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ヤクザの乗る車の見分け方って?ナンバーでわかるのは本当?事故は厳禁!

ヤクザは力の誇示と暴力が積み重なることで凄みを効かせるようです。そんな彼らが愛用するのは「1」や「9」、ゾロ目などの特殊なナンバーをつけた高級車とも言われています。今回はヤクザの車事情やナンバープレート、彼らとの交通事故を起こした場合の対応について徹底解説していこうと思います。

ヤクザと暴力団はどう違う?

ヤクザ

©Shutterstock.com/vishstudio

現在では同じように思われているヤクザと暴力団ですが、もともとヤクザとは任侠のような特別な人間関係で団結した組織や団体なのに対し、暴力団とは暴力を背景として違法な行為で金銭を得る集団を指します。

暴力団が「暴力団対策法」によって指定された反社会的組織(指定暴力団)なのに対して、ヤクザはその存在自体が必ずしも悪であるとは言い切れず、法律によって存在が定義されているわけでもありません。
すなわち、本来的な意味から言えば「暴力団=ヤクザ」であっても「ヤクザ=暴力団」ではないとも言えるかもしれません。


出典:©Shutterstock.com/mania-room

歴史をひも解くと、もともとヤクザと呼ばれる人たちは、博徒(ばくと)と呼ばれる博打を生業にする人々と、的屋(てきや)と呼ばれる祭で商売する人々の2種類に分かれていたそうです。

博徒と的屋が生きる道はそれぞれ「仁侠道」と「神農道」と呼ばれており、どちらも「道」という言葉がついていることからもわかる通り、彼らには生きるための道、すなわちルールというものがありました。
一説によると、その根幹にあるのが「自分たちはお天道様の当たるところを歩くべきではない」という意識だとか。

具体的には、カタギ(ヤクザでない一般の人)に迷惑をかけるようなことをしてはならない、同業者との抗争は本来の商売ができなくなるため極力避ける、というのが最低限の守るべき決まりごとだったと考えられます。
自分たちの名誉が傷つけられたり、縄張りを荒らされたりしたときには、漢としてのメンツが立たなくなるためやむなく抗争に臨みましたが、その際にもカタギを巻き込むようなことはなかったと聞きます。

しかし、社会状況の変化と警察の取り締まりの強化によリ、現在では博徒や的屋という生き方は難しくなりました。
地下に潜った彼らは、やがてその姿を少しずつ変えて行き、マフィア化して行ったのでしょう。

例えば、ヤクザの伝統的資金源と言われるミカジメ料ですが、もともとは愚連隊(不良集団)の領分で、戦後に賭場を負われた博徒や露天を失った的屋が愚連隊を取り込んで資金源としたようです。

ヤクザは意外とクルマ好き?

メルセデス・ベンツSクラス(W140型)

ヤクザは意外とクルマ好きの人が多いようです。
ただし、二玄社やネコ・パブリッシング系のエンスー方向のクルマや、三栄書房系の走り屋方向のクルマにはほとんど興味がないようで、もっぱら関心を向けるのは高級車に限られるようです。

ヤクザにとってクルマはステータスシンボルであると同時に重要な移動手段となっています。

ヤクザは見栄を張ってナンボの世界であるのと同時に、彼らは超がつくほどのリアリストでもあります。
それなりの地位にあるヤクザなら一般市民に混じって電車やバスなどの公共交通機関を利用することなど自身の矜持が許しませんし、ひと度抗争ともなればヒットマンに生命を狙われることもあるため、必然的に移動手段はクルマとなるのです。

ヤクザが高級車に乗るのは力の誇示、つまり一種のパフォーマンスでもあります。
力の誇示と暴力が積み重なることでヤクザの凄み、すなわち威嚇力が生まれます。

ヴィッツやカローラ、フィットなどの大衆車ではヤクザの威嚇力を演出することができません。
だからこそ彼らは高級車を好むわけです。

また、ヤクザの中には暴走族を経て構成員になる人も少なくありません。
こうした暴走族出身のヤクザは、若い頃にクルマやバイクに夢中だった記憶が忘れられないのか、ほぼ例外なくクルマが好きなようです。

ヤクザが愛する高級車の情報はこちら

ヤクザはどんな車に乗るのか?

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ヤクザはリアリストであり、ヤクザにとってのクルマは重要な移動手段であるのと同時に、自身の力を誇示するための小道具であることは先ほども述べました。

そんな彼らは機械的な信頼性を何よりも重視してクルマ選びを行います。
万が一、命のやり取りの最中にクルマが故障しては取り返しのつかないことになる場合もあるからです。

事実、過去の抗争事件ではクルマの乗車中に襲撃を受けるケースが多く、クルマの中で命を落としたヤクザも少なからずいます。
ヤクザの乗るクルマに2ドア車が少ないのはボディガードを乗せるための必然です。

今から40〜50年前、ヤクザの乗るクルマと言えばキャデラックやリンカーンに代表されるフルサイズのアメ車が主流だったそうです。
ところが、80年代に入るとアメ車の人気は低迷。

それに代わって人気車種となったのがメルセデス・ベンツSクラスでした。
頑丈な車体とパワフルなエンジン、押し出し感の強いフロントマスクは彼らの好みに合致したようで、一時期はどこの組でも定番車種となっていました。

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ベントレー・エイト

バブル期には一時的にメルセデス以上の高級車ということで、ベントレーがヤクザの脚光を集めたことがありました。
しかしながら、ロールスロイス/ベントレーはパワフルなエンジンを搭載してはいるものの、もともとはあり余るトルクでゆったりと巡航するためのクルマです。

スピード狂も多く、強引にクルマをねじ伏せるようなヤクザ流のドライビングスタイルにクルマが耐えられるはずもなく、華奢な作りで無理が利かないベントレーはトラブルが多発。

結局、「これは使えない」とベントレーを捨て、武人の蛮勇に耐えうるメルセデスへと戻したヤクザが多かったと聞きます。

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トヨタ・センチュリー(2代目)

トヨタ・セルシオ(初代)

もともと権威志向が強いヤクザは、国産メーカーではナンバーワンのシェアを持つトヨタを好むようです。

トヨタのフラッグシップ・センチュリーは、世界最高の技術を日本流のおもてなしの心で包んだクルマとして人気が高く、昔からヤクザ社会の実力者の間でメルセデスを凌ぐ人気がありました。

1989年に初代モデルが登場したセルシオは、トヨタの技術の粋を集めた新世代の高級車としてヤクザ社会での認知度が高く、かつては組長から幹部、末端の構成員まで圧倒的な支持を集めていました。
セルシオの跡を継いだレクサスLSも同様の理由で高い人気を誇っています。

また、クラウンも末端の構成員の間では人気の高いモデルです。
2〜3世代も前のモデルになると中古車が割安な価格で買えますし、トヨタ車だけあって車齢を重ねても故障が少なく、それなりにハッタリを効かせることができます。

そのため、カネ回りのよくない末端の構成員の中には型落ちのクラウンを愛用する人が少なくないようです。

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トヨタ・クラウン(11代目)

冠婚葬祭などの「義理場」では、ほかにもロールスロイス、ジャガー、BMW7シリーズなどが並びます。
ただ最近はこうしたヤクザ社会のクルマ事情にも変化が起こっているようです(後述します)。

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ヤクザに多いナンバーとは?

彼らの愛車についているナンバープレートにはヤクザらしさが表れています。
「1111」や「7777」などのゾロ目や「1」といった定番の人気ナンバーのほか、「9」や「900」「9000」などの花札賭博のオイチョカブで最強の数字となる「9」にまつわる数字です。
こうした数字は、もともと博打打ちだった彼ららしいこだわりと言えるでしょう。

ときどき「893」や「5910」などの語呂合わせのナンバープレートを見かけることがありますが、こうした露骨な番号をつけるのはヤクザ気取りのチンピラ(杯を受けているかどうかも怪しい)がほとんどで、それなりの地位にあるヤクザが選ぶことはないようです。

希望番号制がスタートし、好みのナンバープレートの数字が選べるようになって久しいですが、これらの番号は無用なトラブルを避ける意味でもつけないほうが得策のようです。

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ヤクザと事故るとどうなる?

自動車事故

©Shutterstock.com/Monkey Business Images

クルマを運転していて避けたくても避けられないのが交通事故です。
もしも事故相手がヤクザだったら・・・そう考えると恐ろしいものがあります。

しかし、基本的には通常の事故と同じく、まずは警察に電話をして事故処理をし、保険会社に事故報告をするという流れで問題はありません。
その際に自分の非を100%認めたり、その場で示談をまとめたりすることは避けましょう。

現在は暴力団対策法によって暴力団員の行動には厳しい制限が課せられています。仮に相手が暴力を背景に恫喝でもしようものなら、その行為があったという事実だけで警察は相手を検挙できます。

保険会社は暴力団対応のエキスパートもいますので、基本的には警察の事故処理のあとは保険会社にすべて丸投げしてしまって問題がありません。

ただし、組みの杯を受けていないチンピラにとっては、恐喝もシノギのひとつになっていますので注意が必要です。

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ヤクザのベンツ離れ?

トヨタ・アルファード(3代目)

トヨタ・ヴェルファイア(3代目)

ヤクザの乗るクルマについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか? 

じつは最近、ヤクザ世界ではベンツなどの高級セダン離れが進んでいます。

山口組と神戸山口組の抗争などもあって、暴力団対策法による警察の取り締まりはますます厳しさを増しています。
ヤクザだとわかると、すかさず警察は職務質問をしているようです。
そのため、ひと目でヤクザとわかるような車種は避けられるようになっているようなのです。

また、現在のヤクザは違法なシノギばかりでなく、飲食業や不動産業などカタギの仕事で稼いでいる構成員もすくなくありません。
そうなると、周囲にヤクザと悟られないように目立たないクルマに乗る必要が出てきます。

そんなヤクザに現在人気なのは、アルファード/ベルファイアなどの高級ミニバン(組長や幹部などは防弾仕様に改造)なのだそうです。

もちろん、義理場にはメルセデスやセンチュリー、レクサスなどの相応のクルマが並びますが、中にはこうした高級ミニバンで乗りつける組長もいるようです。

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トヨタ・プリウス(4代目)

また意外に思えますが、燃費の良いエコカーのプリウスもセカンドカーとして幹部クラスに人気があるのだとか。
小回りが効き、警察の目をくらませやすく、抗争中にも狙われにくいということが受けている理由だと聞きます。
ヤクザ世界のクルマ事情も変われば変わるものです。

ヤクザ御用達のミニバン・アルファード/ヴェルファイアの情報はこちら

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この記事の執筆者

山崎 龍この執筆者の詳細プロフィール

1973年1月東京生まれ。自動車専門誌の編集を経てフリーライターに。自動車専門誌を中心に、航空、ミリタリー、映像作品、オタクカルチャー、政治などの 様々なジャンルに寄稿する雑文ライター。 著書に『最強!連合艦隊オールスターズ』『萌えだらけのクルマ選び』(共にイカロス出版)、『「...