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丁字路(てい)と T字路(ティー)正しいのは?交差点の優先道路や事故の過失割合は?

道と道がぶつかる交差点。 交差点にもいろいろありますが、一番シンプルなのがT字路です。 そう、T字路。 いやいや、ちょっと待って! 道路交通法をひもといてみると、「丁字路」と書いてありますよ。 これって、一体どういうこと? 「T字路」と「丁字路」の謎、そしてT字交差点の優先道路や事故の過失割合など、T字路?、丁字路?について、徹底解明します。

丁字路とT字路 正しいのはどっち?

直角に交わる三叉路、あなたは何と呼んでいますか? ティー字路?それともテイ字路?
アルファベットの「T」を用い、「ティー字路」と呼ぶ人が多いのではないでしょうか。
でも中には「テイ字路」といっている人もいます。とくに高齢者に多いようです。

しかしこれ、「T」をなまって読んでいるとは限りません。

「ティー字路」は「テイ字路」から生まれた?

「テイ字路」という語はれっきとした日本語として存在します。
漢字で書くと「丁字路」。
甲乙丙丁(こうおつへいてい)の「丁」です。
もともと伝統的な言葉として「丁字形」があり、この形の交差点を「丁字路」と呼んでいました。

明治時代の小説に「丁字路」は頻繁に登場します。
「丁」と「T」の形が似ており、「テイ」と「ティー」の音も近いことから、T字路という言葉が生まれたと考えられます。
現在では、字路もT字路も使われており、どちらも間違いではありません。
ただし、法律上の正式な用語としては丁字路が使われています。

「テイ字路」を馬鹿にすることなかれ

あるテレビのレポート番組で、レポーターに道を聞かれたおじいさんが、T字路のことを「テイジロ」といっていました。
レポーターたちは「丁字路」を知らなかったのでしょう。
おじいさんが「T」をなまって読んでいると思い、別れた後、おかしくてたまらないという風で、何度も「テイジロ、テイジロ」と連呼していました。

この後、インターネット上のツイッターや掲示板にレポーターたちの失礼な態度や無知に対する非難が多数投稿され、番組は「炎上」の事態となりました。
けっして「テイ字路」を馬鹿にしてはいけません。

T字路での事故はどちらが優先?過失割合はどうなる?【その1】一方が直進の場合

T字路での交通事故は、十字路の場合とは過失割合の判定基準が異なります。
また、「一方が直進した場合」と「双方が右折した場合」で過失割合が異なります。
T字路はTの字の横棒に当たる道路と縦棒に当たる道路からなりますが、話を分かりやすくするため、横棒に当たる道路を「直進道路」、縦棒に当たる道路を「突き当り道路」と呼ぶことにしましょう。

ここではまず、一方が直進した場合から見ていきましょう。

同じ幅員の道路の場合は?

直進道路と突き当り道路の幅員がほぼ同じ場合、直進が優先です。
直進道路側を直進する車両と突き当り道路側を右折または左折する車両での事故の場合、過失割合は直進道路側と突き当り道路側で30:70です。
突き当り道路側に著しい過失があると20:80に、重過失があると10:90に修正されます。

逆に突き当たり道路側が明らかに先入した場合や直進道路側に著しい過失がある場合は40:60に、直進道路側に重過失が認められれば50:50に修正されます。

直進道路が明らかに広い場合は?

直進道路の方が明らかに広い場合、直進道路の優先度が高まります。
このため、直進道路側を直進する車両と突き当り道路側を右折または左折する車両での事故の場合、過失割合は直進道路側と突き当り道路側で20:80となります。
この場合にも、突き当り道路側の著しい過失が認められると10:90に、重過失があると0:100に修正されます。

逆に突き当たり道路側が明らかに先入した場合や直進道路側に著しい過失がある場合は30:70に、直進道路側に重過失があると40:60に修正されます。

右左折側に一時停止義務違反がある場合は?

突き当り道路に一時停止の標識や「止まれ」の路面ペイントがあって、一時停止せず事故となった場合、突き当り道路側の過失責任はさらに高まります。
この場合の直進道路側を直進する車両と突き当り道路側を右折または左折する車両での事故の場合、過失割合は直進道路側と突き当り道路側で15:85です。
突き当り道路側にさらに著しい過失がある場合は5:95、重過失がある場合は0:100に修正されます。

逆に直進道路側に著しい過失があると25:75、重過失があると35:65に修正されます。
突き当り道路側が一時停止をした場合の事故では30:70です。

直進側が優先道路の場合は?

直進道路が優先道路の場合には、直線道路側の優先度は非常に高く評価されます。
直進道路側を直進する車両と突き当り道路側を右折または左折する車両での事故の場合、過失割合は直進道路側と突き当り道路側で10:90となります。
突き当り道路側にさらに著しい過失、重過失があると過失割合は0:100になります。

逆に突き当たり道路側が明らかに先入した場合や直進道路側に著しい過失がある場合は20:80に、直進道路側に重過失がある場合は30:70になります。

T字路での事故はどちらが優先?過失割合はどうなる?【その2】双方が右折の場合

T字路で双方の車両が右折して事故を起こした場合、直線道路側車両は、直進する場合より過失責任が大きいものと評価されます。
直進道路が突き当り道路より優先度が高いのは同じですが、双方右折の場合には直線道路側にも注意責任があります。
このため、直進道路側は、直進の場合より10ポイント評価がマイナスになります。

道路の幅員や優先条件が異なる場合は、直進道路側が直進する場合からそれぞれ10ポイントマイナスになります。

同じ幅員の道路の場合は?

双方の車がT字路で右折して、なおかつそれが同じ幅員であれば事故の過失割合は直進道路側と突き当り道路側で40:60となります。直進道路側の車両は直進の場合30:70から10ポイント過失割合が多くなるようです。
突き当り道路側が過失の場合、30:70になり、重過失であれば、20:80になります。

逆に直進道路側の車両で過失が認められれば50:50となります。
そして重過失であれば逆転して60:40と修正されます。

直進道路が明らかに広い場合は?

直進道路が広いT字路で双方の車両が右折をした場合の事故の過失割合は直進道路側と突き当り道路側で30:70になるようです。
直進道路のほうが優先度が高いため、一方が直進であった場合のように同じ幅員の過失割合が一割違います。
突き当り側が過失であれば+10で重過失であれば+20されます。

そして直進道路側が過失であれば40:60に修正されます。
また、重過失であれば50:50になります。

右左折側に一時停止義務違反がある場合は?

右左折側に一時停止義務違反があると基本過失割合は15:85から始まります。
右左折側に過失が認められれば右左折側に+10されます。
そして重過失の場合は+20となります。

直進側でも同じ割合で変動していくのですが、もし右左折側が一時停止後に発進していた場合は+15に修正されます。

直進側が優先道路の場合は?

直進道路が優先道路でなおかつ双方の車両が右折した場合の過失割合は10:90です。
ここから、直進道路に過失があれば20:80で、重過失の場合は30:70になります。
基本過失が10:90のため右左折側の過失を上回ることはほとんどありません。

そして右左折側が過失であれば+10で重過失であれば+20に修正が行われます

T字路でも気を抜かず安全運転を!

「丁字路」と「T字路」について、そしてT字交差点の優先道路や事故の過失割合について、納得していただけたでしょうか。
T字路は十字路などと比較して、事故が発生する確率はずっと低いとされています。
それでも注意を怠れば事故は起きます。
事故が少ないT字路だからとたかをくくると、その気のゆるみが過失を生んでしまうものです。
とくに信号機のないT字路の事故では双方に過失責任が問われますから、運転手は気を抜かないことが肝心です。

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