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ローバーミニ(クラシックミニ)とは?BMW MINIとの違いと現在の中古車価格を紹介

見た目の愛くるしさと軽快な走りで、世界中のファンから愛される車「ミニ」。ミニの歴史には数々の波乱万丈が隠されています。本記事は、クラッシックミニと称されるローバーミニから、現在のBMW MINIまで世代別の詳細や現在の中古車価格までを徹底解剖しています。

「ローバーミニ(クラッシックミニ)」と「BMW MINI」はどう違う?

ローバーミニ ミニクーパー エンブレム

ミニを語るとき、よく「ローバーミニ」や「クラッシックミニ」、「BMW MINI」というように、同じミニでも呼び名が違います。それは、どうしてなのでしょうか?

ミニは、1959年から現在にわたるまで、長い間人々に愛される車ですが、2001年を境にその外観・内観とも大きく変わっています。これは、それまでミニを製造・販売していたメーカーが「ローバー」から「BMW」に移ったことに由来しています。

ミニを指すとき、1959年から2000年までのミニを「クラッシックミニ」、あるいは「ローバーミニ」と呼び、2001年から現在に至るミニを「BMW MINI」と、分けて呼ばれることがあるのは、こういった理由からなのです。

ミニ誕生に至る時代背景

海 背景 風景

クラシックミニは、1959年にイギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーション(通称BMC)によって製造・販売されたのが始まりです。

誕生の背景には、1956年に発生した「スエズ危機」が大きく影響しています。
スエズ危機とは、スエズ運河の権益をめぐって、エジプトとイスラエル・フランス・イギリスが戦った「第二次中東戦争」をいいます。

第二次中東戦争は、国連の停戦協議もあり、1957年にエジプトの勝利で幕を閉じますが、海上輸送の要衝地であるスエズ運河というパイプラインが切断されることになったヨーロッパは、石油の輸送を妨げられ、経済的にも混乱することとなったのです。

石油の供給に不安がある中、車業界にもその波は押し寄せ、ガソリンの消費量が少ない「バブルカー」と呼ばれるコンパクトカーがユーザーの人気を集めることとなります。
バブルカーとは、エンジンは単気筒・2気筒で排気量300cc前後、乗車定員2名の非常に小さい車で、ドイツのメッサー・シュミットやイタリアのイソが製造していました。

ミニ第一号のデザイナー

当時のBMC社の会長であるレナード卿は、自国イギリスに他国のバブルカーが溢れているのを、苦々しく感じており、同社にバブルカーに代わるコンパクトカーの開発を指示します。
その指示に応えるべく開発責任者となったのが、「アレック・イシゴニス」でした。

アレック・イシゴニスを中心にそのコンパクトカー開発プロジェクトには「ADO15」というプロジェクト名が付けられましたが、自由な設計は認められたものの、潤沢な開発資金はあまりなく、ADO15の部品には当時のBMCの既存のものを使わざるを得ないという苦労があったようです。

ミニ誕生

ローバーミニ(クラッシックミニ)初代ミニ

1959年、ADO15開発チームはついに「ミニ」を誕生させます。全長は3,050mm、全幅1,410mmのコンパクトな車体に、エンジンを横置きFFとし、エンジン下オイルパンの中にギアボックスを組み込む形を採用します。

また、サスペンションにも工夫を凝らし、金属バネの代わりにゴム製の円錐形ラバーコーンにすることで、室内空間を確保し、乗車定員も4名としたのです。

当初は、単にバブルカーに代わる小型車として開発されたミニは、特殊なサスペンション、10インチタイヤなどの影響で、ハンドルを伝って直に人の五感を刺激する何とも言えない独特の体感から、「ゴーカート感覚」として人々から支持を受けることとなったのです。
初代ミニ「オースチン・セブン」の誕生です。

世代別クラッシックミニの紹介

一言にローバーミニといっても、その中でさらに様々なモデルに分類されます。

それでは、ローバーミニ(クラッシックミニ)を世代別にご紹介していきましょう。

初代クラッシックミニ「MK1」(1959年~1967年)

初代クラッシックミニ MK1(1959年~1967年)

初代クラッシックミニ MK1の概要

初代ミニは、1959年BMCから「オースチン・セブン」「モーリス・ミニ・マイナー」の名で販売されます。
「オースチン・セブン」略して「セブン」と呼ばれるミニは、第二次世界大戦前にイギリスで爆発的にヒットとなった「オースチン」の系列を汲む会社で生産されたことから、オースチンにあやかって名付けられました。

直列4気筒848cc横置きFFの初代クラッシックミニは、通称「MK1」として、1960年代始めにかけ爆発的人気となります。

当時のオーナーには、ビートルズや、女王エリザベス2世がいたことでも、どれだけ人気があったかがわかります。

初代クラッシックミニ MK1 のスペック

・エンジン:直列4気筒848cc
・最大トルク:6.08kgm
・最大出力:34ps
・車体重量:600kg

初代クラッシックミニ「MK1」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:216万円

2代目ミニ MK2(1967年~1969年)

2代目ミニ MK2(1967年~1969年)

2代目クラッシックミニ「MK2」の概要

モデルチェンジをした2代目クラッシックミニは、エンジンも上級モデルは998ccとなり、フロントグリルの角ばり変更やリアウィンドウも左右に拡大されました。このモデルのクラッシックミニは、後に「MK2」という通称で親しまれます。

2003年にリメイクされたことでも知られる映画「ミニミニ大作戦」は、1969年に初めて公開された映画ですが、この撮影で使用されたのは、2代目クラッシックミニである「MK2」なのでした。

2代目クラッシックミニ MK2 のスペック

・エンジン:直列4気筒998cc
・最大トルク:7.2kgm
・最大出力:38ps
・車体重量:620kg

2代目クラッシックミニ「MK2」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:140万円~応相談

3代目クラッシックミニ MK3(1969年~1992年)

3代目クラッシックミニ「MK3」の概要

3代目クラッシックミニ MK3(1969年~1992年)

MK2タイプからの大きな変更としては、スライドドアガラスが巻き上げ式となったこと、エンブレムの変更があったことなどがあげられます。

会社の組織もBMCからブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション(通称BLMC)と変更となり、クラブマンシリーズも新たにラインナップに追加されました。

しかし、クラブマンシリーズは、長年愛されていたミニ特有の丸みを帯びたフォルムが消され、角ばった印象であったため、売上自体は伸びず、その後生産も中止されてしまいます。
また、排ガス規制の影響から、日本への輸出も1976年から1984年まで停止となりました。

尚、MK3タイプとしての区切りは、マニアの間でも諸説があり、MK4からMK10までに区切る説や、MK3の後を「インジェクションタイプ」として区切る説、MK3でひとまとめにする説など色々です。

それだけ、クラッシックミニに対する愛情が深いユーザーが世界中に存在するということですね。本記事では、MK3を1992年で区切る説を採用させていただきます。

3代目クラッシックミニ「MK3」のスペック

・エンジン:直列4気筒998cc
・最大トルク:7.2kgm
・最大出力:38ps
・車体重量:620kg

3代目クラッシックミニ MK3の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:19万円~応相談

4代目クラッシックミニ 「インジェクションタイプ」(1992年~2000年)

4代目クラッシックミニ インジェクションタイプ

4代目クラッシックミニ「インジェクションタイプ」の概要

時代とともに、ついにクラッシクミニもインジェクション採用に踏み切ります。
1984年には、後のローバー・ジャパンが輸入を再開。
待ちに待った日本のファンの念願がかなった形となりました。

排気量は、MK3より大幅に増えた1,271ccとなり、最大出力、最大トルクとも性能が向上しています。また、1999年には、ミニ誕生40周年を記念して「40thアニバーサリー・リミテッド」が日本で販売されています。

しかし、1994年からBMWに統括下にあったローバーは、莫大な赤字を解消するまでにはいたらず、BMWは2000年ついにローバーの大多数部門を閉鎖することを決定。

それに従い、ミニ部門は、新たにBMW MINIとして新たな出発をとることとなったのです。

4代目クラッシックミニ「インジェクションタイプ」のスペック

・エンジン:直列4気筒1,271cc
・最大トルク:9.3kgm
・最大出力:53ps
・車体重量:710kg

4代目クラッシックミニ「インジェクションタイプ」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:49万円~173万円

「BMW MINI」に引き継がれたコンセプト

BMW MINI

1994年からBMWの統括下にあったローバー。ローバーの大多数を整理したBMWでしたが、自社に足りないスモールカー部門の強化とともに、ミニの持つ人気・ブランド力にメリットありとの理由から、ミニのコンセプトは残しつつ、自社ブランドとしての再スタートを決断します。

以来今日まで、既に3世代に渡るBMW MINIは製造・販売されています。

世代別BMW MINIの紹介

BMWミニ クロスオーバー 2016年

ここからは、BMW MINIを世代別にご紹介していきます。BMWグループ傘下に属することで走行性能や最新装備を取り入れることに成功します。しかしながら発足以来のデザインコンセプトは残されています。

初代BMW MINI「R50」(2002年~2007年)

BMW MINI 3ドア R50

出典:http://www.goo-net.com/

初代BMW MINI「R50」の概要

「フランク・ステファンソン」によりデザインされた新生BMW MINIは、車体もクラッシックミニに比べると大幅に大きくなりますが、クラッシックミニが40年あまり大切に守り続けたスタイルを崩すことのないように細心の注意がはらわれます。
それは、モデルチェンジを繰り返しても、主となるミニのコンセプトは変えないということでした。

世界中のMINIファンへの敬意ですよね。

初代BMW MINI「R50」のスペック

・エンジン:直列4気筒1,598cc
・最大トルク:14.3kgm
・最大出力:90ps
・車体重量:1,130kg

初代BMW MINI「R50」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:19万円~50万円

2代目BMW MINI「R56」(2007年~2014年)

ミニクーパーS R56

内観・外観の見た目は初代とほぼ変わらない2代目BMW MINI。
しかし、実際は屋根意外のボディは全てデザインは新設計されています。
また、リアサスペンションロッドの軽量化によって、乗り心地を向上させています。
ここでもクラッシクミニの主だったコンセプトを変えない精神が生かされていますね。

2代目BMW MINI「R56」のスペック

・エンジン:直列4気筒1,396cc
・最大トルク:14.3kgm
・最大出力:95ps
・車体重量:1,170kg

2代目BMW MINI「R56」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:89万円~310万円

3代目BMW MINI「F56」(2014年~)

3代目 BMW MINI F56

デザインコンセプトは、どの世代も変えないというミニの精神を受け継ぐ現行モデル「3代目・BMW MINI」。

しかし、燃費向上や最新の技術取り入れには、さずがBMWといえます。
現行モデルの一番の特徴は、センターメーターが廃止され、歴代のセンターメーター位置には、スマホ端末対応の「MINI Connected」用ディスプレイが設置されました。

3代目BMW MINI「F56」のスペック

・エンジン:直列3気筒1,198cc
・最大トルク:18.4kgm
・最大出力:102ps
・車体重量:1,170kg

3代目BMW MINI「F56」の中古車価格

・2016年12月時点の中古車価格の相場:199万円~298万円


クーパーSM/T
297.0万円
本日の在庫
4,321
平均価格
165.7 万円
本体価格
8 ~ 648 万円

進化し続ける「ミニ」

BMW MINI エンブレム ジョン・クーパー・ワークス

いかがでしたか?紆余曲折をたどりながら、その愛くるしさで多くの人から愛される「クラッシックミニ」。それに加えてBMW MINIも新たな進化を続けています。

タイプは違っていても、その根底に流れるミニ魂は健在です。
街で見かけた際には、ぜひエールを送ってあげて下さい。

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