ハコスカの歴史と現在の中古車価格は?【日本の名車】

日本の数ある車の中で、ハコスカほど逸話の多い車は他には見当たりません。日産・スカイラインの中でも3代目だけに与えられた称号「ハコスカ」。本記事は、Mr.GTRと呼ばれた開発責任者の奮闘や、名車ハコスカの歴史から、現在の中古車価格まで、ハコスカの魅力を徹底解剖しています。

ハコスカの歴史!日産・スカイラインとは?

出典:http://hakosuka.jp/

スカイラインは、1957年プリンス自動車工業が、社を代表する主力車として「プリンス・スカイライン」の名で開発・販売したのが始まりでした。

スカイラインの命名は、初代から開発に携わった「桜井眞一郎」が、山スキーで訪れた群馬県草津市の「芳が平(よしがだいら)ヒュッテ」からの景観を見た際、澄み渡った青空と白銀の山々の稜線に深く感銘を受け「空に続く道を駆け抜ける車のようであれ」との思いから名付けられたとされています。

日産・スカイラインは、初代から現在に到る12代までの長きに渡り、同社を代表する名車として、多くの人から愛されているのです。

なぜ「ハコスカ」なのか?

ハコスカの歴史と現在の中古車価格3

いったいなぜ日産・スカイラインの歴史の中でも、3代目・スカイラインにだけ「ハコスカ」という称号が、与えられているのでしょうか?
その理由は、4代目・日産・スカイラインの誕生が深く関わっています。

1972年フルモデルチェンジされた4代目・日産・スカイラインは、その流れるようなボディラインが美しく「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチフレーズで大々的にCMキャンペーンが展開された結果「ケンメリ」と呼ばれ、当時の若者の心を鷲摑(わしづか)みにしたのです。

流れるようなラインの4代目・日産・スカイライン「ケンメリ」に対して、まだまだ熱狂的なファンが存在した3代目・日産・スカイライン。
無骨で精悍なその外観の特徴から、3代目・日産・スカイラインは「ハコスカ」と呼ばれ始め、徐々に「ハコスカ」といえば3代目・日産・スカイラインというふうに、世間から認知を得ていったのです。

ハコスカを最も愛した男「桜井眞一郎」とは?

世間から「Mr.GTR」として称えられた「桜井眞一郎」。
初代のプリンス・スカイラインから開発に携わった彼は、3代目・日産・スカイラインでついに「開発責任者」に就任し、7代目・日産・スカイラインまで、その役職を務めます。

1929年教育者の家庭に誕生した桜井氏は、幼少期よりいつか自動車を作る仕事に就くことを夢としていたようです。
部下にも自分にも人一倍厳しく、一旦プロジェクトが開始されると、方針を固めるまでトイレ以外設計室に缶詰になることも多かったといいます。

先の時代を読み、それにマッチした車をデザインし、キャッチフレーズとともに世に送り出すそのセンスには誰もが感銘を受けたと語っています。
スカイラインをこよなく愛し、日産の要職者でありながら、スカイラインに関する質問には、相手が一介の記者であっても嬉しげに、その理論やしくみを丁寧に話してくれたそうです。

2005年に晴れて「日本自動車殿堂入り」を果たした後、2011年Mr.GTRは、惜しまれつつこの世を去っています。

ハコスカの伝説「羊の皮を被った狼」

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1969年に、3代目・日産・スカイラインで初めて登場する「スカイライン・GTR」は、プリンス自動車工業時代からカーレースに参戦していた、桜井眞一郎の指示によって誕生することとなりました。

レースカー「日産・プリンス・R380」の技術を数多く取り入れ、4バルブDOHCエンジンや4輪独立式サスペンションが搭載された3代目・日産・スカイライン・ハコスカは、国内ツーリングカーレースで52勝という金字塔をたたき出したまさにモンスター級の性能を持った車だったのです。

見かけは一般車でありながら、いざ走り出すと、そのポテンシャルの高さは群を抜いており、レースカー並みの高性能を持っていることから「羊の皮を被った狼」と評されることとなったのです。

ハコスカ・初代GTRエンジン秘話

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出典:https://gazoo.com/

1969年に、レースカー「日産・プリンス・R380」の技術が結集した形で発売されることとなる「日産・スカイライン・ハコスカGTR」いわゆる「PGC10型」は、当時の販売価格が150万円でした。

車本体の価格が150万円だったのに対し、エンジンが占める価格は何と70万円だったのです。
車の価格の約半分がエンジンに費やされるなんて、いかにエンジンへの思い入れが強かったかが、覗(うかが)えますよね。

このことは、後に日産自動車と合併することとなる桜井眞一郎も在籍していた「プリンス自動車工業」という会社と深い関係があります。

高さだけでないシビアな精神

プリンス自動車工業はもともと、かの有名な戦闘機「隼(はやぶさ)」を製作していた「中島飛行機」の流れを汲む会社です。
緻密な設計を施(ほどこ)さないと、大事故にもつながってしまう飛行機のエンジンの開発は、とてもシビアなものです。
その中島飛行機で、エンジン開発者として辣腕を振るっていた「中川良一」が、この「日産・スカイライン・ハコスカGTR」いわゆる「PGC10型」のエンジン開発に携わっていたのです。
高いだけでなく、耐久性にもすぐれた「ハコスカ・GTR」のエンジンは、こういう人々の矜持が形になったのですね。

3代目・日産・スカイライン「ハコスカ」を紹介(1968年~1972年)

それでは、3代目・日産・スカイライン「ハコスカ」の特徴、スペックや中古車価格をご紹介しましょう。

日産・スカイライン・ハコスカ「GC10型4ドアモデル」

ハコスカの歴史と現在の中古車価格6

出典:https://blog.hemmings.com/

ハコスカ「GC10型4ドアモデル」の特徴

エンジンは、プリンス製から日産製に変更となり、内外とも日産・スカイライン・ハコスカとしての初モデルとなったGC型4ドアモデル。
2代目・プリンス・日産・スカイラインよりロー・ワイドな外観へとモデルチェンジされ、一層精悍さが増しました。

ハコスカ「GC10型4ドアモデル」のスペック

・グレード:2000GT
・エンジン:直列6気筒SOHC2.0L(L20型)
・全長×全幅×全高:4,400×1,595×1,390mm
・ホイールベース:2,640mm
・車体重量:1,095kg
・最大出力:105ps
・最大トルク:16.0kgm

ハコスカ「GC10型4ドアモデル」の中古車価格の相場

・2016年11月時点の中古車価格の相場:428万円

日産・スカイライン・ハコスカ「PGC10型4ドアモデル」

出典:https://blog.hemmings.com/

ハコスカ「PGC10型4ドアモデル」の特徴

エンジンには、直列6気筒DOHCが搭載されたレースカーR380直系の初代GTR。
リアフェンダーのサーフィンライン・カットと、無色透明のウィンドウはこれぞGTRを代表する特徴です。

ハコスカ「PGC10型4ドアモデル」のスペック

・グレード:2000GTR
・エンジン:直列6気筒DOHC2.0L(S20型)
・全長×全幅×全高:4,395×1,610×1,385mm
・ホイールベース:2,640mm
・車体重量:1,120kg
・最大出力:160ps
・最大トルク:18.0kgm

ハコスカ「PGC10型4ドアモデル」の中古車価格の相場

・2016年11月時点の中古車価格の相場:1,274万円~応相談

日産・スカイライン・ハコスカ「KGC10型2ドアモデル」

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出典:https://blog.hemmings.com/

ハコスカ「KGC10型2ドアモデル」の特徴

室内が大幅に変更された中期型・ハコスカは、わずか1年あまりしか販売されませんでした。
2ドアハードトップモデルも追加され、フロントマスクも初代ハコスカより流線型の美しいフォルムとなっています。

ハコスカ「KGC10型2ドアモデル」のスペック

・グレード名:2000GT
・エンジン:直列6気筒SOHC2.0L(L20型)
・全長×全幅×全高:4,330×1,595×1,375mm
・ホイールベース:2,570mm
・車体重量:1,115kg
・最大出力:130ps
・最大トルク:17.5kgm

ハコスカ「KGC10型2ドアモデル」の中古車価格の相場

・2016年11月時点の中古車価格の相場:応相談

日産・スカイライン・ハコスカ「KPGC10型2ドアモデル」

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ハコスカ「KPGC10型2ドアモデル」の特徴

この型からGTRは、セダンが無くなり、ハードトップ型のみとなりました。
この「KPGC10型」の逸話として、1990年にカーグラフィック誌が行った走行テストがあります。
最新パーツで武装した1990年版「KPGC10型」と発売間もない「R32型」の走行テストを実施した所、0~1,000m(いわゆるゼロセン)での差は、わずか0.2秒差でR32型がかろうじて勝ちだったそうです。
いかに当時のハコスカ。GTRがとんでもなく早かったかがわかりますよね。

ハコスカ「KPGC10型2ドアモデル」のスペック

・エンジン:直列6気筒DOHC2.0L(S20型)
・全長×全幅×全高:4,330×1,655×1,370mm
・ホイールベース:2,570mm
・車体重量:1,110kg
・最大出力:160ps
・最大トルク:18.0kgm

ハコスカ「KPGC10型2ドアモデル」の中古車価格の相場

・2016年11月時点の中古車価格の相場:561万円~応相談


200GT−t …
359.8万円
本日の在庫
1,683
平均価格
193.5 万円
本体価格
5 ~ 2380 万円

今でも人々を魅了する名車「ハコスカ」

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出典:http://www.theverge.com/

数々の逸話が語り継がれる名車「日産・スカイライン・ハコスカ」。いわゆる旧車と呼ばれる分野で、最も現役車が多いと言われています。どこかで見かけた時は、ぜひその精悍な雄姿を目に焼き付けてくれたら嬉しいです。

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