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タイヤのホイールのインチアップとは|計算方法からメリットやデメリットも解説

愛車をドレスアップできるだけでなく、走りにも効果を及ぼすカスタムと言えば、タイヤのホイールのインチアップです。しかし、インチアップをすることによって、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。愛車に合わせたインチアップの方法をお伝えします。

タイヤのホイールのインチアップとは

出典:https://www.pit-in.co.jp/

カー用品店やタイヤ専門店でよく見かける「タイヤのホイールのインチアップ」ですが、そもそもどんなものなのでしょうか。

インチアップはホイールが大きくなる

インチアップというと、純粋に大きくなる印象を持ちます。
タイヤやホイールが大きくなると車の印象が変わるだけでなく足元に迫力が出ます。

その為に純正のタイヤやホイールよりも外径の大きいホイールを装着することをインチアップと呼びます。
純正よりも大きい外径のホイールを装着することで、ホイールが強調され引き締まった、おしゃれな外見になります。

インチアップではタイヤも変わる?

ホイールのインチアップを行った場合は、そのホイールのインチサイズに合わせたタイヤを新しく用意します。

基本的なインチアップでは、純正タイヤの外径の大きさを変えないようにするのが推奨されます。
タイヤを横から見た時、これまで使用していたタイヤよりも、薄くなるように選びます。

また、ホイールと同じようにタイヤの外径も大きくし、より見た目のインパクトを演出するカスタマイズ方法もあります。
この場合、タイヤの外径が大きすぎると、タイヤと車体がタイヤハウス内(タイヤが収まっている半円形の空間)で干渉してしまったり、前輪であればハンドルを切った際にフェンダーにタイヤが接触してしまう場合がありますので注意しましょう。

タイヤの外径を変えないのはなぜ?

車にはスピードメータのほか、総走行距離(車が製造されてから現在まで走った距離)を示すオドメーターとリセットが可能な区間走行距離を示すトリップメーターがついています。
これらは新車販売時に装着しているタイヤの外周が、1周転がる時に進む距離からそれぞれを算出しています。

そのため、インチアップなどでタイヤの外径が大きくなると、それらの数字が正確に算出されなくなり、特にスピードに誤差が出るのは非常に危険です。
そのため、インチアップはホイールの大きさを変え、タイヤの外径を変えないようにするのが推奨されます。

インチアップは数字で表す

インチアップを施す際、「16インチから17インチにインチアップした」などという言い方をします。
これは、16インチのホイールだったものを17インチのホイールに変える、ということです。

当然ですが、16インチのタイヤは17インチのホイールには装着できませんので、ホイールのインチアップの際は、タイヤも17インチのものに変えなければなりません。

ホイールのインチアップをする時のタイヤの見方

タイヤ インチアップ 計算方法

出典:http://kurumanu.com/

いざインチアップをしようとしても、まずは自分の愛車のタイヤサイズやホイールのインチを知らなければなりません。

タイヤサイズはタイヤ側面に書いてある

タイヤ インチアップ 表記

出典:http://ask-tire.com/

タイヤの側面を見ると、画像のようにタイヤのサイズなどの情報が記されているのを見付けられると思います。
ここでは、画像のタイヤを例に考えてみましょう。

こちらは分解すると、(1)205、(2)60、(3)R、(4)16、(5)92、(6)H、となっています。
それぞれの数字やアルファベットには、全て意味があります。

(1)205これはタイヤの幅をmmで表したもので、この場合は205mm幅のタイヤということです。
(2)65偏平率(へんぺいりつ)と言います。
タイヤの厚みを表しており、タイヤの幅の%を示しています。
この場合は、205mmのタイヤの60%の厚みであるということです。
(3)Rラジアルタイヤのことを示します。
一般的な車のタイヤはすべてラジアルタイヤであると考えて大丈夫です。
(4)16タイヤの内径、つまりホイールの外径と同じサイズをインチで表示していますす。
この場合は16インチということになります。
(5)92ロードインデックスと言って、タイヤ1本あたりが支えられる最大荷重を示した数字です。
表記は指数で、専用の表から数字を求めることができ、この場合は630kgの負荷能力があります。
(6)H速度記号と言って、このタイヤで走行可能な速度を示す記号です。
これも記号によって速度が定められており、この場合は210km/hまで大丈夫であることを示します。

インチアップの際、特に重要なことは(1)のタイヤ幅、(2)の偏平率、(4)のインチです。
例えば17インチにインチアップしても、(1)と(2)が同じ数字の場合、外径が大きくなっていますので、そのタイヤは選んではいけないということになります。

インチアップしたらタイヤは薄くなる

タイヤの幅を変えずにホイールのインチアップを行うと、タイヤの外径は変わりませんので、タイヤの偏平率が下がります。
つまり、タイヤが薄くなります。

ホイールをインチアップする際、一般的にホイールの幅を広げて幅の広いタイヤを履けるようにしますが、それでも偏平率は下がります。
一般的に、インチアップしたらタイヤが薄くなる、と覚えておきましょう。

ホイールに関して詳しく知りたい方はこちら!

ホイールのインチアップをするときのタイヤの選び方

インチアップをするために、タイヤサイズが重要であることはわかりました。
しかし、タイヤやホイールの幅も、インチも多種多様です。
いったいどうやって選べばいいのでしょうか。

インチアップの目安は2インチ上まで

タイヤの外径を変えないのが推奨されるとお話しましたが、それでもタイヤの外径を変えない事にも限界があります。例えばスズキ・ワゴンR等の軽自動車とトヨタ・クラウンなどの乗用車ではそもそもタイヤの大きさそのものが異なります。
これはとても極端な例ですが、著しく大きいタイヤは外径が変わる為、装着できません。
16インチのホイールであれば18インチまでと、2インチ上までが目安だと考えましょう。

ドレスアップ目的で20インチのホイールにインチアップすることもできますが、外径の変化やタイヤのボディへの接触の可能性などからあまりお勧めできません。
やられる場合は、様々なデメリットを考慮したうえで、よくお店の方と相談してください。

インチアップでタイヤ幅と偏平率は変化する

例えば、「205/60R-16 92H」というタイヤから1インチ、ホイールをインチアップするときは、「225/50R-17 92H」というサイズが適切なタイヤサイズのひとつです。
なぜそうなのかは後述しますが、このタイヤにすることで偏平率が10%下がり、タイヤが薄くなりました。
このように、自分の愛車にとってどのようなホイールやタイヤがよいのか、お店の人にしっかりと相談しましょう。

ロードインデックスに注意

タイヤをインチアップして偏平率が下がると、中に入る空気が減ります。
すると、タイヤ1本あたりが支えられる最大荷重も変化します。
タイヤは車を支える大事なパーツですから、ロードインデックスと呼ばれるタイヤの最大負荷能力を意味する数値も下がります。
4本のタイヤの最大重量が車重以下になってはいけません。
インチアップの際は、インチアップ前よりも幅の広いタイヤを選び、本来の純正のタイヤと同じロードインデックスを保つのが基本です。

ロードインデックス(LI)は、規定の条件下においてタイヤ1本で支えることができる最大負荷能力を示す指数です。
タイヤの種類やカテゴリーによって、最大負荷能力に対応する空気圧は異なります。
負荷能力が不足するタイヤを装着して走行すると、タイヤの損傷につながって危険です。

インチアップをするにはまず適切な計算方法で外径を知る

出典:https://www.navikuru.jp/

タイヤのインチアップをするときに外径を変えない、というお話をしましたが、その為には外径を知る必要があります。

どうやって計算をするか

外径を変えないということは、タイヤの外径の直径を変えなければよい、と言うことになります。
先ほども参考にした「205/60R-16 92H」というサイズのタイヤで、実際にタイヤの外径の直径を以下の手段で算出してみましょう。

その1・タイヤの内径(=ホイールの外径)の直径を求める

1インチはおよそ25.4mmです。
このタイヤは16インチですから、25.4mm×16インチ=406.4mmとなり、タイヤ内径の直径は406.4mmであることがわかります。

その2・タイヤの偏平率からタイヤ外径の直径を出す

このタイヤの場合偏平率は205mmの60% です。
つまり、205mm×60%(0.60)=123mmとなり、タイヤの厚みは123mmです。

タイヤ片側の厚みは123mmで、これがタイヤの両側にあるわけなので、タイヤの内径+(偏平率から算出した厚み×2)によってタイヤの外径の直径がわかります。
このタイヤの場合は、106.4mm+(123mm×2)=652.4mmとなり、タイヤの外径の直径は652.4mmとなります。

その3・同じ外径でインチアップするために計算する

これまでと逆に計算をしてくと、外径を変えずに適切な偏平率のタイヤが算出できます。
例えばこのタイヤから17インチにインチアップすると、タイヤの内径の直径は25.4mm×17インチ=431.8mmです。
タイヤ外径の直径は652.4mmですから、652.4mm-431.8mmとなり、220.6mmの差になります。
これは両端のタイヤの厚み(偏平率)の数字ですからこれを2で割った、110.3mmがタイヤの厚みになります。

インチアップするときはロードインデックスの関係もあり、タイヤ幅を大きくするのが一般的なので、例えば245サイズのタイヤを選びたいときは、「タイヤの幅245mm×○%(偏平率)=およそ110」となるようにすればよいので、これを計算すると、○%=44.8となります。
四捨五入して、45%の偏平率が適切だということがわかります。

その4・少しの誤差は許容範囲

ここで注意したいのは、必ずしも外径が完全一致することはない、と割り切りることです。
タイヤ外径の直径が同じであることに越したことはありませんが、2~3mm程度の誤差は許容範囲内です。

従って今回の場合は、タイヤ幅245mm、偏平率45%、17インチということになり、タイヤの表記は「245/50R-17」となります。ここに、ロードインデックスなどが同じものを選べばよい、ということです。

インチアップをする時にホイール選びは慎重に

ホイール インチアップ

出典:http://www.yokohamawheel.jp/

インチアップにはタイヤの外径に気を遣うことはわかりましたが、インチアップの要となるホイールも、実は慎重に選ばないといけません

どんなホイールでもいいわけではない

インチアップ ツライチ

出典:http://kumamoto.gs-maniac.com/

サイズさえ合えば、インチアップはどんなホイールでもよいのか、というとそういう訳ではありません。
インチアップの際に、タイヤの幅を広くしようと考える方もいますが、この時は自分の愛車にそのホイールを取り付けることで、車体からホイールやタイヤがはみ出さないかが重要です。

というのも、タイヤの側面と車体の側面がしっかり一直線になっていることを「ツライチ」と呼んだりしますが、これよりもはみ出す、つまり車体よりタイヤやホイールが外にはみ出すと、車検に通らない為、違法改造になります。
自分の愛車に取り付けられるホイール幅なのか、お店の人にしっかり確認しましょう。

気に入ったホイールとハブの関係

もしあなたに気に入ったインチアップ用のホイールが見つかっても、それは取り付けられないかもしれません。

ホイールを車に取り付けている部分を「ハブ」といいますが、このハブが乗用車や軽自動車は一般的に5本の車と4本の車があり、ホイールはそのための穴が5個または4個ホイールの中心を囲うように空いています。
これを5穴または4穴と呼びます。

基本的に、純正で16インチ以上のホイールは5穴ですが、それ以下のホイールや軽自動車などは4穴が主になります。

気に入ったホイールの穴数が合うか、よく確認しましょう。4穴を5穴にすることもできますが、大掛かりな改造や専用のスペーサーなどが必要になります。

ハブの間隔にも注意

5穴にしても4穴にしても、実はこのハブには定められた規格に合わせた間隔があります。
それを「PCD」といって、例えば5穴の場合、国産車にはPCD114.3mmと100mmというのが多く、ハブとPCDは一致しないと取り付けることができません。

自分の車のPCDや気になるホイールが装着できるかなど、これらはお店で相談すればすぐにわかりますので、遠慮なくどんどん相談しましょう。

タイヤのホイールのインチアップで車はどう変わる?

インチアップを行うことで、車にはどんな変化が出るのでしょうか。
実は、インチアップをした結果、良い変化になる場合と悪い変化になる場合があります。

タイヤの食いつき(グリップ)が変わる

タイヤの幅が広がることで、タイヤが地面をよりとらえやすくなります。そのため、ハンドルの動きに対して、車の反応がよくなります。
その反面、地面を掴む力が強いので、少しハンドルが重くなったと感じることがあります。

車の運動性能が変わる

車のサスペンションを境目に、タイヤ側を「バネ下」、車体側をバネ上と呼び、バネ下重量が1キロ増えることは、バネ上重量が4~6キロ以上増えることと同じだとも言われています。

タイヤのホイールのインチアップを行った結果、従来のホイールとタイヤの重量よりもインチアップ後の方が軽くなると、グリップの向上と相まって運動性能が向上します。
しかし、逆にデザイン性を重視したホイールで、重量が増加する場合には逆に運動性能が落ちる場合があります。

車の燃費が変わる

タイヤのグリップ力が向上することで、必然的に燃費が悪くなる印象がありますが、必ずしもそうはなりません。
これまでのタイヤとホイールからインチアップしたことで、タイヤ・ホイールが軽量化された場合は、車体の重量が軽くなるので燃費が向上します。
また、インチアップの結果タイヤの外径が少し大きくなるなどした場合には、タイヤ1回転辺りに進む距離が延びますので、結果として燃費が向上します。
しかし、純正よりも幅の広い、よりグリップするタイヤを選んだ場合や、ホイールの重量がが従来よりも増加をした時は、燃費が悪くなる場合があります。

タイヤのホイールのインチアップのメリット

街中で、ドレスアップされたりカスタマイズされた車を見かけると、インチアップは驚くほど多いことに気づきます。
いったい、どんなメリットがあるのでしょう。

外見が引き締まる

人間のおしゃれは足元から、などとよく言われますが、それは車も一緒です。
タイヤを薄くし、大きなホイールを装着することで、車の存在感が増し、おしゃれに見えます。

カーブが楽しくなる運動性能の向上

タイヤをインチアップすることでタイヤが薄くなることは先述の通りです。
薄くなるということは、タイヤがよれたりたわんだりすることが少なくなります。
そのため、ハンドルを切った時のタイヤの応答性がよくなり、運動性能が上がります。

制動力が上がる

インチアップによって、ブレーキの利きがよくなります。
これはインチアップすることで車体全体が軽くなってブレーキの利きがよくなることの他、インチアップによってホイールの外径が大きくなり、走行中にホイール内に空気が送り込まれます。
それによってブレーキ自体が適度に冷やされ、熱による制動力の低下などを防ぐこともできます。
制動力の向上は、安全な運転にも大きく貢献します。

タイヤのホイールのインチアップのデメリット

インチアップはいいことばかりのように思えますが、やはりデメリットも存在します。

乗り心地が少し悪くなる

メリットである運動性の向上は、乗り心地の悪さになります。
というのも、タイヤが薄くなるということは、路面の変化やでこぼこした道を走る際のショックを吸収する力が弱くなっているということです。
運動性能と乗り心地は背中合わせなのです。

ロードノイズが目立つようになる場合がある

インチアップをしてタイヤが薄くなることで、走行中に発生するロードノイズを吸収しにくくなります。そのため、運転中にインチアップ前よりもロードノイズを感じるようになる場合があります。
その変化もインチアップの醍醐味のひとつではありますが、車内に響くロードノイズが大きくなるので、人を乗せるときにはあらかじめ一言伝えたほうが良いかもしれません。

素敵なデザインだからこそ盗難の可能性がある

デメリットというよりはとても深刻な問題です。
せっかくお気に入りのホイールを手に入れても、駐車場に停めていたらホイールの盗難にあってしまうケースがあります。
このような犯罪から身を守るためには、専用の道具を使わないと、外すことのできないホイールナットを使用することが効果的です。

画像のように、ホイールナットをひとつだけ、盗難防止用のものに変えることで、盗難を未然に防ぐことができます。

盗難防止用ホイールナット 価格:6,000円~8,000円(4個入り)
盗難防止用ホイールナットは、個数や取り付ける車種によって値段が変動します。

タイヤのホイールのインチアップはしっかりと選ぼう

インチアップの説明はいかがでしたか。
行うことで手軽に愛車をスタイリッシュに変身させるインチアップですが、メリットもデメリットもあることがお分かりいただけたと思います。
また、正しい知識でしっかりと選ばない事には、危険が潜んでいることもわかりました。
インチアップは愛車の個性を引き出す、とても効果的で実用性の高いカスタマイズです。
インチアップした愛車でドライブに出かけると、その楽しさは格別なものになるでしょう。

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