フェラーリの維持費まとめ!車検費用や故障時の修理費は?

高級スポーツカーの代名詞であるフェラーリ。「いつかはフェラーリ」と考えている将来のオーナーのために、今回は車検や自動車保険、故障時の修理代などの維持費について元フェラーリオーナーが徹底解説します。

フェラーリの維持費はどれくらい見ておけば良い?

フェラーリ456GT

出典:http://www.goo-net.com/

クルマ好きなら誰もが憧れるフェラーリですが、実際にフェラーリのオーナーとなる人はごくひと握りの人だけです。
それは新車・中古車を問わず、フェラーリは大変高価なクルマであり、少量生産の高性能車ゆえに修理代とメンテナンス代が嵩む上に、工賃や部品代も国産車に比べてぐっと高価なため、庶民には高嶺の花となっています。

では、実際にフェラーリを購入するとして、具体的に年間あたりの維持費はどれくらいを見ていれば良いのでしょうか?
新車のフェラーリについては正規ディーラーによる定期メンテナンスが7年間無料になるワランティ・パッケージが用意されているため、ここでは無視することにし、中古のフェラーリを専門店で購入した場合について話を進めて行くことにします。

筆者は2011年に14年落ちのフェラーリ456GTを中古で購入し、3年ほど所有していたことがあります。
筆者はもちろん金持ちではなく、知人のクルマ屋からたまたま安いフェラーリの中古車が売りに出ていると聞き、なけなしの貯金を叩いて購入に踏み切りました。

今回はそのときのお話を元にフェラーリの維持費についてお話させて頂きます。

http://car-moby.jp/wp-content/themes/moby_pc


0.0万円
本日の在庫
0
平均価格
0.0 万円
本体価格
0 ~ 0 万円

フェラーリの税金

出典:http://wnpr.org/

フェラーリといえども自動車税や重量税、自賠責保険代などの法定費用は、それ以外のクルマと変わりがありません。
毎年支払う自動車税は、V8モデルで5万8000〜6万6500円、V12モデルで6万6500円〜11万1000円(車齢13年超のクルマは+15%増し)となり、車検のときに支払う自動車重量税は0.5tあたり4100円/年(車齢13年未満の場合)と、一般的な乗用車とまったく同じです。

フェラーリの自動車保険

フェラーリF355

出典:http://www.goo-net.com/

自動車保険(任意保険)についても対人・対物、搭乗者傷害などの一般的な保険は、普通の乗用車と比べて差はありません。

自損事故を補償する車両保険については、ドライバーの年齢や等級、フェラーリの車種によっても変わって来るので一概には言えません。
ですが、若い人ほど割引率が小さく、車齢が新しいほど保険料金が高くなり、事故率の問題から同じフェラーリでも4シーターのGTモデルより2シーターのスポーツモデルのほうが保険料金が高めに設定されています。
免許取り立ての20歳の若者が新車のフェラーリを購入し、車両保険を掛けるとなると、おそらく年間の保険料は100万円では足りないはずです。

ちなみに筆者の場合は、19等級・30歳未満不担保・事故率の低い4シーター・フェラーリということで、全損時の保証金額が800万円の車両保険をつけて、毎月の保険料金は3万円ほどでした(あくまでも当時の話です。同一条件での加入でも現在は保険料率が変更されている可能性があります)。

保険会社の営業マンによれば、同じような加入条件でも、車両が2シーターのF355になると毎月の保険料金が7〜8万円になると言っていたのを今でも覚えています。

また、フェラーリのような高額車両の車両保険加入を認めていない保険会社もあるため保険会社選びは注意が必要です。


GTS6速EU並…
725.0万円
本日の在庫
1
平均価格
725.0 万円
本体価格
725 ~ 725 万円

フェラーリの車検費用は?

車検整備を受けるフェラーリ・テスタロッサ

出典:http://www.goo-net.com/

車検費用も法廷点検費用などはフェラーリと普通車との差はほとんどありません。
問題となるのは車検時に一緒に行う整備費で、距離を多く乗る人ほど消耗部品の交換が必要になるため高くつきます。

筆者の場合、購入した456GTが街乗りで2〜3km/L(当然ハイオクです)という極悪な燃費のため、年間1000km程度しかフェラーリに乗らず、短期間で手放すことを考えていたので購入した店で最低限の整備で車検を通してもらいました。
このときに支払った金額は法定費用を入れても20万円ほどでした。

しかし、正規ディーラーや専門店の場合は時間工賃の設定なども割高になりますし、入念な整備を行うので車検費用は50〜80万円ほどになることもあるようです。

フェラーリの消耗品の交換費用は?

フェラーリF430

フェラーリの場合、消耗部品の単価設定が高い上に、整備性もあまり良くないために工賃が嵩んでしまうのは致し方ないところです。
その一例としてタイミングベルトの交換工賃についてお話しすることにしましょう。

F430以前のフェラーリはタイミングベルトを使用していたので、定期的なベルトの交換が必要になります。
メーカーでは4万kmごとの交換を推奨していますが、通常はその半分の2万km、もしくは2〜3年に1度のインターバルで交換されることが多いようです。

一般的な国産車の場合、タイミングベルトの交換費用は7〜10万円程度です。
ところが、フェラーリの場合はエンジンを降ろさずに交換が可能な308や328などのクラシックモデルでも20〜30万円程度、エンジンを降ろさなくては作業ができないF355だと50〜80万円程度になります。

万が一、走行中にタイミングベルトが切れるとエンジンのバルブが損傷し、修理のために数百万円は覚悟しなければならず、フェラーリを維持する上では早めの交換作業が望ましいのです。

筆者が所有していたフェラーリ456GTは、前オーナーがタイミングベルトを交換しておいてくれたので、その分の費用は掛かりませんでした。

フェラーリ308GTS

出典:http://www.spaitalia.be/

フェラーリ328GTS

出典:http://www.goo-net.com/

しかし、クラッチの消耗が激しかったため、購入後すぐに交換しようとしたところ、クラッチ板、クラッチカバー、レリーズベアリングの3つの部品だけで40万円以上(交換工賃を入れれば50万円近く)も掛かることが明らかになりました。

クラッチ如きにそんなに払えないと思った筆者は、他車に部品が流用されているのではないかと考え、メーカーの部品番号から追いかけたところ、フォードのFシリーズピックアップのいずれかに同じ部品が使われているところまではわかりました。
しかし、最終的に部品の特定までには至りませんでした。

そこで次に考えたのがクラッチ板の張り替えです。
幸いにもクラッチカバーとレリーズベアリングの痛みは少なく、再使用が可能だったことから、ライニング専門業者にお願いしてクラッチ板だけを張り替えてもらいました。
この作戦はヒットでした。

大トルクを発生する大型トラック用のライニング素材でクラッチ板を再生したところ、実用上はまったく不具合がなく、費用も交換工賃込みで14万円ほどで収まりました。

フェラーリを安価に維持するためには、多少のリスクは覚悟して創意工夫で対応するしかないようです。

フェラーリのクラッチ

出典:http://autostrada.jp/


F1D車クラッチ…
1520.0万円
本日の在庫
2
平均価格
1405.0 万円
本体価格
1290 ~ 1520 万円

http://car-moby.jp/wp-content/themes/moby_pc


0.0万円
本日の在庫
0
平均価格
0.0 万円
本体価格
0 ~ 0 万円

フェラーリの故障時の修理代は?

フェラーリ456GTのトランスミッション

出典:https://www.carid.com/

フェラーリの故障修理は、部品も工賃も思いっきり高いです。
車種にもよりますが、マフラー修理で20〜40万円、エアコン修理で70〜100万円、内装のボタン修理だけでも1個当たり10〜20万円も掛かります。

でも、これくらいで驚いてはいけません。

筆者のフェラーリ456GTは、購入時からトランスミッションの調子が悪く、しばらくはそのまま乗っていたのですが、ある日突然壊れてギアが入らなくなってしまったので、知人のツテを辿ってフェラーリの整備経験のあるメカニックにオーバーホールをお願いすることにしました。
456GTが入庫してから半年後、ようやく修理に出している工房から修理が完了したとの連絡が入りました。

「修理は大変だったよ。まあ、時間も掛かっちゃったし、知人の紹介だから修理代はうんと勉強して300万円だね。あとで明細と請求書を送るよ」と電話口のメカニック氏はノーテンキな声で軽く言ってくれるではないですか。
そのあとも彼は何やら雑談交じりにしゃべっていたようでしたが、筆者の記憶には話の内容がまったく残っていません。
というのも、予想を遥かに超える請求にショックを受けて、失神寸前の状態にあったからです。

しかも、これはいわゆる「お友達」ということで大幅なディスカウントがされたあとの価格というから驚きです。
通常なら400〜500万円、正規ディーラーなら600〜700万円の請求書が送られてくると聞き、ショックのあまりに3日ほど寝込んでしまいました。
安くしてもらったと言っても金額が金額ですから、それからが大変でした。売れるものは売って処分し、方々かけずり回って頭を下げて借金し、なんとか納車期日までに代金を支払うことができました。

安さにつられてフェラーリを買うと・・・

放置されたフェラーリ550マラネロ

ジャガー I-PACE

出典:http://www.focusauto.fr/

456GTはフェラーリがリリースした久々のFRモデルと言うことで、正直なところ完成度はあまり高くありません。
その中でも最大のウィークポイントとなっているのがトランスミッションです。
後日、フェラーリの専門家に話を聞いたところ「設計上の問題から日本にある456GTの多くが、何らかの不具合をトランスミッションに抱えていると言っても過言ではない」と述べていました。

456GTはトランスミッションを車体後軸側に配置するトランスアクスル方式を採用しているのですが、熱い排気ガスが流れるセンターマフラーがトランスミッションをサンドイッチする構造となっており、渋滞に嵌るとミッションフルードをグツグツと煮立たせてトランスミッションを壊してしまうのです。

巷間、フェラーリ456GTは自社製のATに欠陥があると言われています。
ですが、実際にはミッション本体よりも配管の取り回しに問題があるようです。
筆者の456GTはMTだったにもかかわらず、熱害によって壊れてしまったことからも、そのことが証明されているように思います。

故障の原因がハッキリしてからは、再び何か大きなトラブルが発生しては溜らないと思い、そうそうに456GTをを売却することにしました。

フェラーリ456GTから筆者が得た教訓としては、フェラーリはたとえ安価に売り出されているのを見つけたとしても、軽い気持ちで庶民が手を出して良いようなクルマではないということです。

http://car-moby.jp/wp-content/themes/moby_pc


0.0万円
本日の在庫
0
平均価格
0.0 万円
本体価格
0 ~ 0 万円

それでも欲しいフェラーリ!

フェラーリの維持費のまとめについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか? 

フェラーリは販売価格も高めですが、維持費も並の国産車の10倍は軽くかかります。
V8モデルの維持費の目安としては、年間で2,000〜3,000kmくらいしか乗らない人で、そこそこのコンディションで満足できるようなら、50〜80万円程度を見てれば維持は不可能ではないでしょう(駐車場代やガソリン代を除く)。

しかし、アシとしてガンガン乗り倒したり、完璧なコンディションを維持しようとしたりすれば、年間100万円程度の維持費は最低でも見ておくべきです。
さらに、工賃や部品代が高くなるV12モデルは、V8モデルの1.5〜2倍の金額が掛かるものと覚悟して下さい。

「それでもフェラーリに乗りたい!」「オレは絶対にフェラーリを買うぜ!」という人は、個人的にも応援しますので、ぜひ夢の1台を手に入れて下さい。

その他のフェラーリに関連する記事はこちら