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ジープ・チェロキーまとめ|歴史ある元祖SUVの新車・中古車価格と燃費や故障について

クライスラー社のジープブランドの中で中核に位置づけられるSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の中でも1974年に発売され、人々を魅了してやまないジープ・チェロキーについてまとめてみました。

ジープ・チェロキーの歴史

ジープ・チェロキーの誕生

ジープ チェロキー 2015年型

画像は現行型5代目ジープチェロキー。

ジープチェロキー、その冠が示す通り、第二次大戦の1940年にアメリカ軍の要請で開発された軍用車両ジープの流れを組んでいます。
本格的な悪路走破性能を備えた4WDのジープの本流は、ジープラングラーに継承されていますが、1960年代からアメリカで盛んになったキャンプ、スキー、サーフィンなどのレジャー用車両として新ジャンルのコンパクトSUVのカテゴリーが確立していきます。

1974年、AMC(アメリカンモーターズ、クライスラーから買収される前の会社)によって開発されたのがチェロキーです。

ジープ・チェロキーの系譜

初 代(1974年~1984年) SJ
2代目(1984年~2001年) XJ
3代目(2001年10月~2008年6月) KJ
4代目(2008年6月~2013年4月) KK
5代目(2013年5月~現行型) KL
※初代SJは、ワゴニアのスポーツバージョンと考え、初代のチェロキーは、XJとするサイトが多く、現行モデルを4代目としているのが一般的です。本格的な日本への輸入投入はXJからですが、チェロキー誕生の経緯などからSJを初代として紹介していきます。

初代 ジープ・チェロキー SJ

ジープ チェロキー SJ 1974年型

1974年にジープワゴニアのスポーツタイプとして誕生しました。
初代チェロキーSJは、2ドアモデルで、ピックアップトラックの派生ではなく独自に開発されたSUVで、ジープの血脈を受け継ぐ4WDは高い走破性を備えています。
アメリカンスタイルの大陸的な重厚長大のフルサイズステーションワゴンで、現在ではビッグチェロキーと呼ばれ親しまれています。

初代チェロキー SJの性能

エンジン形式:直6OHV4,2L、V8・5,9L、V8・6,6L
ミッション:4速MT、3速AT

最高出力:215ps
全長:4,735mm
全幅:1,900mm
全高:1,687mm
重量:2,048Kg
最高速度:161km/h
※最高出力、速度はV8・6.6Lモデルスペック

初代チェロキー SJの中古車市場価格

残念ながら、チェロキーSJとしては市場で出回っていないようです。
ジープワゴニア(4ドア)が80~300万円、カスタムカーはほぼASKで市場で見つけることができます。

2代目 爆発的な人気を博したジープ・チェロキー XJ

ジープ チェロキー XJ 1983年型 2代目

AMCは、1983年に新世代四輪駆動車としてXJを発表します。
SJからXJへのフルモデルチェンジとなります。

フルモデルチェンジといっても、まったくの別モノでフレームもラダーフレームからモノコックフレームになり軽量化が図られるなど、エンジン以外はすべてゼロからの開発となります。
日本でチェロキーと言えば、この2代目のXJを思い出す方がほとんどではないでしょうか。

コンパクトでありながらスタイリッシュでスポーティーなXJは、高い走破性もあわせ持つ4X4スポーツワゴンとして、クロカン四駆ブームにも乗り爆発的な人気を博することになります。

ジープ・チェロキー XJの日本モデル投入

1985年、ジープジャパンにより正式輸入が開始されます。
当初は、直4・2.5L、V6・2.8Lの2種類が投入され価格は435万円でした。
最上級グレードのラレードは518万円。

1987年、AMCがクライスラーに買収され直6OHV4L搭載モデルとなります。
1989年、クライスラーが日本法人を設立し、正規輸入が開始されます。
ジープ・チェロキーLIMITEDが525万円。
本革の内装とスタイリッシュなスタイリングは人気となります。
バブル景気と呼応するように日本でもクロカンブームが席巻します。

トヨタのランドクルーザー、ハイラックスサーフ、日産 サファリテラノ三菱 パジェロ、いすゞのビックホーン。

ホンダは自社でのクロカンの扱いがなく、その後ホンダ系ディーラーでチェロキーが販売されます。
1992年、右ハンドルモデルの投入と価格改定によりLIMITEDが372.5万円。

1993年、本革シート、クルコン、アルミなどを省いた廉価版「チェロキー・スポーツ」(299.8万円)が投入されます。
国産車と同価格帯となったこと、ホンダ系ディーラーで販売されたことで爆発的にヒットし、チェロキーブームと呼ばれることとなります。

その後、いくつかの改良マイナーチェンジを経ながらXJは2001年まで販売されます。

ジープ・チェロキー XJの性能

エンジン形式:直6OHV4,0L、V6・2,8L(日本仕様)
ミッション:4速AT、3速AT
駆動方式:FR/4WD
最高出力:175ps
全長:4,199mm
全幅:1,720mm
全高:1,608mm
重量:1,600Kg
実質燃費:5.39km/h
※直6・4.0Lモデルスペック

3代目 丸みを帯びてファニーなジープ・チェロキー KJ

ジープ チェロキー KJ 2001年型

2001年、3代目となるジープ・チェロキーKJ(北米ではリバティ)が販売されます。
XJとは異なり、丸みを帯びたファニーなデザインとなりましたが、オフロードの走破性は変わらず本格的なものでした。
当時、ベンツと合併してダイムラークライスターとなり、デザインにも少なからず影響していたということです。
爆発的な人気を博したXJとは対照的に国内販売は振るわず7年でフルモデルチェンジすることとなります。

ジープ・チェロキー KJの性能

エンジン形式:V6OHV3,7L
ミッション:4速AT
駆動方式:FR/4WD
最高出力:175ps
全長:4,425mm
全幅:1,806mm
全高:1,773mm
実質燃費:5.2km/h
※日本仕様

4代目 原点回帰 ジープ・チェロキー KK

ジープ チェロキー KK 2011年型

2007年、NY国際オートショーで発表され2008年にKJからフルモデルチェンジとなり登場します。
ジープ・チェロキーKK(北米名:リバティ)は、原点回帰とも言うべきXJを彷彿させる武骨な角形デザインに戻ります。

KKは、電子制御による横滑り防止装置(ESP)、電子制御センサーによる走行支援装置、ABSとの組み合わせにより早期危険回避、滑りやすい路面での安定したブレーキ性能を維持するシステムなどを標準装備するなど安全性能を強化されます。

これまでのパートタイム4WDから、フルタイム4×4に四駆システムが変更になります。

また、ヒルスタートアシストは上り坂での発進時に車両が後方へ下がるのを一時的に防止し、ヒルディセントコントロールは急な下り坂での4×4ローモードを自動制御、アクセルもブレーキも踏むことなくスムーズに坂道を下ることができる機能を備えるなど駆動性能も向上しました。

ジープ・チェロキー KKの性能

エンジン形式:V6OHV3,7L
ミッション:4速AT
駆動方式:フルタイム4WD
実質燃費:4.5km/h(街乗り)~8.14km/h(高速)
※日本仕様

ジープ・チェロキー KKの中古市場価格

2代目XJの中古価格は、20~200万まで今でも130台ほどの中古車が市場で見つけることが出来ます。
さすがは、爆発的に売れただけのことはあり、今でも人気です。

3代目KJは、30万~160万で60台ほど確認できます。XJほどの球数はないものの、丸みのファニーデザインは女性受けする一台がお手頃価格で購入することが出来ます。

4代目、2008年以降のKKモデル。
中古車市場では、100万~290万円の間で50台ほどを見つけることが出来ます。
現行モデルのひとつ前のモデルだけあって、程度の良いもの、走行距離の少なめのものも見つけることが出来ます。

斬新的な5代目よりも武骨なカントリー調の角型チェロキーが良い方にとっては、ねらい目ではないでしょうか。

5代目 斬新なスタイリングへ変貌 ジープ チェロキー KL

ジープ チェロキー 2015年型

2013年、オフローダーのイメージから一転し革新的で都会的なデザインへ変貌をとげます。
本格派の4WDでありながら都会のタウンユースにも融合するSUVは近未来的なデザインをまとうことになります。

5代目となるジープ・チェロキーKLは北米名も同様のチェロキーとして生まれ変わることとなります。
本国でも、チェロキーの名を復活させたことはクライスラー社の意気込みが感じられます。
コンパクトSUVの復権を目指すモデルチェンジとなっています。

斬新なデザインはレンジローバー・イヴォーグなどの近未来的なSUVの成功も影響しているとの意見も見うけられます。
また、現在のクライスラー社は、フィアット傘下にあり、欧州車のようでもあります。

FF・4WDと先進の安全性能を装備

ジープ・ チェロキーKLでは、駆動方式が変更され、これまでの縦置FRの4WD車が、横置きFFの4WD車になり、状況に応じて四駆と二駆を自動切替え、低燃費に貢献する革新的なシステムが搭載されています。

4WD制御のセレクテレインシステムのモードは、オート、スノー、スポーツ、サンド/マッドなど路面状況に合わせてセレクトすることで最適なの走行性能をサポートしてくれるほか、衝突軽減ブレーキ「アダプティブクルーズコントロール」は、前方車両との車間キープや、停止に対応したりと先進の安全性能を装備しています。

ジープ チェロキー KLの性能

【ラインナップ:価格】
ロンジチュード(FF):379万円
ロンジチュード(4WD):464万4000円
トレイルホーク(4WD):429万8400円
リミテッド(4WD):461万1600円

<ロンジチュード2WD>
エンジン形式:直4SOHC2.4L
ミッション:9速AT
駆動方式:FF
最高出力:177ps
全長:4,630mm
全幅:1,860mm
全高:1,700mm
車重:1,730kg
燃費:10.4km/L
実質燃費:7.0~8.6km/h

<トレイルホーク/リミテッド>
エンジン形式:V6DOCH3.2L
ミッション:9速AT
駆動方式:4WD
最高出力:272ps
全長:4,630mm/4,630mm
全幅:1,905mm/1,860mm
全高:1,740mm/1,725mm
車重:2,285kg/2,155kg
燃費:8.8km/L / 8.9km/h
実質燃費:5.9~6.2km/h

ジープ・チェロキーの気になる故障やメンテナンスは?

ジープ・チェロキーは気になるけど、もっと気がかりなのは故障、メンテナンスに関してではないでしょうか。

2代目XJは、AMC製ではあるものの爆発的に売れた一因に、ホンダ系ディーラーで販売されたことにあるように、故障の保障、メンテナンスの安心感も手伝っていたようです。
ただ、とはいっても国産とは違い、トラブルも多く見受けられます。
3代目(ダイムラークライスラー)、4代目(ダイムラークライスラー、フィアット系)と現行5代目(フィアット系)と代を重ねるごとに品質面での安定感が出てきたものの、そこは外国車、国産車の品質を求めるわけにはいきません。

・電装系トラブル
・フロントガラス、サイドガラスのパッキンからの水漏れ
・走行時の異音
・ハンドルの不具合(パワステが効かなくなるほか)
4WD(パートタイム4WD)の切り替えが出来ない
・サスペンションのオイル漏れ
・アイドリングの不安定
・ウッドパネルの軋み
などなど、故障個所はそれぞれあり、枚挙にいとまがありません。

口コミ

・個性的なデザインで飽きがこない
・パワーがあるので悪路に強い。四駆の切り替えが出来るので状況に応じてセレクトできる
・街乗りをしていても上品で優越感を得ることができる
・アメ車ということが頼もしい、ジープと言う名にふさわしいカッコいい
・室内がシンプルで使い易い
・日本車にはないいい加減なつくりがたまらない

・燃費が悪い、税金が高い
・修理に時間がかかる
・車格の割に荷室が狭い
・故障、トラブルが多い
・車体が大きく取り回しに慣れるまで苦労する(KK)
・カーナビの精度が悪い(KL)


中古車情報
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ジープ・チェロキーの魅力

ジープ・チェロキーは、各年代ともに個性がありながらもクロスカントリーの走破性、アメリカ車の風格に魅了されるクルマです。
故障やトラブルも国産車に比べるとメンテナンスに手間がかかり、経済的ではない面もあるものの、それ以上の充足感を得られているようです。

ジープ・チェロキーについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
クライスラー社は、買収、合併、統合などのM&Aを繰り返しながらもジープブランドをその時代の中で育み、魅力あるSUVを販売し続けています。

現行5代目は、斬新なデザインで新たなSUVの時代を切り開いています。

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