オイルキャッチタンクの効果はあるのか?構造や取り付け方法から車検での注意点まで

オイルキャッチタンクの正しい用途はご存知ですか?一般的に市販されている車にはほどんどついていませんが、ラリーやサーキットでの走行をする競技車両のようにパワーを出す車には必須の部品です。オイルキャッチタンクの効果や構造、取り付け方法、車検での対応まで紹介します。

オイルキャッチタンクとは?

後付けの装備

オイルキャッチタンクは、ほとんどの市販車にはついていません。
競技用の車はレースに出るために必須の場合がありますが、お好みで取り付けてみてはいかがでしょうか。

何のためにつけるの?

オイルキャッチタンクはエンジンが高回転になったときに発生する「ブローバイガス」を回収するためにつけます。
エンジンについて説明すると、エンジンでは空気とガソリンの混合気の圧縮と燃焼を繰り返しています。
ピストンの往復運動がおこり、それがクランクシャフトを通して回転運動になり、自動車は動きます。

オイルキャッチタンクは、何のためにつけるの?

出典:http://www.aisin.co.jp/

空気の量とガソリンの量のバランスでエンジンの回転数は変わるため、効率よく燃料を燃やすためには、車の走行状態に合わせて、適切な量の空気を送り込むことが重要です。
ただし、回転数が上がった時などに、燃焼できる空気とガソリンのバランスが悪くなり、不完全燃焼が起こります。
そこで発生した排気ガスや不燃ガスを「ブローバイガス」といいます。
一般的な乗り方であっても、ブローバイガスは少量発生します。
このガスは大気に直接放出させてはいけないため、エアクリーナーなどを通してから再燃焼しています。
ただし、100%燃焼されるわけではなく、ガスの一部は液化し、燃焼効率の低下、白煙の原因、量が多くなると垂れて道路にまき散らしてしまうなど、他の車の迷惑になります。

そこでオイルキャッチタンクの登場!

出典:http://www.carbing.co.jp/

発生したブローバイガスを気体と液体化した不純物に分離する場所となるのがオイルキャッチタンクです。
ここにブローバイガスが入ることで、液化した不純物(オイル)はタンクに貯まり、その後気体は通常のルートを通り再燃焼となります。

オイルキャッチタンクの効果は?

2つの効果があります。

転倒時や急なハンドル操作で不純物のオイルをまき散らさない効果

特に競技車両はスピードを出す上に動きも激しいため、ブローバイガスからの不純物のオイルが発生しやすくなっています。
きちんとオイルキャッチタンクに貯めておかないと気付かない間に道にまき散らされる危険があるため、競技で装着が規定されています。

ブローバイガスとオイルを分離する効果

一般的な速度で運転している場合は問題ありませんが、パワーを出して運転する機会が多いと、ブローバイガスの発生も増え、不純物が発生しやすくなります。
その場合はオイルキャッチタンクを付けると、自分の車の汚れや道路を汚してしまうことなどを防ぐことができます。

これを付けることで性能がUPするというものではありませんが、エンジンの機能低下や汚れ防止に役立ちます。

オイルキャッチタンクの構造は?

オイルキャッチタンクの構造は?

出典:http://www.trust-power.com/

見た目は円柱型の金属製の容器で、燃焼室からオイルキャッチタンクをホースでつなぐIN用、オイルキャッチタンクからエアクリーナーにつなぐOUT用のパイプが出ています。
燃焼室から出たブローバイガスをタンクに取り込むことで、気体の中の不純物(オイルなど液状のもの)がこのタンクに溜まります。
気体はそのままこのタンクから出て、エアクリーナーをとおり、また燃焼室に入ります。
中の構造はいろいろありますが、例えばセパレートタイプは、IN側とOUT側のパイプの間にバッフル板があり、エンジンからのブローバイガスはこの板に当たり、気液分離できる仕組みになっています。
他にもポピュラーなのは、タンク内に伸びるパイプがIN側の方が下に向かって長いものがあります。
こちらは気液分離性能が優れていますが、オイルが溜まるとガスの入ってくる側のパイプがふさがれてしまい、エンジントラブルを引き起こす危険があります。
頻繁にオイルを抜くなどの対応が必要です。

オイルキャッチタンクの取り付け方法は?

DIY天国 オイルキャッチタンクについて

簡単に取り付けできるか気になりますよね。
こちらの動画ではオイルキャッチタンクの特徴から注意点、取り付け方まで説明しています。
この動画にもあるように、ペットボトルなどで自作する方法もありますが、容器が熱に弱い等の問題があるため、金属製のしっかりしたタンクを使った方がいいでしょう。

オイルキャッチタンクと車検の注意点は?

オイルキャッチタンクと車検の注意点は?

出典:http://www.carbing.co.jp/

オイルキャッチタンクの取り付けの検討と同時に「ブローバイガスを大気開放すれば、問題は解決するのでは?」という考えも浮かぶと思います。
それは絶対にNGです。
ブローバイガスは環境に悪影響を及ぼすため、大気開放した構造に改造すると、車検に通りません。
オイルキャッチタンクをつけること自体は車検で問題になることはありませんが、必ずOUT側からの気体が再燃焼するように調整しましょう。

オイルキャッチタンクは車の使い方に合わせて装着してみましょう!

オイルキャッチタンクは車の使い方に合わせて装着してみましょう!

出典:http://ms.toyota.co.jp/

いかがでしたか?今回初めてオイルキャッチタンクという部品を知った人もいると思います。
競技用車両には必須ですが、好みや走り方によってつけてみてはいかがでしょうか。

自動車用語に関連するおすすめ記事

レースや速い車に関連するおすすめの記事

関連キーワード
キーワードからまとめを探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーからまとめを探す