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【死者400人以上】コリジョンコース現象とは?原因と対策について解説

我が国における2015年の交通事故での死亡者は約4,100人。 その1割に当たる400人以上が、コリジョンコース現象の事故によって死亡しています。 コリジョンコース現象は、車を運転するすべての人がその原因や対策を熟知しておかなければならない重要事項です。 ぜひこの解説を読んで、事故を避けるための情報・知識をあなたのものにしてください。

コリジョンコース現象とは?

出典:https://www.youtube.com/

見通しの良い場所であるにもかかわらず、お互いが相手を認識できずに衝突事故が起きる現象のことを「コリジョンコース現象(Collision Course)」といいます。
「collision」は衝突、「course」は進路、つまり衝突への進路という意味です。

自動車だけではなく飛行機やヘリコプターでも起きる現象です。
田園型事故、十勝型事故とも呼ばれます。

コリジョンコース現象の衝撃的な事例

コリジョンコース現象は主に見通しの良い平原や田園の真ん中の交差点などで起きます。
こうした場所では両車ともスピードを出しているため、ひとたび事故が起きると重大事故になる可能性が高いです。
実際にあった事故の事例を見てみましょう。

見通しの良い交差点での軽自動車同士の衝突事故

2015年6月24日午前5時50分ごろに起きた、岐阜県養老町での事故事例です。
幅員3mの町道の交差点で、軽ワゴン車と軽トラックが衝突しました。
現場は水田地帯で周囲に建物はなく、どちらも直線区間です。

交差点に信号機や標識はなく、双方減速しないまま交差点に進入して衝突しました。
この事故で、軽トラックを運転していた66歳の男性が頚部強打で死亡、軽ワゴン車を運転していた53歳の男性は軽傷を負いました。

水田地帯での乗用車とバイクの衝突事故

2016年7月10日午前9時50分ごろに起きた、新潟県長岡市での事故事例です。
市内の市道で乗用車と小型バイクが出合い頭に衝突しました。
現場は水田の中にある見通しの良い交差点です。

交差点に信号機はなく、双方減速しないまま交差点に進入して衝突しました。
この事故で、バイクを運転していた84歳の女性が死亡しました。
車を運転していた21歳の女性は、「バイクが接近していることには気づいていたが、直前まで衝突の危険があるとは思わなかった。ブレーキが間に合わなかった」などと供述したということです。

これらの事例はどちらも見晴らしの良い水田付近で起きてしまいました。
いくら見晴らしが良くてもコリジョンコース現象はいつ起こるかわかりません。
そのためどのような道を走っていても油断はできません。

コリジョンコース現象はなぜ起きる?

見通しの良い交差点、しかもまっすぐ近づいてくる相手に気が付かないというのは、運転手の大きな過失。
誰もがそう思いますよね。
でも、かならずしもそうとは限らないのです。

この不可思議な事故には、人間の視覚の罠、つまり「錯覚」が深く関わっています。
加えて、「視覚を遮る車の構造」や「心理的な落とし穴」などがこの事故を引き起こす原因と考えられています。

同じ速度で接近する車は動いていないように見える!

人間の視野は、正面から左右100°の範囲を持つと言われます。
ただしこの中で、対象の形や色をはっきり認識できるのは中心から左右約35°の範囲まで。
その外側は「周辺視」といわれ、この範囲では動いていないものを認識しづらくなります。

交差点に同じ速度で近づいてくる2台の車がある場合、片方から他方を見ると常に同じ角度の方向に見えることになります。
相手の車が同じ角度にあるため、周辺の風景に溶け込んであたかも動いていないように見えてしまいます。
周辺視では動いていないものを認識しづらいので、直前まで気づかないということになってしまうのです。

コリジョンコース現象動画

この動画のように、どちらの車両も同じ速度で走っていると、目の錯覚でぶつかる直前まで認識ができないことがあります。

ピラーの死角に相手が隠れる

車にはルーフを支える柱、ピラーがあります。
同じ速度で交差点に近づいてくる2台の車では、一方がピラーの後ろの死角に入っていしまうと、そのままずっと死角から出ないという事態になる場合があります。
このため衝突直前まで相手を発見できなくなってしまいます。

自分優先だと思い込んでしまう

田園地帯などの直線道路を高速走行していると、交差する道路が細く見えます。
このため自分側の道路が優先道路だと勘違いしてしまう場合があります。
視角と心理との落とし穴です。

自分が優先だから相手が止まってくれるはずと思い込み、減速せずに交差点へ侵入してしまうのです。

コリジョンコース現象を防ぐためには?

頭や体を動かして目の位置や角度を変える

相手の車が動いていないように見えるのは、相手を「周辺視」、つまり視野の外側の方で捉えているためです。
正面から見れば動いていることに気づくことができます。
また、ピラーの視覚に入ってしまった際には、少し目の位置を変えれば相手の車が視覚から出てきます。

見通しの良い交差点に近づいたことを認識したら、意識的に頭や体を動かし、目の位置や角度を変えましょう。

十分な確認とゆずり合いの気持ち

運転時、どんな場合でも十分な注意・確認は欠かせません。
路面標識に見落としはないか、交差点の状況はどうか、相手の車の動きはどうかなどを正しく判断することが大切です。
けっして無理をせず、ゆずり合いの気持ちをもって事故を回避しましょう。

コリジョンコース現象に陥らない細心の注意を!

実燃費は運転する人によっても左右される

コリジョンコース現象を回避するためには、「理解」と「実践」が重要です。
まず、視覚や心理の罠の存在を「理解」すること。
そして罠から逃れるための行動を「実践」することです。

いつでも油断することなく、安全運転を続けてください。

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