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【障害者マークまとめ】聴覚や身体障害者などの種類&意味から義務や罰則についても

車に貼りつけるマークに、障害者専用のものがあります。これには初心者マークや高齢者マークと同じように、道路交通法で定められているものもあれば、任意で付けるようなものもあります。その他に身体障害者に関するマークにはどのような種類があるのか、また義務や罰則についても確認してみましょう。

身体障害者の定義

まずは、この記事で使う「身体障害者」を定義したいと思います。

ここで言う「身体障害者」とは、身体障害者福祉法で言う手や足、体幹部分の障害である「肢体不自由」に当たるものとします。
身体障害者にはこの他にも聴覚障害や視覚障害、心臓や腎臓などの内部障害も含まれます。肢体不自由の方も、聴覚障害の方も制度上は同じ「身体障害者手帳」を持っています。また、身体障害者手帳を持っている内部障害等の人は、障害者マークの表示は特に決められていません。

障害者マークは聴覚障害と身体障害(肢体不自由)の人に必要

自動車の免許は、障害があっても取得することはできますが、その場合には条件付きとなる場合があります。聴覚障害と身体障害(肢体不自由)の場合に適用されます。
聴覚障害者の場合にはワイドミラーの取り付けが必須となります。

身体障害者(肢体不自由)の場合にはその障害の状態に応じて、運転補助装置付の車両である必要や、運転時に補装具を使用することなどがあります。

裸眼の視力が両眼で0.7以上ない人が、眼鏡等の条件が付くのと同じようなものと考えると分かりやすいですね。

その条件と一体となるものが、車への「聴覚障害者標識」「身体障害者標識」の表示です。

聴覚障害者標識

これは聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークです。
道路交通法を見てみましょう。

道路交通法第71条の6第1項

普通自動車対応免許を受けた者で政令で定める程度の聴覚障害のあることを理由に当該普通自動車対応免許に条件を付されているものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。

出典:道路交通法第71条の6第1項より引用

「運転してはならない」とされているので、これは義務です。
付けないことに対する罰則もあり、反則金は4,000円、違反点数1点です。

身体障害者標識

これは肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークです。
再び道路交通法を見てみましょう。

道路交通法第71条の6第2項

普通自動車対応免許を受けた者で肢体不自由であることを理由に当該普通自動車対応免許に条件を付されているものは、当該肢体不自由が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けて普通自動車を運転するように努めなければならない。

出典:道路交通法第71条の6第2項より引用

「努めなければならない」とされているので、これは努力義務です。
つまり、付けてないと言って違法状態とまでは言えません。
もちろん罰則もありません。

障害者マークを付けた車に対する義務

普通の運転者にも障害者マークに関係する規定があり、これらのマークを付けた車に対しては、危険防止のためやむを得ない場合を除いて「幅寄せ」や「割り込み」をすることは禁止されています(道路交通法第71条)。
罰則は大型車(中型車を含む) 7,000円、普通車・二輪車 6,000円、小型特殊 5,000円違反点数1点です。
初心者マークや高齢者マークに対するものと同じですね。

障害者マークを付ける位置も決まっていた!

地上0.4メートル以上1.2メートル以下の位置に前方又は後方から見やすいように表示するものとされています(道路交通法施行規則第9条の6)。
あまり目立たない位置や高い位置に付けることは避けましょう。

障害者のための国際シンボルマーク

これを貼ってある車もよく見かけますが、実は法令上決まったものではありません。
正式には「障害者のための国際シンボルマーク」と言い、すべての障害者のためのシンボルマークとなっています。車いすを使用している障害者に限定しているわけではないのですね。

これを車に付けるとどのような効果があるのでしょうか?
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会によると、この国際シンボルマーク本来の趣旨は、あくまで周囲に身体障害のある人が乗車していることをお知らせする程度の表示であり、個人の車に表示するのはその趣旨とは異なるそうです。

したがってこのシンボルマーク自体に法的拘束力は何もなく、障害者に対して何か特別な法的な効力はありません。

つまり、このステッカーを貼っているからと言って、優先的に駐車場を使わせてもらえたり、割り込みをさせないというような効果はないんですね。
しかし、特に走行中などには周囲に対してアピールすることはできるでしょう。また、万が一の場合にも中に障害のある人が乗っていることを知らせることができます。

障害者マークの車には配慮して

障害の種類によっても違っていたり、罰則などの決まりも微妙に違うものなんですね。
よく見かけるマークは誰でも付けて良いものだったなど、それぞれの事情がお分かりいただけたのではなでいしょうか。
これらのマークについて知っておくことで、さらに気を配った運転ができそうですね。

標識に関するその他の意外と知らない役立つ情報はこちら

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この記事の執筆者

EightHoursADayこの執筆者の詳細プロフィール

書籍の編集者が本業でライターもやっています。 好きな車は欧州の大衆コンパクトカーやステーションワゴンなどの実用車やマイナーな国産車。 人気がなく、一般的に日の目を見ない車などにも光を当てていきたいです。 車だけではなく道路や交通法規ネタなんかも好きです。...

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