一号イに掲げる自動車であつて、自動車の大きさが下欄に該当するもののうち最高速度十五キロメートル毎時以下のもの

自動車の長さ:4.7メートル以下
自動車の幅:1.7メートル以下
自動車の高さ:2.8メートル以下

二 前項第一号ロに掲げる自動車であつて、最高速度三十五キロメートル毎時未満のもの


と、このように書かれています。

ここで大型特殊車両について
「ロ 農耕トラクタ、農業用薬剤散布車、刈取脱穀作業車、田植機及び国土交通大臣の指定する農耕作業用自動車」
と記載されているので、一般の農耕車で全高がヘッドガードがない状態で2.0m以下でヘッドガードがついていれば2.8m以下の排気量1,500cc以下のトラクターであれば普通免許で乗ることが可能で、そうでなければ、大型特殊免許が必要になります。
この辺はすこしややこしいですね。

しかし、一般に国内のトラクターメーカーが販売している特別に大きいものでない農耕車であれば、小型特殊免許の基準で作っているものが多いです。

そして、広大な牧草地や田畑を耕すための大型トラクターや、農耕者でない大型の特殊車両は公道を運転する際は、大型特殊免許が必要です。

大型特殊運転免許を取得するには?

大型特殊免許を取得する場合は、普通自動車運転免許以上を持っている方であれば、実技講習が6回と実技試験の合格で取得が可能です。取得までの費用は、自動車学校によって異なりますが、大体昼間の講習メインで8万円から10万円、夜間の講習メインで10万円から12万円というのが相場です。

小型特殊免許のみを取得するときは

普通自動車運転免許を持っておらず、原付や二輪車の免許しかない方が小型特殊免許のみを取得する場合は、運転免許センターで学科試験に合格し、3時間ほどの実技講習を受けるだけで小型特殊自動車運転免許が交付されます。そして、16歳以上から取得可能であるため、50cc以下の原付バイクの免許を取得するのとさほど変わりはありません。

小型特殊免許の取得方法からその費用までの詳しい解説はこちら

トラクターの運転の仕方は?

トラクターを動かす前の安全確認

●保護カバー類はついているか
●安全フレームは立っているか
●シートベルトを着けているか
●トラクターの各レバーの位置は適切なところになっているか

エンジン始動からの操作手順

まずは、主変速とPTO変速レバーがニュートラルに入っていることを確認したうえでエンジンを始動します。ここでトラクターには「主変速」「副変速」と2つの変速レバーがあります。
二つとも走行時のギアの位置を表していますが、「主変速」は大まかな速度の決定であり、「副変速」は主変速のギア内で細かい前進や後進の速度を決定するものです。
主変速にはウサギと亀の表示がされているものもあり、速いほうがウサギで遅いほうが亀になります。

左足にあるニュートラルペダルを踏みながら、始めは低速域でのギアに入れます。

また、PTO変速とは、後ろについている耕耘刃 回転速度を決定するもので、数字が大きくなればなるほど回転が速くなります。ニュートラルに入っているということは、この時点で耕耘刃は回転していません。

アクセルペダルは、右足側にあるのですが、右足側には3つのペダルがあり、この辺りは車の運転から乗り換えると混乱してしまいます。
上の画像を参考に、一番右の下側にある赤いレバーのようなアクセルペダルで、その次に真ん中のペダルは右後輪タイヤのブレーキ、左側が左後輪タイヤのブレーキになります。

トラクターはタイヤ左右でブレーキが独立しているのが大きな特徴です。また、左右のブレーキを連結させる連結フックというものがあり、これが両方のブレーキにかかっていれば、ブレーキを踏むと両後輪タイヤ同時にブレーキがかかります。

クラッチペダルを話せばアクセルペダルを踏まなくても発信するので、あとはアクセルペダルの踏み具合でエンジンの回転数を調整します。

注意しなければならないのは、トラクターに速度メーターはないので、速さは自らの感覚で判断しなければなりません。

農地に入ってからは、農地を耕すための作業機の操作するアタッチメントを操作します。
アタッチメントとは、耕耘/しろかき回転刃の上げ下げ・深さの調節するものです。
油圧レバーで取り付けたアタッチメントの上げ下げを行い、耕深調節のレバーは耕耘刃の深さを調整します。

ブレーキ、そして副変速をニュートラルに入れ停車して、アタッチメントを耕耘したい状態に合わせて細かく調整します。新しいトラクターであれば「ワンタッチ」ボタンで、自動的に適当なモードを選択してくれるものもあります。

そしてPTOレバーを入れて耕耘刃を回転させます。1,2,3とあるのは耕耘刃の回転速度を表しており、3が最も速い回転速度です。

作業機が作動し、トラクターも走行状態であれば、エンジンを定格回転にしましょう。
そして、トラクターを旋回させるときは、ハンドルの舵角でも行えますが、一つの車輪を固定して狭い敷地内を急旋回する「信地旋回」を行うことができます。

信地旋回で左へ回転するときは、左後輪タイヤのみブレーキをかけ、右後輪タイヤを駆動させればよく、逆に右へ回転するときは右後輪タイヤのブレーキをかけて、左後輪タイヤを駆動させればできます。

これがうまくできると、田畑を隅々まで均等に耕すことができる必須技です。

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この記事の執筆者

池田ゆうきこの執筆者の詳細プロフィール

車も好きですが、実はバイクも好き。車の得意分野は1980年代・1990年代の国産ピュアスポーツカーと軽自動車で、国内・海外のモータースポーツは常にチェックしています。最近はイギリス車やフランス車にも興味有り。...

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