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クーラント(LLC)とは?単なる冷却水?色や交換時期は?エア抜きと漏れに注意!

自動車のエンジンを冷却する為に使われているロング・ライフ・クーラント(Long Life Coolant : LLC)。なぜ手軽で費用もかからない水を使わずにこのLLCを使うのでしょうか。自動車のエンジンを冷却させるためにLLCを使う理由と、その性能と効果、交換の手順などについて詳しく解説!

車のクーラント(LLC)とは?

エンジンを冷やす冷却水

非常に高温となる自動車のエンジン。エンジンを冷やす為の液体として、ロング・ライフ・クーラント(Long Life Coolant : LLC)というものが使われています。しかし、なぜ冷却の為に水を使わないのでしょうか。水を使ったほうが手軽で安価です。

水は氷になると体積が増える

冷却の為に水を使わない理由として、水の特性があります。水は0度以下になると凍結し、体積が約1割膨張してしまいます。
そのため、もし水を入れた場合、氷の膨張のせいでラジエターやエンジンのシリンダーブロックを壊してしまうことがあるのです。また水の場合、冷却の配管が錆びてしまい、漏れにつながる場合もあります。

LLCは凍結を防止している

つらら(氷柱)の画像

そこで、水に凝固点の低い薬品を混ぜて凍結を防止しているのが冷却水です。

以前は不凍液と呼ばれるものを使っていましたが、現在はLLCが主流になっています。不凍液の場合はエチレングリコールが主な成分でしたが、LLCではエチレングリコールに防錆剤、酸化抑制剤などが加えられました。配管類の腐食防止と、LLCそのものの長寿命化に寄与しています。

LLC(クーラント)の交換時期は?

以前の不凍液では数ヶ月で性能が低下してしまうために、年に何度かの交換が必要でしたが、LLCに変わってからは、車検時期に合わせた2年に1度の交換時期と、寿命が長くなりました。

またLLCは凝固点が低くなっているだけではなく、沸点も上昇しています。そのため、夏場のエンジン温度が高い時期でも、LLCは沸騰することなく、オーバーヒートなどに耐えられるのです。

クーラントの点検と補充に注意!

クーラントが漏れているかも

LLCは通常の使用では減ったりしません。もし量が減っていれば、LLCがどこからか漏れていると疑ったほうがよいでしょう。

車を購入した販売店に点検を依頼するべきです。また減ってしまった分を水だけで補充してしまうと、LLCの濃度が低下してしまい、配管内の錆や、それに伴う漏れなどが生じる危険性がある為、必ず適正な濃度にLLCを希釈したものを使ってください。

クーラントの色の意味とは?混ぜてはいけない?

赤いクーラント

出典:©iStockphoto.com/ra3rn

LLCには赤と緑の2種類があります。メーカーにより使っている色が異なりますが、単純に色が違うだけで、他には変わりはありません。
違う色のLLCを継ぎ足すこともできますが、そうするとちょうど錆びが混じった水とよく似た色となってしまい、点検の際に混乱するので、なるべく止めましょう。

クーラントの交換方法をご紹介

自動車の消耗品の交換の中で、クーラントの交換は比較的簡単な部類に入ります。以下にクーラントの交換方法を簡単に記します。

近年発売されている車は、エンジンルーム内の密度が高いため、作業が困難な場合があります。その場合は無理に作業せず、ディーラーや民間工場に依頼するようにしてください。

ラジエターの下からLLC(クーラント)を排出

まずはラジエター下部からLLCを排出します。多くの車はラジエターの下部にドレンがあるので、それを緩めます。ドレンを緩めたら、LLCが排出されます。必ず下にバケツなどを用意しておきましょう。

そのあとラジエターキャップもはずすと、LLCが勢い良く排出されます。LLCが完全に排出されるまで待ちましょう。完全に排出されたらドレンを締めます。

水道水でLLC(冷却水)を薄めて車へ

LLC(クーラント)の原液を入れたジョッキに、規定の濃度になるように水道水を注いでゆきます。ジョッキはオイルジョッキとして売られているものと同じもので構いません。

そして、そのLLCをラジエターキャップを外したところから注いでゆきます。配管内に空気が残るため、一度に全量は入りません。空気が抜けるのを待ったり、ゴムの配管を握ったりしながら、エア抜きを十分と行い、LLCを注ぎましょう。

エンジンをかけてエア抜きを

その後、ラジエターキャップを開けたまま、エンジンをかけます。液面を見ながら、残りのLLCを注いでゆきます。そのままLLCが温まるまで待ちます。水泡が出つくしたなというところでエア抜きが終了です。

古いLCC(クーラント)の処理・廃棄方法

リサイクルマーク

古いLLC(クーラント)は廃棄廃棄物となりますので、そのまま下水などに流さずに、購入した店舗や車を購入したディーラー、ガソリンスタンドに確認のうえ、廃棄を依頼するようにしてください。

クーラント(冷却水)について不安なことがあればプロに相談を!

本記事では、LLC(クーラント)の役割や交換時期、交換方法についてご紹介しました。冷却水は車のエンジンにとって非常に重要な役割を果たすものですので、日頃から点検を行い、わからないことがあれば販売店や整備工場へ持ち込み相談しましょう。

日々のメンテナンスをしっかしして、安全で楽しいカーライフを送りましょう!

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